しおりん

公立学校元教員。早期退職して大学院に進学したあと海外の教育について研究しています。小学…

しおりん

公立学校元教員。早期退職して大学院に進学したあと海外の教育について研究しています。小学校から大学まで様々な場で教えた経験と各国での調査をもとに雑多な記事を書いています。

マガジン

  • 日常の小さな物語

    日々の生活の中で心に残った小さなできごとを綴っていきます。

  • 中学生の声

    中学生のボクが書く日記 (事実をもとにしたフィクションです)

  • なんとなくモヤモヤ

    日常感じる小さな疑問、何となくモヤモヤすることを綴っています。

  • 旅のスケッチ

    旅で出会った小さなエピソードを心象風景とともに紹介します

  • 放課後のメモリースケッチ

    教員時代に書いた学級通信をもとに実践を振り返りながら教育について考えています。

最近の記事

富士山に恐竜?

富士山に恐竜がいたかどうかはわかりませんが、「もしかしたら」と思える光景でした。湘南の海辺からの眺めです。 太陽が沈み始めました。雲が赤く染まっていきます。 やがて雲は大きな赤い恐竜のようになりました。

    • 鳥の高笑い

      オーストラリアに行くと「ワッハハハハ!」というけたたましい笑い声が聞こえてくることがあります。人が笑っているのではありません。鳥が鳴いているのです。 「クカバラ(Kookaburra)」というカワセミ科の鳥で、私の大好きな鳥です。日本では「ワライカワセミ」という名がつけられています。なわばりを示す鳴き声が人間の笑い声のように聞こえるため「ワライカワセミ」という名前がつけられたそうです。 まずは声を聞いてみてください。 知人の家に滞在している時、お隣さんのベランダにクカバ

      • 夕陽のページェント

        山に夕陽が沈み始めました。光のページェントとも思える美しさにしばし見入っていました。 正面の山は北アルプスです。                  (2024年9月5日撮影)

        • 臨時休業もしかたがないと思える

          美味しいと評判のお弁当屋さん。営業日であることを確認してお店に行ったところ店先に臨時休業の札。「やってるはずだったのに!」とちょっと恨めしい気持ちになりましたが、ぶら下げられた手書きの札を見てしかたがないと諦めました。 他人事じゃないですから。「どうぞお大事にね!」

        富士山に恐竜?

        マガジン

        • 日常の小さな物語
          196本
        • 中学生の声
          14本
        • なんとなくモヤモヤ
          54本
        • 旅のスケッチ
          142本
        • 放課後のメモリースケッチ
          171本
        • 海外の大学
          22本

        記事

          「被爆者」と「被爆体験者」ってどう違うの?(中学生の声)

          *中学生のボクは架空の少年です。 最近わからないことがまたひとつ増えた。「被爆者」と「被爆体験者」の違いだ。 長崎に原爆が投下された際に国が定める地域の外にいて被爆者と認められていない人たちを「被爆体験者」と言うらしい。「被爆体験者」の人たちが「被爆者」と認めてほしいと訴えた裁判で、長崎地方裁判所が原告44人のうち15人を法律で定める被爆者と認めたとニュースで知った。 原爆の熱線や「黒い雨」を浴びながら「被爆者」と認定されない人たちがいることをボクは初めて知った。認定さ

          「被爆者」と「被爆体験者」ってどう違うの?(中学生の声)

          47年間の母の思い

          北朝鮮による拉致被害者の家族らが9月11日、東京都内で記者会見を開きましたが、そこで横田早紀江さんが言われたことばに私は胸が痛みました。会見で早紀江さんは「(自民党総裁選と立憲民主党代表選では)拉致問題のことを口に出して言ってくれる人が誰一人としていなくて本当に悲しい」と言われました。早紀江さんの憤りと悲しみを強く感じます。 中学生だった娘のめぐみさんが拉致されて47年、早紀江さんはどのような気持ちでこの長い年月を生きてこられたのでしょう。娘の救出を願って共に闘ってきた夫の

          47年間の母の思い

          王様の運転するスポーツカーが目の前を走り抜けた!

          「あっ、王様ですよ!」ガイドの女性が突然大きな声を出しました。10年ほど前に旅行で訪れたブルネイの首都バンダル スリ ブガワンの町を歩いていたときです。私が振り向いたときには車はすでに走り去り、遠くにそれらしき車の陰影がかすかに見えました。王様(ボルキア国王)は自分で車を運転していたそうです。国王が護衛もつけずに一人で車を運転して町を走るなんてにわかに信じられませんでしたが、彼女のよるとよくあることだそうです。車好きの王様は数千台(7千とも8千とも言われる?)の車を所有してお

          王様の運転するスポーツカーが目の前を走り抜けた!

          令和の渡世人?

          旧中山道の和田宿で見た景色です。 印象に残った一コマです。      (2024年9月5日)   

          令和の渡世人?

