MIHO

本の編集者。仕事で得た知識や触れたコンテンツ、日々の出来事について綴っています。

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最近の記事

「傷を愛せない自分」を愛してみたい

お気に入りの本屋さんで『傷を愛せるか』という素敵なエッセイに出会った。トラウマ研究の第一人者である宮地尚子さんが綴る言葉は、帯の文言にもあるように深く沁みとおる。 精神科医として、働く女性として、母として娘として、宮地さんの思いや考えがとても丁寧に綴られていて、今後の人生で何度も読み返したい一冊である。 「傷つけたり、傷ついたり」を訓練し続ける 私は自分の気持ちを抑えたり、人との距離を保ったりを適切にできていないときがある。誰かと時間を共にした後「あの言動は間違っていた

    • 「能力主義」からの解放は可能か?未来をよくするためにあきらめない

      「選び、選ばれる」という仕組み 「能力主義」というものが、骨の髄まで我々の生活に染みついてしまっていることを前提に、そうではない組織開発を見出すにはどうすればいいのかを考える本『働くということ「能力主義」を超えて』(集英社新書)を読んだ。 自身の経験をもとに、能力主義や組織について綴りたいと思う。 数字に厳しい出版社に身を置いていた時、絶対に難しいノルマを課され「それはさすがに…」というと「そんなこと言わない方がいいよ。できない人と思われるから」と上司に言われた。 「

      • 気功を体験。「目に見えない力」を感じてみたい

        「わからない病気」とどう向き合うか? 謎だらけの病気を患い、医者に「わからない」という言葉を連発され、戸惑っている。途方に暮れてしまいそれでも前を向きたくて「東洋医学」に頼ってみることにした。 先日「水曜日のダウンタウン」で気功にまつわるドッキリをやっていて、面白かったので気功を体験してみることにした。 世の中は「目に見えない力」であふれている スピリチュアルを極力取り入れないように生きてきたと思う。占いは大好きだけれど、頼りすぎるのもよくないとできるだけ行かないよう

        • 『おりる思想 無駄にしんどい世の中だから』に共鳴。生き方を見直したい人へ

          「もうおりたい!」と強く思っていた 『おりる思想 無駄にしんどい世の中だから』(集英社新書)を読んだ。書店で見かけタイトルがどうしても気になり購入に至った。そう、私は「おりたいのに、どうしたらうまくおりれるのか?」と葛藤していたのだ。 20~30代と私は普通の人よりも多く働いていたと思う。出版業界で編集の仕事をしていた関係で、土日祝も会社に行き働くのが当たり前になっていた。さらに「仕事=趣味なんだから、それが幸せ」と思い込むようになっていた。それがカッコイイと信じていた。

        「傷を愛せない自分」を愛してみたい

        • 「能力主義」からの解放は可能か?未来をよくするためにあきらめない

        • 気功を体験。「目に見えない力」を感じてみたい

        • 『おりる思想 無駄にしんどい世の中だから』に共鳴。生き方を見直したい人へ

          『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で書籍編集者の悩みが払しょく

          長年の悩みが払しょく。感謝しかない 一カ月ほど前に『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)を読んだ。書籍編集者として長らく抱え込んでいた悩みが一気に払しょくされ、救われたような気持になった。三宅香帆さん、この本を書いてくれて本当にありがとう! 本づくりは、職人的な要素が強い仕事だ。何冊も作って、本屋に並んで、反省してを繰り返し、ようやくヒット本や納得のいく本が作れるようになる。しかし、出版業界が斜陽産業と化し本が売れない。この状況は、20年前から悪化の一途を

          『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で書籍編集者の悩みが払しょく

          映画『Mommy』から見えてくるものとは?

          渋谷のミニシアターへ 最近、ミニシアターの魅力に改めて気付いたので、渋谷にある「イメージフォーラム」に足を運ぶ。いつも他と被らないマニアックな映画が上映されている映画館だ。長い間気になっていたが、なかなか足を運べておらず、ワクワクしながらはじめて向かった。 「確実な証拠がない」のは本当なのか? 和歌山カレー事件は1998年に起きた。当時の報道については、うっすらと記憶しているものの、その後どうなったのかについては追えていなかった。 『アイアム・ア・コメディアン』と同じ

          映画『Mommy』から見えてくるものとは?

          映画『アイアム・ア・コメディアン』が鮮烈。お笑いの概念が変わるかも。

          「コメディアン」のすごみ 『アイアム・ア・コメディアン』という映画に心打たれた。衝撃のあまり、劇場に2回も足を運んでしまったほどだ。 お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんを3年間密着したドキュメンタリー映画。「コアなお笑いファンや村本さんのファンのための映画なのでは?」と思っていたが、そんな単純な映画ではなかった。 日本独特のお笑い文化に疑問を覚え、怒りや物足りなさと葛藤し、世界に飛び出した村本さんの「すごみ」に触れることができる。 劇場やお茶の間を笑い

          映画『アイアム・ア・コメディアン』が鮮烈。お笑いの概念が変わるかも。

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          はじめまして。編集者の立場から、仕事で得た知識や触れたコンテンツについての考えを綴りたいと思います。よろしくお願い致します。

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