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博多→広島巡行ひとり旅日記【4日目】広島平和記念公園とひろしま美術館

3泊4日のひとり旅も残すところ最後の夜と最終日になりました。
3日目の夕方に山口県の岩国からバスで広島市街へと移動してホテルにチェックイン。
今回はその夜の様子と最終日の広島市街観光の様子を書いていきます。

それまでの様子は旅行記マガジンに掲載していますのでよければご覧ください。

広島で宿泊するホテルは当日予約をしました。旅行好き御用達じゃらんを見てみると、1万円代のホテルが多く、せっかくだからこの旅行で一番良い所に泊ろうと思い奮発します、個人的に。

宿泊したのは広島市内の繁華街に位置する八丁堀にある、観光にはもってこいの場所にあるホテルビスタ広島というホテルです。

客室から路面電車である広島電鉄も通っている大通りに面しているためカーテンを開ければ窓から路面電車が出ている様子が見えて鉄オタでなくても少しテンション上がります。
部屋内はシックな雰囲気で素晴らしく、このホテル大浴場がない代わりに、洗面所とトイレとバスルームが独立しているためゆっくり1人で湯舟に浸かって疲れをとることができました。
朝食付きで一泊12000円! 振り返るとかなりお得でした!

お水2本もありがとう!!!

いつもユニットバスタイプのホテルに宿泊している私にとってはこれだけで高級感を感じることが出来ます。

ホテルで休みながら夕食の事を考えていました。
この日の昼食は福岡県の小倉でハンバーガーをがっついていたので(3日目の記事参照)素朴な料理を食べたいと思っていましたが、広島名物であるお好み焼きを流石に外すことはできません。
その義務感がありホテルの近くにあるお好み焼き屋を検索した結果、評判のいいお店に向かいます。

訪れたのは『新天地みっちゃん』というお店。Googleマップで検索してもらえれば分かりますが、広島に『みっちゃん』というお好み焼きはいくつもあります。
その中でも創業者からの正統な流れを受け継いだ老舗店が『新天地みっちゃん』であり広島のソウルフードお好み焼きを存分に楽しむことが出来ます。

その他にも広島のお好み焼き屋には『文ちゃん』や『福ちゃん』などちゃんがついた名前が多いです。何故なのかは分かりません。

少し並んだ後、カウンターに通され特製スペシャルを注文、広島のお好み焼きは大阪などのお好み焼きと違い、具材を混ぜて焼くタイプではなく、生地・肉や魚介・キャベツ・そば・たまごなど別々に焼いた後重ねて1品にしていくため調理に時間がかかりますが目の前で作ってくれる過程を贅沢な時間な時間だと思いましょう。
そして、それを肴にして生ビールをゴクゴク飲むのは堪りません。
ついに私だけのお好み焼きが出てきました。

ソースてっかてか、うまそーーーー
焼く前はキャベツは山盛り、そばもこんもりって感じでこれ全部食えるのかと思いましたがじっくりと蒸されて焼かれることで圧縮され、普通のお好み焼きサイズになります。

広島のお好み焼きの食べ方は鉄板の上に置いたまま小さめのへらで1口台に切りそのまま口に運ぶスタイルが推奨されています。希望する人にはお皿に乗せて提供したり箸で食べることは出来ますが、私は玄人に思われたいとカマしたい欲がでて本場のスタイルで喰らいます。
また、マヨネーズも注文しないとないみたいなのでこのままいただきます。

熱すぎるうううう、でもうまい!
正直口の中が火傷して翌日口内炎ができましたが、めちゃくちゃうまい。
鉄板で少し焦げたそばのカリカリ感とキャベツのしっとり感、どこから切っても現れるイカと豚肉にみっちゃん特製ソースが絡み合っています。
それに、ビールと合わない訳がない!
あちあちのお好み焼きにキンキンに冷えたビールはまさにマッチポンプの役割を果たしています。
すべてのビールのCMはお好み焼きと一緒に宣伝すべきです。

