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暗黒のスキャンダル国家 青木理著 その①

政権周辺の耐え難い下劣
落語には「つきあう仲間を見れば人がわかる」というアフォリズム=警句があるらしい。
近世のスペインでは、作家セルバンテスが「ドン・キホーテ」の中で従者サンチョ・パンサにこう語らせている。
「お前が誰と一緒にいるか言え。そうすればお前がどんな人間か言ってやる」
日本にも「類は友を呼ぶ」という文句が古くからある。この種のアフォリズムをありがたく押し戴く趣味が私にはほとんどないが、世界各地に似たようなアフォリズムがあることを考えれば、これは人が古今東西、共通して抱く概念というか、人間の本質を相当に突いた真理が埋め込まれているに違いない。
(略)
ほかにも最近、こんな人物が夜を騒がせた。例えば性的少数者(LGBT)を指して「『生産性』がない」などと月刊誌に書き散らかした杉田某。
人間を「生産性」なる尺度で腑分けするのは差別に直結し、猛批判が沸き起こったのは当然だと私も思うが、どんなつもりでこんな駄文を書いたのか、彼女は現職の衆議院議員だというのに口を閉ざして逃げ回り、反省も謝罪も撤回も、いや、最低限の説明するしていない。
代わって“応援”に馳せ参じた者たちがいた。同じ月刊誌が批判への反論と称して組んだ特集に寄稿した面々。くだらない内容をいちいち紹介したくないから詳細は省くが、文芸評論家自称する男の一文は火に油を注いだ。
LGBTを痴漢と同列視し、LGBTの人権を守るなら「彼らの触る権利を社会は保障すべき」などと書いたのだから、まさに便所の落書き以下のレベル、さらなる批判を招き寄せた至極当然、自業自得だった。
さて、あらためて記すまでもなく、件の学園理事は首相が公言する「腹心の友」、女性議員の杉田某は首相と周辺の熱い後押しを受けて当選した“チルドレン”、便所の落書き以下の差別文を書き散らかした自称文芸評論家は、首相のヨイショ本で世に出た政権の“提灯持ち”である。そればかりか、首相の政治団体が当該本を大量購入し、首相自身もフェイスブックなどで宣伝に勤しんだ。
「つきあう仲間を見れば人がわかる」・・・そんな冒頭のアフォリズムに従えば、私たちが真に問うべきは何か、明示するまでもないだろう。
とことん人を見る目がないのか、「類は友を呼ぶ」なのか、あるいはその両者か。そんな男が「一強」政権の中央に座り、場合によっては歴代最長の政権になろうというのだから、戴く私たちはただ恥じるしかない。

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勘違い女の杉田某は、衆議院選挙は諦めたようであるが、参議院選挙に鞍替えしてうまく公認をもらう腹積もりなんだろう。もし、そんなことになったら私は許さない!

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ササピー
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