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面接の逆質問について

「最後に何か質問や聞いておきたいことはありますか?」
こうしたいわゆる逆質問については何か聞いておいた方が良いと私は思います。最後の会話って案外印象に残るものですし、爪痕を残すのはここかな、と思います。それでは何を聞けばいいのか、そこが悩みどころですよね・・・
今回は私がどのような逆質問を考えて質問してきたか紹介します。


①ありがちな質問はできるだけ避けたい

面接官は1日に何人も面接をしています。そこで毎度毎度同じ逆質問をしてきたら面接官も飽きてきます(表情には出しませんが)。大学のトピックニュースのトップにあるようなことや、人事評価はありますか、この辺りは聞かれがちなので聞いてもいいですが印象に残らないでしょう。こうした質問をするのであれば、他にも質問を用意しておきましょう。

②聞く相手によって質問レベルを変える

面接官は最初の方は現場レベルの方が、最終面接に近づけば近づくほど役職が上がっていきます。そうなると逆質問の中身も変えていきましょう。
現場レベルの職員に概念的な質問や包括的な質問をしてもいまいちピンときませんし、学長レベルに現場の質問をしてもおそらくわかりません。
また、面接官の最初の紹介で部署が分かれば、それも逆質問の参考にしましょう。用意していた逆質問が汎用性の高いものでしたら良いですけど、部署的に分からなければアピールのための逆質問も空振りに終わる可能性が高いです。

③質問に答えてくれた後の返答を用意しておく

逆質問と共にその質問に答えてくれた後の返答も用意しておいた方が楽に逆質問の回答を聞くことができます。正直逆質問ってこちら側が気になっていることに面接官が答える→ありがとうございます。という流れはどれも同じです(面接官が分からない逆質問なら別ですが)。
例えば「新カリキュラムに関してどういった意図で変えたのか」
→「新カリキュラムの意図を知れて貴学の学生の学びを考える前向きな姿勢を感じることができました。ぜひそのような大学で学生の成長を支えたいです。」
このような感じで逆質問と回答後の返答をあらかじめ考えておきましょう。
ただ「ありがとうございました」だけでなく、具体性をもって更に志望度が増したことを伝えられるとGoodです。

④実際の逆質問例

それでは私の実際にした逆質問をいくつか見ていきましょう。質問のいくつかは大学を特定できる質問になっているので、多少修正を加えています。

  • 貴学の他大学とのプログラムについてです。ホームページで詳細を拝見したのですが、学内にいながら他大学の学位を取得できる、という制度を確立するのは、自分がその立場に立った時物凄いことだと感じました。そこで、どういった経緯ではじめて、どのような過程でこの制度が成立したのかお聞かせいただければと思います。→現在の私にはそのような力はありませんが、ぜひとも貴学の職員として働きながら成長して、学生の成長に貢献したいです。

  • 貴学の学事日程は前期後期で分かれていますが、一部科目はクオーター制を導入しています。これはどのような科目をクオーター制にしており、どのような狙いがありますか?→学生の学びのために、科目に対し柔軟に制度を修正できるのは素晴らしいと思います。ぜひともそのような教学環境で学生の学びを支えていきたいです。

  • 実際に実務的なことを想定するために貴学のWebシラバスを拝見しました。そこで授業コードと科目ナンバリングコードが分かれていました。現職ではそこは統一しているのですが、ここが分かれているのは何か教務システム用にコードを振っている、ということでしょうか?→現職では6桁で、基礎教養or専門科目、クラス(語学など)という分け方をしています。システム導入時に4桁→6桁にしました。

  • 現在貴学では科目のナンバリングやGPAの運用を改善しようとしているかと思います。現状どのような形で進められているのかお聞かせいただければと思います。→学生の学びのために、現行制度に対し柔軟に修正できるのは素晴らしいと思います。ぜひともそのような教学環境で学生の学びを支えていきたいです。

  • 「○○○○主義」への方針転換は、どのような背景があって決まったのでしょうか?例えば理事会で決まったのか、管理職の提案なのか、現場の教職員の声を反映させたのか。→(トップが決定したなら)私はそのような組織についていき、多くを吸収したいのでますます志望度が高まりました。/(若手、現場なら)そのような声を反映できる職場なら私も様々な提案ができると思い、より志望度が高まりました。

  • 「○○○○(新しい部署)」を貴学のトピックスで拝見しました。どういったことを行っているのか詳しくお聞かせいただければと思います。→コロナ禍における貴学の学生の学びを考える姿勢はとても素晴らしく感じました。ぜひともそのような環境で学生の学びを支えていきたいです。

  • 私自身大学間連携や地域連携に興味があり、現職では単位互換協定の締結を実現しました。これからの時代は、大学間や地域との繋がりは不可欠かと思います。貴学は○○区と連携を図っていますが、今後どのような地域連携や他大学との連携を行っていくのか、お聞かせいただければと思います。→私もそういった新たな学びの道を開拓することに興味がありますので、ぜひともそういった貴学の方針に貢献できればと思います。


まとめ・おわりに

いかがでしたでしょうか?
これも前回の記事同様準備が大切です。自分が今後転職先を選ぶうえで気になっている、また働く上で気になっていることに対して質問をして、それに答えてもらう。それが結果的にアピールに繋がります。
今回の記事が皆さんの転職活動の前進に繋がれば幸いです。



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