ソーシャルワーカーが、MBAを取得する時に注意点

急性期の病院は、
DPC(Diagnosis Procedure Combination)に大きく影響する。

DPCを作成した意図は、
本家アメリカのDRG(Diagnosis Related Groups)よりも、
様々な経営指標に利用できることを目指している。

DPCは、医師の技術への評価(Doctor Fee)と病院の経営努力の評価(Hospital Fee)に分かれている。

医療ソーシャルワーカーが、関与するのは(Hospital Fee)である。

よって、医療ソーシャルワーカーが、
MBA(Master of Business Administration)を取得して、
病院経営人材になることは意義がある。

MSWの”M”は、Moneyの”M”と揶揄されるくらい、
経済的な相談は多い。

MBAでのアプローチ方法は、医療ソーシャルワーカーが捉える貧困がトレンドではない。

しかし、Moneyへの飽くなきアプローチ方法の進化は、
医療ソーシャルワーカーの実践にも十分に転用可能な知識である。

また、組織論や社会心理学は、医療ソーシャルワーカーが一番苦手な院内での立ち回りにも役に立つ。

医療ソーシャルワーカーの離職の多くは、対外ではなく、院内が原因となっている。

このように、医療ソーシャルワーカーに問わず、ソーシャルワーカー職がMBAを取得する意義はある。

取得する上での3つの注意点

1.MBAを取得することを組織が評価しているのか?
していなければ、評価してくれるところへ転職する。
でないと学費と人生の無駄となる。

2.実践に活かせる機会があるか?
社会科学は、実践命である。
学んだ知識は実践に活かせないと何の意味もない。

3.経営者になる覚悟があるか?
経営判断に正解はない。
どんなに優れた分析でっても、
机上の論理は、現実社会に100%転用することは不可能である。

つまり、組織を優先して、ヒトをきる覚悟があるのか?

これが一番大きいと思う。
福祉職は、ヒトをきるのが苦手。
でも、経営では、早期に無駄をきることは
必然。

その覚悟。


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