【映画レビュー】ミザリー こんなに足が痛くなる映画ってある?
こんにちは。マヒロです。
大変お久しぶりです。みなさん、お元気にされてましたか?
定期的に見たくてたまらなくなる映画の一つでもあるのが今回ご紹介の作品、「ミザリー」!
あらすじ
小説家のポール・シェルダンは自身が著者であり、人気作の「ミザリー・シリーズ」の最終章を書き上げた。
ポールは「ミザリー・シリーズ」だけで終わりたくなかったのだ。
「ミザリー・シリーズ」に別れを告げたポールはコロラドに向かい、新作を書き上げた。
そして、いつものルーティンを始めます。
煙草を一本吸い、ドンペリを飲む……
コロラドの雪山の中を車で爆速するポール。
飲酒運転ですよね?
スノータイヤ付けてるのかな?
スノータイヤ付けてたとしても、その運転はヤバイだろっ!
うわぁ、絶対助手席乗りたくねー
心でそんなことを呟いていると……
車は崖へ転倒してしまい、ポールは瀕死の怪我を負ってしまいます。
そんなポールを救ったのは……
看護師のアニー。
ポールは全身に大怪我を負い、特に両足は複雑骨折をしていたのです。
電話は不通になっており、道路も通れない状況の人っ子一人通りそうにない雪山で看護師のアニーに救出され、アニーの自宅で介抱されたのは非常にラッキーです。
しかもアニーは「ミザリー・シリーズ」の大ファンとのこと!
ポールはアニーに「君に見つけてもらったのは奇跡だな」と言います。
するとアニーは奇跡でも何でもないと返すのです。
「あなたを付けてたのよ。泊まっている所も知ってるし、私はあなたの一番のファンなのよ」
そしてアニーはポールの鞄の中に入っている新作を読みたいと言います。
新作を読み始めたアニーは気に入らない所があり、それをポールに伝えます。
「下品な言葉を使う部分が許せない」
そんなアニーにポールは事情を説明します。
「スラムの産まれだからね。僕もスラム出身なんだけど、あんな話し方をするんだよ」
すると突然、アニーが興奮します。
「じゃあ何? わたしが家畜の餌を買いに行った時にあんな言い方する訳?
やぁウォーリー、能無し豚の餌を一袋くれよ! 馬鹿牛の糞のもとを5キロなっ!」
休止に一生を得て安堵していたのも束の間、狂気じみたアニーの一面を垣間見たポール。
そんな矢先、アニーは楽しみにしていたミザリーの新刊を購入します。
それは「ミザリーシリーズ」の最終章。
「ミザリーシリーズ」が終焉することを知らないアニーは新刊を読んで、どのように感じるのでしょうか?
名作家、スティーブン・キング
映画好き、洋書好きの方ならこの方の作品は目にしたことがあるのではないでしょうか?
「スティーブン・キング」
「シャイニング」「スタンド・マイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」「IT」などなど、これほどまでに映画化される作家もいないのではないでしょうか?
時々、すっごーい駄作もありますが、ヒット作を量産出来るって素晴らしいですよね!
今作もスティーブン・キングの原作です。
スティーブン・キングの素晴らしいは何十年も前の作品でも古臭く感じず、現代にも通ずる所だと思います。
「スタンド・バイ・ミー(1986年)」や「シャイニング(1980年)」など、今の若者が見ても大変面白い作品が沢山です!
今作「ミザリー」も今見ても面白いですよ!
小説と見比べするのも楽しみ方のひとつだと思います。
モダンホラーの神君臨
スティーブン・キングといえば「モダンホラー」の巨匠でもありますね。
「モダンホラー」とは現代社会の闇や不条理を描いている作品です。
なので非現実的な内容ではありません。
「ミザリー」は1990年の作品です。
上映されてから30年以上が経っています。
当時はまだ「ストーカー」という言葉が浸透していない時代でした。
「ストーカー」という言葉も浸透した現代においても、アニーのような人間はいます。
当時の闇は現代社会でもまだ生き残っています。
名脇役を主役に
今作は出演者の数が少なく、ほとんどのシーンがキャシー・ベイツとジェームズ・カーンの二人の演出で構成されています。
両者とも名脇役で有名な役者。
キャシー・ベイツは今作で名を知らしめました。
その他にも「フライド・グリーン・トマト」や「地球が静止する日」などにも出演しています。
有名どころではで「タイタニック」でしょうか?
良く映画を見ていた90年代、主役級の役者の名前すらいまいち知っていなかった中で、脇役にキャシー・ベイツが出ていると何故か記憶に残りました。
そしてジェームズ・カーン……
ジェームズ・カーンといえば「ゴッド・ファーザー」のソニーという方も多いのではないでしょうか?
今作では紳士的で穏やかな小説家役を見事に演じておりましたが、「ゴッド・ファーザー」では気の短い荒くれ者・ソニーの役を演じておりました。
これまた記憶に残る名演技です。
同じ役者が演じてると思えない変わりよう!
ちょっとソニー役のイメージが定着してしまい苦しんだ感は否めませんが、こうやってまた日の目を浴びてくれたことはとても嬉しいことです。
今作は主役級の出演者が一人も出ておりませんが、脇役でも輝くことが出来る方は主役でも輝けるのだなと感じました。
物足りなさが一切ないっ!
感想
原作、出演者、演出、文句なしっ!
出演者も少なく、話もシンプルなので映画初心者の方も見やすい作品なのではないかなと思います。
二時間強の作品ですが、無駄がなく、テンポも抜群です。
ミザリーの世界を是非楽しんで下さい!