原題:An Homily of Aims-Deeds, and Mercifulness toward the Poor and Needy. (助けを求める貧しい人々に対する施しと慈善についての説教)
第11章に入ります。この章は3部構成です。まずは第1部の解説をします。聖句でいうテーマはこれでしょう。
よく言っておく。この最も小さな者の一人にしたのは、すなわち、私にしたのである。(マタイによる福音書 第25章40節)
第1部のポイントは次の4点です。
①施しの大切さとこの説教の目的と要点
②聖書にみる施しの大切さ
③施しの大切さを理解しない人々
④まとめと結びの短い祈り
冒頭で施しの大切さを唱えつつ、この説教の目的と要点が述べられます。
第11章は3部構成で、この3点について順に説かれます。第1部は施しがどれほどみ心に適っているのかについてとなりますが、これについて聖書から多くの引用をもって説かれます。
これらをはじめとした聖書の言葉に加えて、クリュソストモスやアウグスティヌスの言葉も引用され、施しという行為がいかにみ心に適うものであるのかが説かれます。これについては次のようにまとめられています。
しかしそうであるのに、世の人々が施しについて後ろ向きであることが述べられます。利己的で博愛に欠けていることが強く糾弾されています。
自分のために金銀を用いるくらいなら、貧しい人々に施しをするべきである。そうしない者は天国に至ることができないとさえしています。
これを踏まえ、貧しい人々への施しを努めて多く行うことを説き、短い祈りをもって第1部は終わります。
今回は第二説教集第11章第1部「貧しい人は神の国を受け継ぐ」の解説でした。次はこの試訳となります。
Twitterもご訪問ください。
主の平和/高校英語教師ミウラによる140字の説教集(@sermons218tm) / Twitter
朝に夕に/高校英語教師ミウラによる聖書の祈り(@bible218tm) / Twitter
翻訳出版を目指す高校英語教師ミウラ(@tmtm218tm) / Twitter