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コンプレックス・シリーズ

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コンプレックスのシリーズをまとめています! ノンフィクションの筆者の若い頃のハナシです!
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#ゲスト

コンプレックス 7

コンプレックス 7

桜の季節にはこんなこともあった。
 
この時期は、いつもの3倍くらい忙しくなるので、勿論全員出勤!
そして、毎年1週間から10日間くらい家に帰してもらえず、
朝6時から夜11時くらいまで仕事をしていた。
故障部屋(問題があってゲストに売れない部屋)をあてがわれ、
軟禁状態であった!?
 
疲労がピークに達して、思考能力はゼロに近づく。
冷たい水で顔を洗ったところ、なんと鼻血が出たことがあった。

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コンプレックス 6

コンプレックス 6

■コンプレックス6
 
そうだ、あの時代はチップというものが存在していた。
 
今ではホテルは、ほとんでの人にとって何ら珍しくも無く、
披露宴やら宴会やら会議やらで利用したり、宿泊したり、
レストランやバーの利用も何の躊躇もないと思う。
 
お昼に、
「ちょっと高いけど、たまにはホテルのコーヒーショップで食べよっか!」
みたいなノリだと思う。
 
昭和52年~54年くらいが、丁度『過渡期』だったの

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コンプレックス 3

コンプレックス 3

■コンプレックス3

その3ヶ月の間で習得しておかなくてはならなかったグランドメニューの商品知識も、
全くもってあやしいものであったのだ。

ウエイターコートは着たものの、今度は不安が色々襲ってきた。

え~い、聞くはいっときの恥と思って、
黒服のキャプテンに「あの~ウィンナーシュニッツェルって、何でしたっけ?」
私は、優しく教えてもらえるものだと、何の疑いも持ってなかった。

しかし現実は違った

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