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【感想】『1日でできる!声を変えれば、うまく話せる!』でボイトレを学ぶ

今回は、司拓也・堀澤麻衣子著『1日でできる!声を変えれば、うまく話せる!』を紹介します。


📕このnoteを書いてる人📕
自己啓発、健康知識が好きな30代会社員。
社会人になって自己啓発本にハマり、本やインターネットで毎日何かを学ぶことが趣味でありライフワーク。
欲しい本のレビューが少ない時に困った経験から書評ブログを開始した。INTJ🐏


1.概要

良い声を出すためのトレーニングが14種類紹介されています。
イラストや漫画もあり読みやすい一方、
喉の仕組みなど詳細な解説は薄めです。学問的な学びは期待しない方が良いでしょう。
ただ、各トレーニングのやり方は丁寧に書かれています。
体の使い方と頭のイメージを一致させながら実践できます。

いい声のためのトレーニング14種類のうち、口・体を動かすものが7つ、心がけるものが7つになります。
体を動かすのも深呼吸や肩回し程度、時間も1分くらいでものばかりです。
本当に簡単なトレーニングしかありません。

また、本書のトレーニングはどれも会話の悩みを解決することを目指しています。
特に後半ではトレーニング方法とセットでどんなメンタリティで会話をすると良いか解説されています。

2.こんな人におすすめ

  • 声が小さい、面接やプレゼンで緊張するのが悩み

  • でも難しいトレーニングはやりたくない

  • イラストも交えてサクッと学びたい

  • ボイトレの初歩の初歩をかじってみたい

3.この本のポイント

本書では14個のトレーニングが紹介されていますが、その中でも特に役に立つと感じたものをピックアップして紹介します。

(1)息の使い方「丹田呼吸法」

丹田呼吸法という深い呼吸とイメージを使いながら声を出すことで、心身に余裕が生まれ、自分の素直な気持ちを表現できるようになります。

『1日でできる!声を変えれば、うまく話せる!』

良い声うんぬん以前に、呼吸が浅く乱れているとそもそもうまく話せない、という理屈のもと
まず最初のトレーニングはこの丹田呼吸法です。

おへその上の丹田を意識しつつ、
①40秒かけて口から息を吸う
②口を閉じて10秒息を止める
③口から10秒で息を吐く
これが丹田呼吸法です。

これ以外にも呼吸がかなり重視されており、深い呼吸無くして良い声は出せないようです。

(2)滑舌をよくする「らららトレーニング」

声を出してのどが痛くなる人は、舌が緊張しているがために声帯に負担がかかっている可能性があります。滑舌よく話したり、のどが痛くならないようにするには、舌のこわばりをといてあげなければなりません。

『1日でできる!声を変えれば、うまく話せる!』

舌のこわばりと言われても、自分の舌が緊張しているのかどうかさえ素人はよくわかりません。
そこで、緊張度のチェック方法とともに舌の力を抜くトレーニングを紹介します。

まず、鏡を見ながら、口をたてに大きく開けて下さい。
舌の真ん中がへこんでいる人は、余計な力が入っています。このままだと声帯を痛めやすくなります。舌が奥に引っ込んでいる人は、舌がのどをふさいでいます。この状態だと、声がこもりやすくなります。
本来、舌は下の前歯のつけ根に軽くつけるのが正解。

『1日でできる!声を変えれば、うまく話せる!』

①舌先を上の前歯のうらにつけて下さい。
②そこから下の前歯のうらに、舌をパタッと下ろし、そのときに「ら」と声を出します。

『1日でできる!声を変えれば、うまく話せる!』

これを繰り返すことで舌がゆるまるということです。
実際やってみると、なんとなくゆるむのがわかります。
このトレーニングは、緊張したときに噛んでしまう悩み向けのトレーニングなので
面接やプレゼンの前に、口がガチガチに緊張している時にやると舌がうまく回りそうです。

(3)母音の発音を意識すると、気持ちが伝わりやすい

「あ」は口をたてに開き、「う」「お」は口を前につき出します。
「い」と「え」は、口を横に引っ張りすぎないようにしましょう。
(中略)
「うまい」や「うれしい」の「う」、「おいしい」や「お疲れさま」の「お」は口を前につき出しましょう。

『1日でできる!声を変えれば、うまく話せる!』

このトレーニングは会話が盛り上がらないという悩みのためのものです。
会話では、とにかく最初の文字を確実に伝えるのが重要。
母音の発音をよくすることで、相手にとって言葉そのものが聞きとりやすいだけでなく、感情も一緒に伝わってくるそうです。

母音以外にも相手に伝わる話し方のコツとしてプラスの言葉はプラスの声と表情で話すことも大切だと言います。

プラスの言葉を発するとき、怖い顔、つまらなそうな顔をしていたら、相手は認知不協和を起こして不安になります。プラスとマイナスの両方のメッセージを受けとり、混乱してしまうというわけ。親からこのような接し方をされた子は、心が不安定になりやすいと言われています。

『1日でできる!声を変えれば、うまく話せる!』

例えば親に「テスト100点だったよ!」と報告したら、「すごーい!よくやった!」と言葉は褒めていても、実際は別のこと集中していて声があきらかに上の空だったり。
そんなガッカリ感がなんとなく心に残っている人も、いるのではないでしょうか。

そういった話し方が続くと相手を不安にさせてしまうというわけです。

【総括】簡単なトレーニングでボイトレを学べて効果もあり。初心者に有益な本。

ひとつひとつのトレーニングは本当に簡単です。
ただ、会話で実践しようとすると非常に難しい。
思った以上に無意識で言葉を発しているので、意識する前に言葉が出てしまうのです。

最初は話し始めてからやっと
母音意識するの忘れてた!とか呼吸浅くなってた…と反省することしかできませんでしたが、
これを繰り返すことで良い発声が身につくんだろうなと感じています。

また、舌をゆるめたり、紹介しませんでしたが声を大きく出す姿勢の取り方など
体を動かすトレーニングはその場で違いを感じられました。
いい姿勢やいい声を常に出せるようになるには時間がかかりそうですが、とりあえず大事なときに付け焼き刃でやってみても多少効果はありそうです。

(参考)筆者が得た学び

  • 脊髄トークは喉を痛める。喉や発音に気をつけて、声帯に負担がかからないよう意識的に話すべし。

  • 技術と同じかそれ以上に、いい声にはいいメンタルが必須。不安な人から人を魅了する声は出ない。

  • 「丹田呼吸法」で、喉ではなく足の裏から呼吸する

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ひつじ🐏📕

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