不登校からの再出発:息子の大学進学までの軌跡と奇跡 #2
最初の異変はなんだったんだろうと思い出ます。
いくつかあるけど、朝起きられなくなったことがそのひとつのように思い出されます。
夜は23時には布団に入っているはずなのに、朝になっても起きられない…
そんな日が増えてきたように思います。
仕事の前に朝食やお弁当の準備をしながら、息子を起こすのはなかなか大変でした。
わめきちらして、怒鳴り散らして、息子を起こす日が増えました。
仕事に行く前にクタクタになっていました。鬼の形相だったと思います。
そんな6月のある日。
いつものように起こしても、なかなか起きない息子。
私が怒鳴り散らすと、息子はイライラして足で床をドンドンと蹴飛ばしました。
私たちは二世帯住宅に住んでいました。階下には義母が住んでいます。
義母とは折り合いが悪く、あまりもめたくありませんでした。
私は泣いてお願いしました。
「下にはおばあちゃんがいるから、足でドンドンするのはやめて」と。
息子は不機嫌なまま、ご飯も食べずに学校に行きました。
息子が出かけたあと、何気なくラインを見ると、息子からラインが来ていました。
出かける前に、私に送信したものでした。
「今までありがとう。いろいろ考えたけど、もう限界です。」
サーっと血の気が引いていくのを感じました。
「え?これ、どういう意味?」
とりあえず、中学校へ電話をしました。
息子は登校しているのか、無事でいるのか、ドキドキしながら電話を手にしました。