【読書感想】発達障害のある子への『自立活動』指導アイデア111Part2
急に特別支援教育に興味を持ったのは、
長男が小学生に上がるタイミングで
吃音のため通級を考えていて、通級説明会に参加したことがきっかけであった。
本当に一応なのだが、私は中高の教育免許を持っていて(一度も免許を活かしたことはないが)ひと通りの支援級や支援学校の意義は知っているつもりであった。
最近の特別支援教育の指導要領には『自立活動』ということをテーマに
個別教育指導目標が立てられる。ということを説明会でやっと知った。
よくよく考えれば十数年も前に学習しているから変わっていて当然だし、
正直教師になる気も無かったので、
真面目に受けられてなかったのだと思うが、
合理的配慮や自立活動ということがこんなにも指導要領に浸透していて、
今の教育現場はこんな風になっているのか…と感銘を受けた。
例えば合理的配慮の一環として、
視覚的な要素で集中しにくいタイプの子どもに配慮し、黒板周りはスッキリしているのだという。
私が子供の頃は、なにやらごちゃごちゃ
黒板の上にクラス目標が貼ってあったり、
プリントが色々貼ってあったりしていたなと思い、
これは、『自立活動』を学ぶことで、
自らの子育てを見直し、参考にできるのではないかと考え、本書を購入した。
また、家庭毎でもちろん発達に関する悩み事はあると思うが、
長男の場合、吃音というある種わかりやすいリスクを抱えているが、情緒面やコミュニケーション面での発達のでこぼこが影に潜んでいるなということを
人知れずずっと母としては感じていまして。
そういうこともあり前向きに小学に進級するためにも、彼の発達状態を把握し、
家でも取り入れられるサポートがあるのではないかな?と期待して本書を読んだ。
一気に読み上げてしまった!
まず冒頭の自立活動の支援は
実態把握→情報収集→課題抽出→指導目標の決定
の流れに進んでいくということも、
目から鱗であった。
きっとビジネスの現場では当たり前に上記のようなPDCAサイクルを回していると思うのだが、
自分の子どもたちのことになると、
どうしても言い表せない感情が絡み合い、
冷静に判断がつかなくなってしまう。
そして自分の子供のことだからこそ、
なにか課題と思えるような実態把握が出来たとしても、
その現実は辛いものがあり、ショックをうけて目を背けてしまう。一時的な対応にとどまってしまう。
ただ、子供の成長を思うと
『指導目標を決める』
ということが、私にとっては
そうか、そうすればよかったのか!!
と感動してしまった。
その後のページはケーススタディとして
指導例が111書いてあり、
現在感じている課題ごとに、どのような指導例があるのかということが
こと細やかに紹介してあった。
なんと素晴らしいことなのだ…
どうしても自分の子どもの発達のことは
ママ友等々相談しづらいことがあり、
ひとりで悩んでいた節があった。
吃音のことでさえも、周りにきちんと説明したのは3年目のやっと最近である。
なかなかセンシティブな話題であるからこそ、
このような例がたくさん書いてあることに関してありがたくワクワクしながらすぐ読み終えることができた。
どこかのタイミングで、
自分なりの指導目標と指導計画を
またnoteに書けたらなと思っている。