見た目以上にキャベツが沢山はいっているおかげで食べやすく1人でギリギリ完食できました。

それと、粉物って正直味に期待して食べるというよりソースを摂取したいから食べるという私のイメージが覆りました。
これは広島に行くたびに食べたくなる味。

またなみっちゃん

それから八丁堀の繁華街を歩きまりカロリーを消費したところでホテルに戻り就寝、この日は下関観光からの岩国観光をしていたためかなり疲れておりすぐ寝てしまいました。

翌日起床、この日はホテルの朝食バイキングもつけてしまいました。
ホテルビスタ広島さんの朝食バイキングめちゃくちゃ豪華で広島の隠れた名物レモンそばが気軽に小鉢スタイルで食べられたり、全国的に有名な広島生まれの乳製品販売企業チチヤスのチチヤスヨーグルトが食べ放題だったり最高の朝食でした。

ビュッフェ会場からでも広島電鉄が見られます。

最終日は広島市内で、ゆっくり広島平和記念資料館や原爆ドームを観光しようと思い、ホテルでチェックアウトぎりぎりまで休んでいました。
本当にどうでもいい話ですが普段仕事してて見られない『ラヴィット!』を見られる休日最高です。子どもの頃体調不良で休んでいた日に見ていた笑っていいともくらい贅沢な時間の使い方です。

ホテルを出ると広島平和記念資料館へ向かいます。
ここは第二次世界大戦末期、広島に原爆が落ちたことについて様々な資料が保存されている資料館でずっと訪れたかった場所でコロナがようやく落ち着いたため? ようやく行くことが出来ました。
この資料館は建設当時思い出したくない記憶が蘇るという市民の批判もありましたが、それでも皆の記憶に残し続けなければならないということで建設されオープンしてから今もその想いが受け継がれ、2019年は大規模改修されています。

資料館正面

資料館の中は写真を撮ることは出来ないので、その様子を写真で伝えることはできませんが、言葉を失ってしまうような写真やイラストの数々、被害に遭った方の証言などを目にすることができて大変勉強になりました。

第二次世界大戦中の原爆が起きる直前まで広島の人たちがどのような日常を過ごしていたかから始まり、原爆が落ちてから街はどんな様子だったかの比較が巨大パノラマ写真で360度展示されているため訪れた人々は臨場感を感じることができます。

それから原爆投下後の悲惨な街の様子や、被害に遭った人々の生活、戦後も放射能によって苦しまれた方々のがいること、着ていた服や生活用品など遺留品が展示されており、今まで教科書やテレビなどでその歴史の出来事を知っていたものの、私の想像以上のことが起きていたと実感させられます。

本当に文章では伝えられないことばかりの光景を目にしており、ずっと鳥肌が立っていて、立っているのが不思議だと思いながらも立ち続けているまさに放心状態で目の前にある資料を心に刻んでいました。

資料館では入口はわいわいとしているのですが入場した途端、日本人・外国人問わず、黙ったまま解説ボイスを聞いて資料をじっくり見回っていて真剣に歴史の出来事について向かい合っていることが伺えます。

最近ではその被害を語れる方々が少なくなったという事をよく耳にしますが、これを広島だけの問題にせず日本や世界の問題にすべきだなと思ってしまいます。
そのためにはまずこの資料館へ訪れて見て頂くのが伝えるための第一歩だと感じます。

また、アメリカやイギリスが枢軸国に戦争で勝つためにどのようにしてマンハッタン計画を進めて原子力爆弾を開発・生産をして戦争に起用していくかという連合国側の視点から読み解くコーナーもありこちらも詳細な内容が時系列順に並んでいて勉強になりました。

広島平和記念資料館を出て平和記念公園を歩き慰霊碑や全国の学校から集まった千羽鶴などがあるところ観光して原爆ドームに向かいます。

改修はされていますが、被爆した当時の建物のまま現代に残されている歴史的に大変貴重な建物で、この建物の周りには当時被爆した方が資料を片手に観光客に当時の様子を語っています。


