中3不登校息子くんと児童精神科の話。児童精神科受診きっかけと服薬が始まるまで。
先日の午後、職場で仕事をしていると、遠くで雷鳴が。
雷はホントーーーーに苦手なので「頼む。雷さんこっちに来ないで!」と心の中でお祈り。
しかし、願いはむなしくみんなに平等に雷雲はやってきて、30分以上ゴロゴロ、ドカドカ、バリバリ落雷のオンパレード。仕事が全く手につきませんでした…。
雷鳴がなろうが、稲妻が走ろうが普通に仕事ができる方々を尊敬します。
雷がすんごい苦手なのは、私がHSP気質だからなのか、ただただ予測不能な大きい音がダメなのか。果たして。
異常に激しい雷のせいだったのか、何かはよくわからないのですが、自宅に帰ったらもんのすごいぐったり。激しい雷に私の扁桃体が、特別警戒警報を発動させ、不安を増長させたのか。やれやれな1日でした。
ちなみに息子くんは、雷は全然なんともないそうです。羨ましい。
前回、不登校息子くんは過敏性腸症候群持ちで、児童精神科へ受診します、というお話を少し書きました。
今回は、児童精神科へ受診するきっかけの話と、服薬が始まるまでのお話を書いていこうと思います。長いエピソードですが、よろしければお付き合いください。
児童精神科と不登校息子くんのざっくりエピソード
なるべくわかりやすく、短くまとめたいなと思ったんですが、まぁまぁのボリュームになってしまいました。
途中で中学1年生と2年生の担任への、うらみつらみがムクムク出てきそうになったり。でも、今だから少し冷静に過去と向き合えるのかなと思います。
エピソードⅠ:スクールカウンセラーさんとの面談で発達障害持ちが確信へ変わる母ちゃん
息子くんは中学1年の6月から徐々に通えなくなり、10月から完全な不登校になりました。
なぜ息子くんが不登校になったのか、その話はまた別の機会に。(めちゃくちゃ長く書いてしまう予感)
中学校へ行けなくなってきた6月から、スクールカウンセラーさんと中学校でカウンセリングをお願いすることにしました。
親子で受ける時もあれば、私だけの時もあり。
息子くんの生い立ちを話す機会もありました。その時に、「やっぱり発達に凸凹がありそうだな」と感じ始めたのです。
実は私、保育士をかれこれ10年以上しておりましまて。保育園や、就学前の発達に凸凹がある子ども達が療育にくる療育支援センターでの経験があります。
息子くん、小さい頃から育てにくさがありまして…。
私が保育士だから、息子くんに求めるものが高いからそう思うだけかな、でもなんか違うような。
そんな違和感がありました。
ただ、多動や衝動性、言葉が遅い、偏食が強い、こだわりが強いなどのわかりやすい特性はなかったです。
先生方からの指摘もなく、専門機関に相談することもないまま、息子くんの中学校生活がスタートしました。
科目ごとに変わる先生、授業は難しくなる、部活は始まる、学校は遠い、校則を守る、制服はきっちり着ないといけない、そして先生が威圧的で怖い。行けなくなる理由は数え出したらキリがない。
カウンセラーさんと話すうちに、これは子ども専門の精神科へかかっていたほうがいいなと思い、カウンセラーさんからも「特性はあるでしょう」とのことで今お世話になっている病院へ行くことにしました。
エピソードⅡ:児童精神科で発達検査と診断
タイミングが良かったのか初診の予約は、わりとすぐに取れました。
3ヶ月や半年待ちかなとか思ったんですが、翌月には受診できた記憶があります。
2回目か3回目くらいの診察で、発達検査を取りましょうということになりWISCⅣを受けました。
結果、見事に凸凹あり。やはりか…。
検査結果とともに医師の診察があり、私だけ呼ばれた際にASDとADHDの診断を受けました。中学1年の12月くらいの話です。
変な話ショックとか全然なくて、「やっぱりそうだったか」と長年のモヤモヤがスッキリした感じでしたね。
スッキリはしましたが、特性をどこまで中学校が配慮してくれるのか、など不安はありました。
エピソードⅢ:腹痛を頻繁に訴えるので主治医に相談した
息子くんは2年生になって、4月に少し通った時期もあったんですが。
国語の時間に忘れ物2回連続をして、クラス全員の前で女性の先生から叱責され行けなくなりました。
そんなわけで2回目の適応指導教室がスタート。このくらいの頃から、腹痛を頻繁に訴えるようになってきました。
主治医に相談すると、腸の病気も考えられるから、胃腸科も一応受診してねというお話。
精神科からは「コロネル」という整腸剤を処方してもらいました。
コロネルは毎食後服用しなければならず、飲み忘れはしょっちゅう。即効性がある薬ではないので、息子くんは「薬が効いた」と思えない。
しかも、この薬が大きくて飲みにくい。
なので、コロネルを次第に飲まなくなりました。
