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続コンプレックス Vol.5
ほどなくしてリクナビを見ていて
「新しいタイプの旅館オープン 支配人募集」
というのを見つけた。
『オッ!!』と思った!
食い入るように読んだ。
3回くらい読み直した。
よし!応募するぞ!!
って思い、連絡先をメモして、現地の住所もメモした。
こういうのは焦って応募して、下調べが不十分であるのがばれたら
大変なので、場所を検索したり、親会社の会社概要などを調べてみたりした。
「瀬の本」という地名は初めて聞くものだった。
もっと言えば、私は阿蘇というのも 地名としては認識していたが、
訪れたことは無かった。
現地の住所をマップで検索すると、な~んにも無いところだった。
「どんなとこなんだろ?」想像をしてみるが、あまりにも情報が不足していた。
翌日になって、もう一回よくリクナビを見てみようと開いたところ
「あれっ!?無い!!」いくら探しても無いのだ。
昨日までは掲載されていたその募集が、無いのである。
焦った!
どうしよう?って思った。
応募連絡先をメモしておいたのは唯一のヒットである。
もう間に合わないかも知れないが、早目に電話してみようと電話を入れてみた。
担当の男性の方が出た。
この人が「私と一緒に頑張りましょう!」
て出ていた人だろうか?
きっとそうに違いない。
まだ応募は間に合いますか?
と聞くと、大丈夫とのことであった。
良かった!
リクナビの掲載は昨日までで終わったそうである。
そういうことだったのか。
履歴書送って欲しいと言われ、送付先を確認した。
履歴書と職務経歴書、それにプラスして「ホスピタリティ・マネジメント」
のレポートも同封して送った。
満を持し、待機する・・・
そんな気分であった。
このホスピタリティ・マネジメントは、H山を辞めてから
あまりにも暇なので、こういう時間を活用して自分の考えをまとめてみよう!
とまとめたレポートである。
「『人』が『人』をもてなすのが、ホスピタリティー産業なのである。」
という言葉で締め括られた15枚の「私の思い」そのものであった。
ほどなくして面接の連絡をもらった。
面接は熊本の合志町のヒューマン本社で行われた。
2005年12月2日のことである。
中々刺激的な面接であった。
面接をしたのは、(株)オー○ルの取締役のO坪隆之氏と、
(株)カ○ンの代表取締役のN村悌二氏。
N村氏は、この施設の全体をプロデュースしているらしい。
中々押し出しの強い人物であった。
説明や質問は全てN村氏が行い、O坪氏は黙ってそれを見ているだけだ。
質問内容と展開に、
過去の職歴に対して、あるいは転職に対する質問が全く無かったというのも
珍しいケースである。
一番最初に、図面を見ながら概要を説明してくれた。
その後、N村氏が、ホテルや旅館に対する持論を展開・・・・
「要するに、ホテルは気取っているだけだし、旅館は料理をサービスしないで出して終わり・・・」
と、熱く語っていた。
ふむふむ・・と聞いていると
突然「どう思いますか?」と聞かれ
「いえ、おっしゃる通りで・・・」
「それだけですか?」
というので
「そうですね、いずれもつきつめていけばホスピタリティーの問題であり、ホスピタリティーはつきつめて
いけば、これは教育や訓練で醸成出来るものでは無く、個々人の有している感性ということになる
と私は思っています。つまり、いずれも、ヒューマンウエアが鍵では無いでしょうか」
と、言ってやった。
N村氏は、
「いや~、まさしく私もそう思います」
そしてまたホテルに対して色々な質問をしてきた。
「ホテルのいい点は、なんですか?」
なんか、ややこしいこと聞いてきたな・・・と、思いつつ
「先ずは、宿泊、レストラン、宴会と色んな機能を備えた機能性、そして安全性、
そして利便性が大きいところだと思います。あと、チェイン展開しているホテルなどは、
そのいずれを利用しても、サービスのレベルに外れが無い可能性が高いというのも
あると思います。その代わりに、大きな当たりもまず無いと思いますが・・・」
と、答えた。
難しい質問に対して、素晴らしい反応力と瞬発力と、素晴らしい回答である(笑)。
N村氏は
「やっぱり、そうだよね・・・」と・・・
なにが、やっぱりなんだ?
