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【感想】『1%読書術 1日15分の知識貯金』で現代人の読書術を学ぶ

こんにちは、ひつじです。

今回はマグさんの『1%読書術 1日15分の知識貯金』を紹介します。


📕このnoteを書いてる人📕
自己啓発、健康知識が好きな30代会社員。
社会人になってから自己啓発本にハマり、本やインターネットで毎日何かしらを学ぶことが趣味でありライフワーク。
欲しい本のレビューが少ない時に困った経験から書評ブログを開始した。INTJ🐏。


1.この本を選んだ理由

  • もともと読書好きだと思っていたが、書評ブログを書こうとして毎日読むことの難しさに気づいた

  • 手軽にできて、読んだ後の満足感もある読書法を求めていた

  • 本を読むストレスを減らすことで、読書にのめり込みたい

1日15分というタイトルと、あとは表紙のシンプルさに惹かれました。
余計なものを省いた読書法を期待して手に取りました。

2.概要/本の雰囲気

イラストなし、文章のみでボリュームは多め。
15分で役立つ知識をインプットする「1%読書術」を毎日継続し、1日1%成長する方法を紹介する本です。

ただし、肝心の1%読書術の方法は全体の7割を読み終えてからやっと始まります。
頭から読むときは注意が必要です。

まず読書の有益性→次に飛ばし読みなどの効率化テクニック→その後に1%読書術の説明、と進みます。
テクニックに対する解説がかなり長いです。
親切な反面、長すぎてポイントを掴みづらいとも感じました。

3.「1%読書術」の手順6ステップ

時間設定は15分ですが、文字を読む時間は後半から。本文を読み始める前、自分にとって必要な箇所を探すステップがポイントです。

〈1%読書術の手順〉

  1. その本を読む目的を定める

  2. 目的に合う章を目次から探す

  3. 見つけた章を飛ばし読み

  4. 目についた箇所を精読

  5. 自分の言葉に置き換える

  6. 最後に目を閉じて、読んだ内容を想起

特に重要なのが15分という時間単位一冊全てを読み切らないスタイルです。

これは筆者が「ポモドーロテクニック(25分作業5分休憩)」をやってみて、25分作業が続かず挫折したことがきっかけになっています。
より短い15分に設定することで、筆者は読書を10年継続することに成功しています

1日15分だけでしょ?と思いつつ、それでも10年続けたら何かしら成長するんだろうなと思わされます。

4.効率化を極めた「1%読書術」が必要な理由

幼少期からデジタルデバイスを使ってきた私たちは、情報があふれている状態が普通です。
(中略)
当然〝探す〟ための読み方が必要になります。 一字一句ゆっくり読むことでの恩恵も確かにあるとは思いますが、時代に合わせて読み方も変える必要があると思っています。

『1%読書術 1日15分の知識貯金』

現代人は情報に溢れているからこそ、15分間集中して本当にに役立つ知識をインプットする、そんな方法が現代人には最適であると述べています。

また、本書の重大なテーマは1%ずつの成長です。
忙しい毎日でも15分なら継続することができると提唱しています。

社会人が学習にあてる時間は、1日あたり平均6分というデータがあります(参照:「平成28年社会生活基本調査結果」総務省統計局)。  1日15分、読書を毎日の習慣にすることで、平均の倍以上、学びの時間をとれているということになります。

『1%読書術 1日15分の知識貯金』

5.参考になった読書テクニック3選

①筆者の主張は無視してOK「読者視点」読書

読み手であるあなた自身の観点で読む。著者の伝えたいことを読み取ろうとするのではなく、あくまで自分の主観で読む読書視点です。  
•「何か仕事に活かせることはないかな?」  •「明日の朝礼のネタになるものはないかな?」  
•「発信のネタになるものはないかな?」

『1%読書術 1日15分の知識貯金』

国語の授業では、筆者の主張をどれだけ正確に読み取るかが常にテストされてきました。
ですが大人の読書は自分のための読書。
いかに自分に応用するかに重きを置いた視点です。

実際にやってみると、意外と罪悪感でうまくいかないことがあり驚きます。
興味がない部分でも、筆者の主張が盛り上がってくると、空気を読んで不要な部分を読み進めてしまうのです。

ダラダラ読み進めることで集中力も落ちていきます。
せっかく時間を使って読書をしているのに、自身の成長に役立つ知識を逃してしまっていたことにも気づきました。

②読み切らない読書法

たとえば「15分で1章読もう」と定義すると、読み切ることが達成条件になります。  あくまで1%読書術は、1日の1%の時間で、1%ずつ成長すること。自分の成長や結果を出すこと、知識を得ることが最優先と言えます。

『1%読書術 1日15分の知識貯金』

個人的に考えを改めさせられたのが読み切らない意識です。
今までは読み切ることを目的としていましたが、目的が1%ずつの成長の場合は必ずしも読み切る必要は無いんだなと理解できます。

少しでもいいから、使える知識を身につけようという意識を持つことが大事です。

自分の目的に沿った箇所を探そうとすると、自分の目的意識の薄さに気がつきます。
悲しいですがこれが現実だということを再認識しました。

③図書館だからこそ1棚1冊読書

本を買うとなると数に限りがあります。
興味のない分野にお金を出すのはハイリスクなので、知らない分野がいつまでも何も知らない「不知」の状態になります。
そこで、あえて図書館で「不知」の分野に触れるのが1棚1冊読書です。

図書館には、10や20では数えきれないほどの棚数があります。 ジャンルで棚分けされた状態を利用して、あえてじっくり選書せず、複数分野の書籍を読むために、1棚1冊読むのです。

『1%読書術 1日15分の知識貯金』

新しい分野を学んでみたい気持ちは、常にうっすらと感じています。
ですが不知の分野は非常に多いので、その中から新たに興味がある分野を見つけることが大変です。

そこで、ジャンル分けされた棚を使うというのは斬新でいいなと感じました。
色んなジャンルを少しずつ、雑につまみ食いするにはうってつけです。

本屋で本を買うかKindle unlimitedで読めばいいと考えて図書館から遠ざかっていましたが、図書館の読書も試してみたくなりました

【正直レビュー】話は長いがコンセプトには共感。1%ずつの成長でいい、という言葉に励まされる本。

単純にテクニックだけ学びたい人にとってはボリューム過多に感じるでしょう。
本書が推奨する1%読書を使って読めば問題ない、ということなのかもしれません。

また、筆者の説明が本当に長いです。
一つの主張をするのに、事例や偉人の言葉をいくつも持ち出しており、まだ終わらないの?と思うこともしばしば。

ですが「継続すれば成長する読書術」としては理にかなってると感じました。
15分集中してインプット、これが継続の限界のように思います。

細かいテクニックは抜きにしても、まずは「短時間集中して、読み切らずに終える」を意識してみたいとを意識して本を読んでみようと思いました。

おわりに

たしかに、過去に読んだ本で内容を覚えているか考えると、あるワンフレーズをギリギリ覚えているかどうかレベルなことが多いです。

結局頭に残るのは本の内容の1%程度と考えると、その1%をすぐに抜き出してインプットできれば効率は最大化されます。

最初はあまりにも話が長くて挫折しかけましたが、繰り返し読むうちに理解できました。
本書の推奨する読み方ではありませんが…。



最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!

本好きひつじ🐏📕

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