『どの様な「食材・食品・生産物」を私は食べたら良いのか!?』(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〜【氣8節】前編のみ
【氣8節】〜『皮膚掻痒・痒み でお悩みの方々へ』「皮膚掻痒・痒み の改善に、効果的アプローチがある東洋医学的理論&成分(食材・食品・生産物)」について【➀】
◆【不定愁訴症候群〜⑧】『皮膚掻痒・痒み』の概要〜
◆『前書き』として、…
・今回のファイル(『氣の章』⑧)、…
『不定愁訴症候群』の中の『皮膚掻痒(痒み)』ですが、…
『以前のファイル(アレルギー性皮膚疾患)』で、一度「皮膚掻痒疾患」についても触れておりますので、… 例えば、…
『「アレルギー性皮膚疾患」【9】』の、…
●『含有成分』〜「②〜④」、
●『多含の食材』〜「⑤〜⑦」、
が重複する内容となるので、… 下記の、
●『➀ - その概要&中医学診断・考察』、
●『⑧ - ⑨成分&食材の考察』、
●『⑩ - ⑪帰経&食薬の考察』、のみ
の内容となります。
※[予め、ご了承下さい😊]
※「東洋医学(漢方)」の「理論(解釈)」では、… 必ず『不定愁訴症候群と、「血の道症」は、「同じ病理の分類」』と云う事なので、…
今回の、『皮膚掻痒』も 同じ「カテゴリー」として捉えます。
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◎『肩凝り/痺れ』の概要 〜
◎『肩凝り/痺れ』の分類・病態 〜
◆『皮膚掻痒・痒み』における、「東洋医学(漢方)」的 見解について、
◉「東洋医学(漢方)」的見解における、『皮膚掻痒・痒み』の解釈とは、…
〜[漢方と鍼灸・誠心堂薬局より]〜
◎「中医学」に於いて、『皮膚掻痒・痒みは“瘀血(おけつ)”』と云う、「血の滞り」に
より引き起こされます。
※[「臓腑」で云うと、「肝」の病態である]
・「肩周辺の経絡(気血の通り道)が巡らず、いわゆる「“不通則痛(通じざれば則ち痛む)”」という状態となっているのです。
・「不通則痛」は、中医学に於ける痛みに対する基本的な考え方であり、治療としては、「“通則不痛(通じれば則ち痛まず)”」が原則です。また、「瘀血の原因となっている根本的な体質」を見極め、改善していく事がとても重要になります。
◉【中医学体質別・診断法】〜
① 風熱(ふうねつ)体質
・「自然界」に於ける「風」と「熱」の邪気(人体に悪影響を与える自然環境の変化)による、「痒みが強く」、「上半身に出易い」。
・春から夏によく見られ、湿疹が出たり引っ込んだりします。「赤い細かい湿疹で痒みが出易く」、「肌は乾燥」します。
※「随伴症状」〜【発熱/喉の痛み/鼻づまり/頭痛/関節痛 等】
② 寒凝血瘀(かんぎょうけつお)体質
・「冷え」により「血の巡り」が滞り、「肩こりや頭痛、腹痛 等」が起こる。
・「体内の血」は「温かい」とスムーズに流れ、「冷える」と停滞するという特徴があります。 「生理前は体を冷やして血行障害を招き易い」為、「痛みや痺れ 等」の不調が起こり易くなります。
※「随伴症状」〜【手足の冷え/生理痛/生理の血の色が暗っぽく塊が多い 等】
③湿熱(しつねつ)体質
・身体に滞っている「湿」と「熱」によるもので、「水疱」やジュクジュクを伴う「湿疹」が見られる。
・「梅雨から真夏の、湿気の多い環境」や、「アルコール」や「脂っこいもの」を食べる事で悪化し易く、長期化する傾向があります。
・「余分な水分が体内に停滞」し、「むくみやだるさといった症状が生じる」。
※「随伴症状」〜【身体が重だるい/逆上せ/口臭/吹き出物が出易い/浮腫み 等】
④ 血熱(けつねつ)体質
・「血中に熱が籠るもの」で、「夜間の痒み」が強く、「掻きむしって出血する」事がある。
・「暴飲暴食」をしたり、「辛いものを食べる食生活」や、「ストレス」によって熱が生じ、「炎症症状が起き易く」なります。
※「随伴症状」〜【発熱/逆上せ/目の充血/頭痛/イライラ/便秘/不正出血 等】
⑤ 血虚(けっきょ)体質
・「血(けつ)の不足により、「皮膚を栄養する事が出来ず」、「ザラザラと乾燥して痒くなる」。
・「疲労や出血、睡眠不足 等」により血が不足して、皮膚の栄養となる血を送り届ける事が出来ません。「赤みは少ないけれど痒みが強く、掻き傷が多くなります」。
※「随伴症状」〜【めまい/立ち眩み/顔色が白い/眼精疲労/不眠/動悸/脱毛 等】
⑥ 陰虚(いんきょ)体質
・「体液の不足」により「皮膚を栄養する」事が出来ず、「酷くなると割れ目が生じる」。
・「加齢や過労」、「睡眠不足」等により「身体に必要な陰分(体液)が不足する」と、「皮膚を栄養出来ず、刺激に対して敏感になる」。
※「随伴症状」〜【逆上せ/火照り/口の渇き/眼精疲労/不眠/便秘/寝汗 等】
・「五臓」でみると「肝/脾/腎」が特に関わっています。これらを考慮しながら、「冷え・逆上せ」の原因を分析、治療していく。
(※)〜この「臓腑」とは、…漢方の用語『蔵象学』による[肝・脾・腎]の解釈である。
〜[Naturalflavorによる解説]〜
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◎【漢方の考え方】、…
〜[Kurasie(クラシエ)・Kanpo より]〜
・「漢方」では、「皮膚は内臓の鏡」と考えられており、「体質的な素因にも左右され易い」のですが、治療をする時は、先ず、「皮膚の状態を見極める」ようにします。
・よく皮膚を観察すると、「かゆみの強いもの」「水気を含んだもの」「腫れがあるも」の等、症状は一様でない事が分かります。
こうした症状の現れ方から、次の「4つのタイプ」に分けて治療をします。
1つは、「かゆみの強い症状」です。「痒み」は「風邪[ふうじゃ]」の影響を受けて発生すると漢方では考えています。健康な皮膚を風のような速さでかゆみが襲うことから、「痒み」は風[ふう]の影響による症状と考えたのです。
2つ目は、「ジクジク型の症状」です。「患部に水を多く含んでいる」こうした症状は、「湿邪[しつじゃ]」の影響を受けていると判断します。
3つ目は、「発赤型の症状」です。「患部に赤みがあり、炎症が強く出ている」場合には、「熱邪[ねつじゃ]」の影響を受けていると考えます。
4つ目は「カサカサ型の症状」です。1~3の症状が長く続いて慢性化してくると、「体内の栄養物質(血:けつ)が不足」し、「カサカサした症状」へと変化していきます。
患部が乾燥性である事から、「栄養物質(血:けつ)」「潤い物質(津液:しんえき)」の不足による皮膚症状と判断します。
以上です…。 『不定愁訴症候群〜「皮膚掻痒・痒み」【⑧】』に移ります。