色々な話をしながら、
「ところで、笹川さんは将来のビジョンをどのようにお考えで?」と聞かれた。
私は笑顔で、
「夢は二つありまして、ひとつはコンサルティング、ホスピタリティー産業のコンサルティングに携わりたいと考えています。もうひとつの夢は、作家になることです。」
「ほ~、いいですね!コンサルティングは、我々と一緒に仕事をやって、このプロジェクトを成功させれば、簡単に出来るし、そういうもんだと思いますよ!」
へぇ~、そういうもんなんだ。
じゃあ、よろしく頼むよ!
という心境であった。
ここで、O坪さんがひと言、
「作家ですか、それで分かりました。あのレポート、随分長いんで、よくこれだけの
文章が書けるな・・・って思っていたんです!」
N村氏は、
「将来の話をしましたら、笹川さん、急に生き生きしてきましたね!」
おうおう、そうかい。
「管理者としてマネジメントをしていく上で、一番大切なことは何だと思いますか?」
と次から次からややこしいことを聞いてくる。
「それは、スタッフのモチベーションをどのようにして高め、そして常に明確な目標設定を定め、次、そして次と ハードルを高めていく。それを、こちら側がどのようにして仕掛けていくか、それだけだと思います。」
と、答えてやった。
「いや~、おっしゃる通りですよ!ねっ、O坪さん、そこなんですよ!
それと、ここの部分分かっている人って、そうそういないですよ!」
なに内輪話ししてんだよ!
でもまあ、褒めてくれていたんでいいか。
「笹川さんの武器を教えて下さい!」ときた。
「一番の武器は、お客さんと親しくなって信頼関係を構築することが出来る点です。これが、なんと言っても一番の武器だと自負しています。次に、教育に対するノウハウや企画やPRのノウハウを持っています。これも効果的に活用出来ると思っています。」
「なるほど、なるほど・・・」
ショウミ45分くらいだったと思うが、中々ポイント突いたことをビシビシ切り込まれ、つまらないことや、クダラナイことを聞かれるよりもいいが、
結構疲れた。
その状況をN井さんにメールすると、すぐに返事がきた。
**
笹川さん
よかったね、刺激的な 面接!
しかし、もし決まっても 間違えても 彼らの、ネライに乗って
ちやほやしちゃいけません!
いざとなれば 責任を 押し付けられる候補のベスト3というリストに
書き込まれていることでしょう。
なぜなら、
他に、コンランショップをプロデュースしているG藤氏が、プロデュースに
加わるそうです。(N井さん、ご存知の方ですか?)
そのG藤さんは
コンランショップをプロデュースしたのではなく、
彼が自分で やるといっていた、コンランショップ、
サー コンランさんの、スタッフが 高飛車な 条件を提示して来たので
渡りに船で 東京ガスと博報堂で進めていた、西新宿の、パークタワービルの2階、3階に入れる直営の店として、コンランへの 高すぎる、前渡金を払わせ、はじめたけれど何も出来ない、G藤さんは 途中で コーディネーション料というカタチでのコンサルティング料をあなたには払えないと コンラン本社側から通告され、しぶしぶ、博報堂経由で 東京ガスの子会社のリビングデザインセンターという会社から名前料(?)として 毎月 確か20万円ほどを手に入れていましたがコンランショップ東京店はこの3、4年 業績がすこぶる悪く、パリの店のそうですが=フランス人も 気がつく人は気がついて(コンランさんの、スタッフは オリジナルらしきものは コンランさんの本業ソファー造りの職人だったので、)ソファーはまあまあ、だけど、あとの商品は GAPやラルフローレンと同じで世の中にあるものをコピーしているだけで、本物は 世の中にすでに存在している。
だったら、本物を手に入れるべきだと!
