【筋肉・関節が「硬くなる」とは?】
今回は「身体が硬くなる」という事について話していきます。
業界の中では「関節が硬い」・「筋肉が硬い」・「身体が硬い」という表現があると思います。
どれも間違いではありませんが、それぞれの意味と「実際に硬くなる」とはどの様なことが身体で起きているかははっきりとさせておきましょう。
〜関節・筋肉が硬い人の条件〜
・年齢を重ねる
・痛みを伴っている
・動かさない
・固定している期間が長い
例えば、四十肩で痛みがある→動かさない→固定している期間が長くなる→関節、筋肉が硬くなる。
この様な流れができてしまいます。
〜実際に何が硬くなっているのか?〜
主に「骨格筋・関節包(滑膜)・皮膚・脂肪」の4つが原因となっています。
筋肉や関節が硬いというのは知られていますが、意外と脂肪が硬さの原因となっている事は、知られていないかなと思います。
メジャーな脂肪としてはアキレス腱付近の「ケーラー脂肪体」は、もしかすると聞いたことがあるかもしれません。
〜硬くなるを「2つ」に分けて考える〜
体内で「硬くなる」という状態は主に、2つの進行状態があります。
①軟部組織(筋肉や筋膜)→「良くなる硬さ」
②繊維組織(繊維化したコラーゲン)→「難しい硬さ」
トレーナーがメインでケアできるのは、①軟部組織(筋肉や筋膜)になるでしょう。
こちらの方が即効性はあり、現場で利用がしやすい(反応が出やすい)と思います。
ストレッチやリリースで効果を出すことができます。
逆に一度進行が進んでしまうと改善が難しいのが、繊維組織(繊維化したコラーゲン)の硬さとなります。
全く関節を動かさい期間が「2週間」続くとコラーゲンの繊維化が進行していきます。
「4週間」すると低酸素状態となり、さらに繊維化が進んでしまいます。
なので怪我や痛めしまったからと言って、全く動かさなくなるのは良くないことでもあります。
患部は炎症を抑える為に、安静の期間が必要ですが、周辺の関節はしっかりと動かして繊維化を防いでいきましょう。