独房の壁に描かれた芸術作品
西オーストラリアのフリーマントルには植民地時代からの刑務所があります。植民地時代はイギリス本国から多くの囚人が送り込まれていましたが、港町フリーマントルは受け入れの窓口としての機能を果たしていました。囚人の中には植民地開拓の労働力として軽微な罪で送られる人も多かったと言います。
刑務所は現在は世界遺産となり観光客に一般公開されています。30分ごとに内部の見学ツアーが行われています。私もツアーに参加し、見学したことがあります。処刑場や独房など想像していた刑務所のイメージと異なることがありました。そのひとつが独房の壁に描かれた絵画です。刑務所では精神療法のために独房内に壁画などを描くことが認められていたのです。
作者不明のものも多く、先住民族アボリジナルのものもあります。私が心を動かされた作品(下の写真)もアボリジナルのものではないかと思います。
*ヘッダーの画像はフリーマントル刑務所の正面入り口です。