G藤さん、かわいそうですが そのあたり、時代と社会がしっかり変わって来ているワカル人がそこそこいる、彼らは しっかりわかっているか
この10年、15年で 社会をさまよっているうちに 本物と出会っていることに彼は気がついていない。
彼の会社、15年前は I NDEXという名でしたが、
I NDEXが当時、輸入しておろしていた商品は 本物をコピーした、物がほとんどでした。
それを あたかも 本物のように 卸たり、紹介しているのを 見聞きする機会が何回かあったのでG藤さんを コンランショップ東京の初代の店長だった、私の後輩がある日、それを察して、私に 紹介しましょうかとか ぜひ、会って下さいとか言わなくなりました。
それとN村さん、
1988年に「○ェアグランド」(バー)を下北沢に開店以降、
「○かむら」(和食)、「○AN」(和食)、「○都」(蕎麦和食)
すべて 全く知りませんね!
私の周りの、食の店に詳しい数人からも その名を聞いたことがありませんがどういう店なのでしょう!
ほかに、「玉川高島屋S・C 新南館 飲食フロア」や「柳小路ビル(二子玉川)」などの、商業ビルの飲食スペースのプロデュースも数々手がけている。利権関係から直接、彼のところに持ち込まれることはないでしょうね。
高島屋には 店内装飾やインテリアデザイン、テナントを募ってくる子会社がありますし、実際の、業務は 乃村工芸社が 丸受けしてやっていますから......日本では そういう関わりであっても個人事務所の名前は 公向けには出て来ない一方、いざ、上手くいかなくなるとその個人事務所が スキャンダルの、餌食になる、現在も商業ビル、高級旅館など複数の大型プロジェクトが進行中。次世代の飲食界のスターを生むべく、レストランビジネスデザイン学部長に就任。
と、いうのがありました。
中々押し出しの強い人物でありました。
個性で売っているのでしょうね。それに アパレル時代のネットワークを
うまく使っているようですね。
その後、N村氏が、ホテルや旅館に対する持論を展開・・・・
要するに、ホテルは気取っているだけだし、旅館は料理をサービスしないで出して終わり・・・
優れた、ホテルや 旅館にいったことがないか、
いっていても そういうもてなしを受けていない、
そういう、人柄の人でしたか?
「そうですね、いずれもつきつめていけばホスピタリティーの問題であり、ホスピタリティーはつきつめていけば、これは教育や訓練で醸成出来るものでは無く、個々人の有している感性ということになると私は思っています。つまり、いずれも、ヒューマンウエアが鍵では無いでしょうか」
と、申し上げますと、
「いや~、まさしく私もそう思います」とか言ってました。
きっと、N村さんは それを避けてきたのでしょう!
デザインやそのコーディネーションする人たちの多くは
器が出来て 写真を撮ったら、最近では ビデオで撮影したら
仕事は終わり、ですからね。
オペレーション上のことなんか、考えたりしない、
いや、オペレーションのことは 考えられない人がほとんどですね。
笹川さん、成果がカタチにならない、コンサルタントの仕事はやめた方がいいし、ましてや コンサルタントになりたいというのは間違えても言わない方がいい。
この人は そのレベルの人という、烙印を押されますよ!
この前の、「天○の郷」の2人と同じような、人たちかもしれません。
自分たちより、知識も技術もスキルもある人が 入ってくれると困る、
と 判断する2人じゃなければいいけれど........
結果はどうなりますか・・・
50、50ってところでしょうか........
あと、リクルートのリクナビで 募集を掛けているところが
気になるところで、
集める要員は「リクナビ」のレベルで集まってくる、ので いいと判断しているところです。
N井
つづく
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