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【感想】『食べる瞑想で人生が変わる〜マインドフル・イーティングで内なるグルメを呼び覚まそう〜』

今回は、葉月ようか著『食べる瞑想で人生が変わる〜マインドフル・イーティングで内なるグルメを呼び覚まそう〜』を紹介します。


📕このnoteを書いてる人📕
自己啓発、健康知識が好きな30代会社員。
社会人になって自己啓発本にハマり、本やインターネットで毎日何かを学ぶことが趣味でありライフワーク。
欲しい本のレビューが少ない時に困った経験から書評ブログを開始した。INTJ🐏


1.本の概要

仕事のストレスから3年間チョコレートを一日3箱食べていた筆者が、マインドフル・イーティングに出会って健康を取り戻す話です。

マインドフル・イーティングとは、食事を通して行う瞑想です。
3年間の海外赴任中、一日3箱チョコレートを食べるという食生活を送っていた筆者。
帰国後にマインドフル・イーティングに出会い、食事に対する意識と食生活が変化したそうです。

本書は教科書のように知識を学ぶのではなく、筆者の経験談を聞くような形になります。
筆者のストーリーとともに、マインドフル・イーティングに出会うための本です。

2.「食べる瞑想」マインドフル・イーティングとは?

「食べる瞑想」であるマインドフル・イーティングもその中の一つで、食事をしている時に、全注意力を食べることに向けて、ひと口ひと口をじっくり味わい、五感をフル稼働させて楽しむ瞑想法です。

『食べる瞑想で人生が変わる〜マインドフル・イーティングで内なるグルメを呼び覚まそう〜』

例えばスマホを見ながら食べていると、1秒前に飲み込んだものの匂いや形を思い出せないこともあるのでは無いでしょうか。

筆者は、マインドフルネス状態=今経験していることに気づいている状態と定義しています。
食事をしている自分に気づく食事がマインドフル・イーティングです。

〈マインドフル・イーティングのやり方〉

対象の食べ物はチョコレートで紹介します。

実際に目の前にある様子をイメージしてみて下さい
  1. 食前:チョコレートを食べられる自分自身の健康に感謝。

  2. 視覚:自分の空腹に気づき、チョコレートの形を観察します。

  3. 嗅覚:チョコレートの香りを嗅ぎ、香りから発生した思考に気づきます。

  4. 触覚:チョコレートを舌の上に乗せます。手と舌の感覚から発生した思考に気づきます。

  5. 味覚:飲み込みたくなっても我慢してします。味、噛む音、歯の感覚に気づきます。

  6. 飲み込む:飲み込んだら満腹度に注意を向けます。

  7. 1〜6を3回繰り返し、4回目以降は食べるか食べないかを選択、食べる場合はさらに繰り返します。

食べ物を見るとつい「美味しそう!」と味に飛びついてしまいますが、
マインドフル・イーティングは1〜6のうち味を感じるステップが1つだけなのがポイントです。

3.参考になった食事の意識改革

(1)食前と食後に、空腹度を数値化する

例えば、人生最大の空腹を10、普段の夜ご飯前を5、食事直後の満腹時を0とします。

そうすると、食事前=空腹とは限らず、意外と満腹時に近い2か3レベルの状態で食事をしていることに気づきます。
そういう時は少し食事を控えめにし、満腹のレベル0になったら食べるのをやめます。

用意された分を食べるのではなく、自分の空腹感に合わせて食べる。
適量の食生活を実現するのに、空腹感の数値化は使えるなと感じます。

(2)食事中に間をおく

このように食べることによって、新しい気付きや、思考や感情の変化、カラダの変化はありましたか?
大切なことは、①間を置くこと、②ご自身の体の感覚、思考や感情に気づく、ということです。

『食べる瞑想で人生が変わる〜マインドフル・イーティングで内なるグルメを呼び覚まそう〜』

普通の食事でマインドフル・イーティングを真面目にやると、正直時間がかかり過ぎます。
そういう時は「間をおく」意識だけでも保てると良いと思います。

手軽に感じたのは、一口食べたら軽く一息つく方法です。一息つく前に「一口食べた」ことに気づく必要があるので、食事への集中力が上がります。

ちなみに、食べたら一度テレビを見ると簡単に長めの間をおくことができました。
番組に熱中するとダメですが、そうでなければ退屈しのぎになります。
スマホは操作できてしまうのでダメでした。

(3)まずは一口に意識を向けることから始めよう

ひと呼吸でもいいので、呼吸に意識を向けてみるということを、一日一回から習慣化してみることをおススメします。やがて、一呼吸が三呼吸、そして一分というように、続けられる時間が長くなって、徐々にあなたの中で何か変化が起こるかもしれません。

『食べる瞑想で人生が変わる〜マインドフル・イーティングで内なるグルメを呼び覚まそう〜』

この言葉で、瞑想が徐々にできるようになるイメージを掴めました。
まずは一呼吸、意識してたのがいつしか呼吸数が増えていくわけですね。

これは呼吸の話ですが、食べる瞑想でも言えると感じます。
まずは「1日一口、食事に注意を向ける」からスタートするとかなりハードルが下がります
やがて二口、三口…と増えていくことで、マインドフル・イーティングを生活に取り入れやすく、習慣にしやすいと思います。

4.こんな人におすすめ

  • 食べる瞑想の効果的な方法や知識を勉強したい人にはオススメしません。知識をたくさん知りたい人には不向きな本です。

  • Kindle Unlimitedでサクッと食べる瞑想を知りたい人にオススメです。全55ページと短いのですぐ読み終わります

【総括】まずは食事をしていることに気づく。無我夢中で食べてしまわないよう要注意!

冒頭で述べた通り、主に筆者の体験談です。
過去の筆者の体験を追いながら、マインドフル・イーティングに出会う本です。

マインドフル・イーティングの方法がチョコレートの場合のみの話だったのが少し残念です。
朝昼晩の違いや、筆者以外の人の成功談、失敗談も聞いて有益な知識を得たかったです。

勉強したい人は別の本を読んだ方がいいでしょう。
とりあえずサクッと学びたければ、Kindle Unlimitedならいいと思います

おわりに:読了後の食事

これを読んだ直後にケンタッキーを食べたのですが、
チキンを目にした途端、読んだことをすっかり忘れ、夢中で食べてしまいました。


気づいたらポテトが数本残るだけだった、記憶がない…


落ち着いた場所で、本を読みながら実践すると結構できます。
ですが普段の食事は、食事中の振る舞いや脳の動きが習慣として染み付いているようで、新しい動作を入れるのに非常に苦労しました。
だからこそ「一口意識」の超低いハードルから初めていきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

ひつじ🐏📕


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