薬を飲んだ、飲まないで私と喧嘩することも多くなり…。
でも、適応指導教室に行かなくなったので腹痛が起きることも減り、コロネルを飲むことはなくなりました。(ホントは飲み続けたほうがいいと思いますが)
薬を処方される必要がなくなったことと、通っている病院はカウンセリングなどの薬物療法以外のことをしていないこともあり、主治医からはどこかへ通うようになって、そこで不安や緊張で適応がうまくできない時にまた相談してください、とのお話が。
私も病院以外での相談を優先したほうがいいと思ったので(この時フルタイム勤務だったので休みが限られてましたし、不登校訪問支援を受ける話がありました)、一度通院をお休みすることにしました。
それまでは大体1ヶ月半~2ヶ月に1回のペースで通院していましたが、中学2年の10月から最近まで病院に行っていないです。
エピソードⅣ:児童精神科の整腸剤で腹痛が収まらないため胃腸科へ
不登校訪問支援員さんのすすめや本人の希望もあり、中学3年生の5月下旬から適応指導教室に行くことになって息子くん。
やはり、毎朝の腹痛に悩まされることになりました。
腹痛が起きるなら、なるべく腸に優しい食生活を送るよう何度も何度も話をしましたが、息子くんのストレス解消法は「暴飲暴食」。これじゃ腹痛は起こりやすくなるよ…。
朝お腹痛い→どうにか適応指導教室へ行く→頑張ったからお菓子ジュースを飲んで食べまくる→胃腸が荒れる→朝お腹痛い→・・・負のループ。
残っていたコロネルをまた飲み始めましたが、やっぱり続かない。
お菓子やジュースの買い置きをなくすと、私や夫が楽しみに買っていたお菓子を黙って食べる。
黙って食べる→怒られる→ストレスためる→黙って食べる・・・もうカオス。
こんな状況に息子くんなりに悩んではいたようで、「お腹の病院へ行きたい」と話すようになったので、胃腸科を受診することにしました。
胃腸科で一応診察はしてもらったのですが、不登校であることを伝えると「メンタルからきてますね」の一言。コロネルとは違う整腸剤を処方されて終わりました。
コロネルよりかは比較的飲みやすい錠剤なのですが、これも服薬が続かない。私が食後に薬を準備していても、飲まない。服薬が続かないので、腹痛への効果もイマイチでした。
エピソードⅤ:児童精神科で精神安定剤を処方してもらう
薬を飲む飲まないで、親子バトルが多発するし、息子くんは息子くんで思春期真っ盛りのイライラがスゴイ。
怒った時は明らかに去年と顔つきが違います。感情を爆発させる姿も出てきて、本人も苦しいんだなと。
腹痛もそうですが、高校どうしようとか、この先どうなるんだろうとか、そんな不安がぐるぐる頭の中を駆け回っていたようです。
そんな様子を見ていて、「こりゃ精神系のお薬に頼ったほうがいいかもしれない」そう思いました。
私はうつの既往歴があるので、ある程度までは薬の力に頼って精神を休めること、それから徐々に認知行動療法を受けるなどする流れがいいということを身を持って体験しています。
大人と違ってまだまだ発達途中の子どもの脳や神経。
にも関わらず、薬を飲ませてしまっていいのか。そんな不安はありますが、始めてみないとわからない。
私も素人でできる範囲で精神医学を勉強を続けていきたいと思いますし、主治医と息子くんと話し合いながら、息子くんが薬とうまく付き合う方法を見つけていきたいですね。
ちなみに薬は「レキサルティ」というものを処方されました。なんか伝説のポケモンの名前みたい。
可愛い名前の薬ですが、統合失調症にも使われるもののようです。
とりあえず続けてみないと分からない
レキサルティは少しずつ量を調整して、様子をみていきます。また2週間後に受診して、息子くんへの聞き取りや量をどうするかの話になるかと思います。
ただ、夏休み期間なのでストレスや不安を感じることは少ないため、薬が効いているのかどうかは本人は感じにくいでしょう、と主治医から話がありました。
今のところ、眠気が異常にある、気持ちが落ち着かないなどの副作用は息子くんの中ではないようです。
薬とは関係なく、今は夏休みなので機嫌は良いし、1ヶ月前の暗黒期が幻のよう。小学校時代の時みたいによく喋り、笑顔も多いです。
薬物療法で果たして息子くんがどうなるのか、それはやっぱり続けてみないとわからない。
HSP母ちゃんとしては、様子をよく見守り、薬の管理をし、息子くんや主治医としっかりコミュニケーションを取ることを大事にしていけたらと思います。
最後までありがとうございました!かなりボリュームがあるものになってしまいましたが、こうして書いて整理をし、どなたかにシェアできることで心が安定できるのだと思います。
薬物療法は今後も続いていくので、また書いていきます。