          タッチオープンドアの逆襲

          タッチオープン式の冷蔵庫。両手がふさがっていてもセンサーを触ればドアが開くのですごく便利です。でも・・・ 買ってきた食材を冷蔵庫に入れてドアを閉めたと思ったら、突然ドアが開いて思いきり顔にぶつかりました。知らぬ間にセンサー部分を触っていたようです。ドアの逆襲のように感じました。便利なものにも落とし穴はあるんですね。

          タッチオープンドアの逆襲

          教員養成の拠点大学:華東師範大学(中国)

          華東師範大学は中国上海市の華東地区にある師範系の総合大学です。大夏大学と光華大学を母体とし、さらに復旦大学、同済大学、浙江大学などの師範系学部を統合して1951年に創立しました。その後1972年に上海師範学院、上海体育学院を統合し上海師範大学として改組され、1980年に「華東師範大学」に名称を変更しました。1990年代には上海幼児師範高等専科学校も統合し、さらに規模を拡大させています。 国家教育部直属の重点大学で、教育科学、社会科学、人文科学、自然科学、技術科学、管理科学の

          教員養成の拠点大学:華東師範大学(中国)

          社会のうねりの中で大学は...:香港大学(中国)

          香港は中国南東部にある特別行政区です。アヘン戦争により100年近くイギリスに割譲されていましたが。1997年に中国に返還されました。私が大学を訪れたのは返還からちょうど10 年後です。 香港大学は1887年創立の香港医科大学(香港西医書院)を前身とし、1911年に総合大学として開校しました。当初は医学部、工学部、文学部の3学部だけでしたが、現在は教育学部、法学部、経営管理・経済学部、理学部、社会科学部など10の学部があります。指導言語は、中国語学科が提供するコースを除き、英

          社会のうねりの中で大学は...:香港大学(中国)

          お寺の鐘楼と戦争

          珍しい鐘楼を見ました。鐘が金属ではなく石です。長野県の北部、信濃町にある称名寺というお寺にその鐘楼はありました。大きな石が吊るされている光景は異様に感じました。でも、そこには理由がありました。 太平洋戦争中、鉄砲や弾などの武器生産に必要な金属資源が不足してきたため、昭和16年に金属回収令が公布され、生活の中で使われていおた金属類はすべて回収されました。称名寺の梵鐘も昭和17年に供出させられ、戦地に送られました。 そのため門信徒はお寺の近くにあった石をそこに吊るしました。石に

          お寺の鐘楼と戦争

          20メートル歩く(中学生の声)

          *事実をもとにしたフィクションです。 週末は文化祭だった。2学期が始まってすぐの行事で学校は大忙しだった。でも、文化部の人たちにとっては日ごろの成果を発表する大事な日だ。展示やステージ会場ではみんな張り切っていた。 運動部のボク達は裏方の仕事を任された。ボクの仕事は正門の近くで見学者を案内することだった。保護者や地域の人など朝からたくさん来校してすごく忙しかったよ。ほとんどの人は歩いて来校するけど、たまに車で来る人もいる。原則として車での来校は遠慮してもらっているけど、中

          20メートル歩く(中学生の声)

          地元の特性を活かす大学:ジェームズ・クック大学(オーストラリア)

          オーストラリアゆかりの探検家ジェームズ・クックの名前を冠したこの大学はクイーンズランド州北部の主要都市タウンズビルに本部を置く州で2番目に古い大学です。大学設置を求める地元の強い要望を受け、1960年にクイーンズランド大学の付属機関として設置されました。1970年に独立し、北部地方唯一の大学として開校しました。キャンパスはケアンズ、ブリスベン、マッカイなどにもあり、2003年にはシンガポールにも設置されました。 クイーンズランド州周辺には世界遺産に登録されているグレートバリ

          地元の特性を活かす大学:ジェームズ・クック大学(オーストラリア)

          工科大学という名の総合大学:クイーンズランド工科大学【QUT】(オーストラリア)

          クイーンズランド工科大学はオーストラリアのクイーンズランド州にある公立大学で、州都ブリスベンとその近郊に複数のキャンパスを有しています。工科専門学校を前身としていますが、1980年代に複数の教育機関を統合し、総合大学になりました。大学としての歴史は浅いですが、近年飛躍的に発展し、存在感を強めています。「工科大学」という名称を残していますが、文系と理系の学部を併せ持つ国内有数の大規模大学です。 以前紹介したグリフィス大学とはつながりが深く、歴史を遡ると両大学が教員養成の分野で

          工科大学という名の総合大学:クイーンズランド工科大学【QUT】(オーストラリア)

          熱帯に住む野生の鳥(カソワリィ)を探して

          ずっと会いたいと思っていました。熱帯に住む野生の鳥のカソワリィ(Cassowary)です。日本では「ヒクイドリ」と呼ばれることもあります。動物園などで見ることがありますが野生のカソワリィはめったに見られません。カソワリィ はオーストラリアの北東部やにインドネシア、パプアニューギニアなどの熱帯雨林地域に見られる珍しい鳥です。大きさは1メートル半から2メートルくらい。かつては広範囲に生息していたらしいですが、熱帯雨林の減少と移入動物の影響により個体数が減少していて、絶滅が危惧され

          熱帯に住む野生の鳥(カソワリィ)を探して