【おしぼりローテーション】ニッチなライフハック
飲食店を利用すると、直ぐにおしぼりをチェックしてしまう。あのホッカホカで顔を拭きたくなるやつではなくて、個包装になっている「使い捨ておしぼり」におれは目を光らせている。
使い捨ておしぼりは、最初に手指を拭ってしまえば、脇に押しやられがちであることも否めない。脇役感満載のおしぼりだが、生活の端々で「今おしぼりが欲しいな〜」という確かな欲求を感じる時がある。
丈夫で肉厚の使い捨ておしぼりに遭遇すると、今じゃなくて他に使い所があるかも知れないなどと思ってしまう。おしぼりにはもっと社会貢献の場があるのではないだろうか。持てるポテンシャルを発揮するため、おしぼりともっと向き合いたい。
かねての思いにより最適化されたおしぼりの運用法、それが「おしぼりローテーション」である。
おしぼりローテーションとはなんぞや
いきなり「おしぼりローテーション」などとかましているが、その中身はごく単純なものだ。提供されたおしぼりを温存して手持ちでストックし、必要な場面で使う。つづめて言えばそこに収束する。
温存する部分を始め方の項で、必要な場面をお作法と称しご説明していきたい。
おしぼりローテーションの始め方
飲食店でおしぼりが提供されたら、いつも通りおしぼりを開封するのをちょっと待って欲しい。手持ちのおしぼりが一本もない状態なので、ぐっと堪えてお手洗いで手を洗ってきて欲しい。まずはそこが第一歩になる。
不便かもしれない、面倒かもしれない。でも近い未来でちょっとした快適が待っていると思うと愉快な気持ちになる。
おしぼりを温存して課題となるのが、その店での居住性だが、そこは紙ナプキンが頑張ってくれる。大抵の店ではおしぼりとは別に、卓上に紙ナプキンが備えてあると思う。これで口元を拭ったり、卓上を襲う事態を乗り切ることができれば大成功。
無事、退店する頃には未開封のおしぼりが残ることになるはずだ。このおしぼりを懐に収め、場面に応じて使い分けていく。
お作法① おしぼりを入れ替えて使う
安めの酒場で、頼りないおしぼりに遭遇する事がある。少なくとも小一時間は滞在するであろう酒場で、おしぼりの品質は重要だ。乾き気味だったり、ペラペラだったりすると、居心地にも少なからず影響を与えるだろう。
そこで、手持ちに上位のおしぼりがあれば、そっと差し替えよう。少しの優越感と快適さが手に入る。なお、未使用で残ったしょぼいおしぼりは、以降のケースで活躍する事だろう。
お作法② おしぼりが無いときに使う
市井では立ち飲み屋だったり、狭いラーメン屋で、そもそもおしぼりが無い店に遭遇する。手洗いに行くにも、狭い通路を通ったり、人にどいてもらうのが煩わしい場合がある。
そういう時は懐からサッとおしぼりを取り出そう。安易に快適な手指の環境が得られることに、愉しみを覚えることができる。たとえそれが、しょぼいおしぼりだったとしてもだ。
それから、屋外での使用時も効果的。外でものを食べる時、不審物に触れてしまった時など、あると便利なのは間違いない。
もしかしたら、異性からの好感度も多少は上がるかも知れない。
お作法③ 古いおしぼりから使う
フリーおしぼりを手に入れても、使いどころが得られないと、じきにおしぼりの乾燥が始まる。すると、おしぼりから恨み節が聞こえて来る。
「素直に店で使ってくれれば良いのにさァ。」
そうなってはこちらとしても不本意だ。
飲食店に入店し、フレッシュなおしぼりがサーブされたらば、スッと古おしぼりと入れ替えよう。常に新鮮なおしぼりの循環が得られる。上位のおしぼりと入れ替えられたのなら、なお言うことは無いだろう。
作法が定着してくると、おしぼりをつかわず、フリーおしぼりが溜まってしまうことがある。その場合は、清掃用品などに転用させてしまう。台布巾なんかに転用するのはもったいない気もするが、朽ち果てて捨てる位なら使い倒した方が良い。
強度的に問題は無いし、最後は捨てるので、ついでにどこかをとことん拭いてポイできる。
まとめ
おしぼりローテーションの主たる精神は4つある。
◦不要なら使わず次に回す
•おしぼりを入れ変えて使う
◦おしぼりが無いところで使う
◦貯め込まず消費期限を守る
手指環境が人より気になる自分には、いまや定着した習慣となった。
おしぼりに執着した結果、いっそAmazonや楽天で発注してみようと思ったこともある。けれども、購入単位が100枚だとか200枚になると、個人で使い切るには限度があり、それこそ無駄にしてしまう。
偶然手にしたおしぼりをうまく活かし、役目を全うさせることこそ、おしぼりローテーションの精髄なのであります。
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