聞いているのは外国人の方が多く言葉はおそらく分かっていないかと思いますが、しっかりと耳を傾けてスクラップされた資料集を見ていました。

しっかりと私も胸に刻んだところで、少し休憩したい気分ですが帰りの新幹線の時間があるため次の目的地に出発。

訪れたのは広島平和記念公園から歩いてほど近いひろしま美術館です。
ひろしま美術館は印象派を中心とした西洋画と近代日本画を多く所蔵している美術館でそれを見るのも目的ですがミュシャの作品を展示した特別展を観に行くのが目的です。

まず入場して美術館の建物(回廊)に驚きました。
円柱状の平屋で、屋根は緩やかなドーム状になっておりトーチカのようなまたは何かの研究施設のような見た目をしています。
とても神秘的で敷地内と外は壁で分けられているため日常と切り離された空間を感じさせます。館内を見回っていると円形の建物のため、なだらかな曲線を描きながら歩けました。

続いて特別展であるミュシャ展が開催されている建物に入ります。
ミュシャの絵は今では誰しも一度は見たことがあると思います。怒られそうな例え方ですが、アニメチックと言うかソシャゲのSSRにありそうな感じ。

この展示会では彼が書いた有名なポスター絵や雑誌の表紙、さらにお菓子のパッケージをデザインした際の実際に売られていたお菓子の箱や、デッサンか練習用と思われる素描と言われる色のついていない絵まで展示してあり、〈マルチアーティストの先駆者〉と特別展のサブタイトルについているに相応しい様々なコレクションが集められていました。

個人的には『十二国記 図南の翼』の表紙がオマージュしたであろう『ヒヤシンス姫』と女優サラベルナールの舞台『メディア』の宣伝ポスター用に描かれた絵が観られて満足です。

またミュシャ(本名アルフォンス・ミュシャ)の生涯年表も展示されており、学生時代は聖歌隊を志していたが、上手に声が出せなくなり聖歌隊を紹介する本の表紙を描いたことをきっかけに絵の世界を本格的に進むようになり美術学校に通い、舞台のポスターを描く仕事を請け負い、舞台の人気もありそれで世間に広まったため仕事が増え始めたことなど、これはだいぶかいつまんで紹介してしますが、詳細に書いてあります。
また彼がフリーメイソンの会員だったという雑学までありました。

この特別展ミュシャが好きな人も私のようなにわかでも楽しめる展示会になっていますが一番すごいのはなんと写真撮り放題だということです。

美術館では作品を生で味わってもらいたいなどの理由で写真撮影を禁止している美術館が多いですがこのミュシャ展は撮影OKと堂々と書いてあり、多くの人が一枚ずつ丁寧に撮影しています。
展示会が始まったばかりの時期に来ていたため館内で見回りをしている学芸員さんも「これ全部撮影いいんですか!?」と確認し合っていました。

写真はたくさん撮りましたが、見たい方はひろしま美術館まで足を運んで下さい。

美術館観光も終わり、旅の終わりが見えてきました。
広島を平和記念公園と美術館で終わりにするのはもったいないですがもう帰らなければいけません。
正直厳島神社や呉大和ミュージアム、そして尾道に福山なども行ってみたかった。
広島完全攻略はまた今度。

広島駅でお昼ご飯として申し訳程度にカキフライ&刺身定食を食べて広島グルメを堪能しました。

後はお土産を買い、新幹線に乗る直前に思い出したように駆け出し揚げもみじ饅頭を食べてフィニッシュ。

めちゃくちゃうまい!

これにて3泊4日の博多→広島巡行ひとり旅は終了です。

帰りは新幹線で東京まで行きましたが流石に約4時間は長い……岡山から東京に向かった時はそこまで疲れなかったので私の新幹線で疲れずに行けるラインはそこなのでしょう。

福岡→広島まで割とせわしなく歩き回り、様々な観光名所を見過ごしていたり行きたかった所に行けなかったこともありましたが満足です。
旅行が終わってから2週間以上経っていてもまだ旅行初日に戻りたいなと思っている程楽しかったです。

実は来月、今度は友人とですが宮城→福島観光をします。
こんな頻度で旅行することはないのですが重なりました。
お陰様でひとり旅日記は多くの方々に読んでいただけてとっても更新中とてもモチベーションが上がっていました、ありがとうございます。
その様子も旅日記として投稿する予定なのでよければフォローをお願い致します!

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