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大学職員の雇用形態について(契約社員・派遣)

大学職員の求人を転職サイトで探していると、「契約社員」という雇用形態を見かけることがあります。また、大学職員の派遣での求人もよく見かけます。今回はこれらの雇用形態について説明していこうと思います。
※本来大学で働く人を「職員」と呼びますが、今回は転職サイト等で表記されているように「社員」と表記しています。


①契約社員とは?

契約社員とは、働く期間があらかじめ決まっており、その期間が終わると次の期間延長するかどうか、というのが特徴の一つです。契約期間はだいたい1~2年でその契約が終わるたびに延長するかどうかを話し合います。最大契約期間が3年だったり5年だったりします。終身雇用の正規職員と比べるとやはり将来の不安はぬぐえません。
また、給与面や待遇などでも正規雇用と違いボーナスが無かったり有給の日数が違ったりします。細かい部分は大学ごとに契約が違います。

②派遣社員とは?

派遣社員とは、派遣会社を通じて大学に派遣されて大学職員として働く、ということです。こちらもまた契約期間が決まっていて、3か月ごとの更新だったり、半年ごとの更新だったり様々です。給与はたいてい時給制で、時給もピンキリです。ただ、高いところでは1700円、というような大学もあります。

③契約社員・派遣社員は正規雇用への登竜門?

ここまで見ているとやはり契約社員や派遣社員は良くないのか・・・と避けるかと思います。確かに終身雇用が約束されている正規雇用の方が良いことは間違いないです。ただし、そこにたどり着くには倍率数百倍というとても狭き門であるため、困難を極めます。
実は私の経歴としては、前職は派遣から契約社員となり、最終的に正規雇用になりました。このように場合によっては派遣もしくは契約社員からステップアップすることは可能なのです。
ただし、必ずしも全ての職員にこうしたステップアップが可能であるわけではないので、そこはご了承ください。

④どうしても大学職員になりたいのなら・・・

大学職員になりたくてエントリーシートも面接もチャレンジしているが全然通らない・・・そのような場合は契約社員や派遣社員からスタートするのもアリかと私は思います。契約社員は正社員よりもハードルがかなり低いですし、派遣なら大抵通ります。ただし、以下のようなことを考慮したうえでのキャリアプランになります。

・現在正社員として働いているのなら、その正社員を捨てなければならない。
・給与面でも月収は変わらないかもしれないが、ボーナスがない分ダウンする可能性がある。
・必ずしも契約社員・派遣社員から正規雇用にステップアップできるとは限らない。

これらを考慮したうえで、契約社員や派遣社員からスタートするのもありだと思います。また、大学職員ではたいてい基本的なPCスキルは身につくので、働きながら他大学の正社員に応募するのもありだと思います。特に契約社員や派遣社員はほとんど残業することが無いので、9~17時の就業時間を守りやすく、転職活動を行いやすいのもメリットです。
ただし、新卒で即契約社員や派遣社員になるのはお勧めしません。新卒での採用はスキルをあまり問われないので、自分自身の学生時代の整理と志望理由を固めれば中途採用よりも内定のハードルが下がります。契約社員などからスタートして転職活動をすると、他の転職者と競争になるので、おそらくスキルの部分で勝つことは困難です。できれば新卒であれば他の企業などで正社員として働いてから転職するのがお勧めです。


まとめ・おわりに

いかがでしたでしょうか?
人生100年時代、自身の長い将来を考えた時に契約社員や派遣社員からスタートするのも一つの道だと私は思います。実際そうしたステップアップを実現したので、このような道もある、と皆さんにお伝え出来ます。
この記事が皆さんの転職活動に少しでも貢献できれば幸いです。

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