マインドフルネス=作務=ゾーンに入る、なのかも。
昨年の夏に伊豆の家の草むしりをした時にもやはり同じ境地に達したのだが、今日もウォーターサーバーと冷蔵庫の掃除をしながら掃除ハイになってしまって危険であった。いや〜、10代の頃に「掃除が楽しくて夢中になってしまい、他の事が考えられなくなっている自分」なんてとても想像出来なかった。時が経つと人って変わるのだな、なんて今更ながら実感する。
なんでも禅宗の修行では「作務」と言ってまあ平たく言うととにかく掃除をしましょうと言う修行があるらしい。実に理にかなっていると思う。掃除ってよっぽどのアクシデントが無い限り、やればやっただけ綺麗になる。商売みたいに「よし、この商品を800円で売れば、きっと売れるぞ〜」と思って始めたのに1つも売れない、みたいな事で心を惑わされる事は一切無い。今年の夏にクイーンのブライアン・メイさんが陥ったと言う「”Over Enthusiastic” gardening(あまりに熱中してしまったガーデニング)」とかもまさにそれなのだろう。草取りや掃除って非常に「その事だけに集中する」と言うマインドフルネス的な境地に達しやすいのだと思われる。
残念ながら僕は今までライブでもレコーディングでも、ベースを弾くとか、歌を歌うとか、そこに100%集中出来たと言う実感を得た事はほぼ無い。まあでも、ベースの人って他の人の出方によって自分の弾く熱量を変えたりした方が良いと(少なくとも僕は)信じているので、これで良いんじゃ無いのかな、とも正直思う。その分掃除や草取り、ジョギングなんかで好きなだけゾーンに入ればそれで良いんだろうな、なんて思う今日この頃なんである。