チップハニー

読書好きであり、音楽好きであり、Vtuberのファンであり、アニメ好きであり、新人ボカロPであり、ギタリストであり、スト担の一般人

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最近の記事

私の青春はすべて短歌に置いてきた!

思い出も未来も今も懐に詰めて飛び出せ夏が始まる中学から高校にかけて、短歌を詠むのが趣味だった。多くの中高生がいわゆる黒歴史ノート(私はそれを全く「黒歴史」とは思わないが)を生産するのと同じように、十代の私は無垢で、向こう見ずで、どこか痛みを伴った短歌をこつこつとノートに記録していた。上記の短歌はそのうちの一首である。 歌の意図がよく分からないのはともかくとして、なんともティーンエイジャーらしい向こう見ずな爽快さがある。読むだけで夏の太陽の眩しさや、積乱雲の立体感を瞬時に思い

    • アニメの世界に入る日

      (本稿にはVTuberに関するメタ的な表現が含まれます。ご注意ください。) 「アニメの世界に入りたい。」 それは、アニメのファンであれば誰もが一度は思うことだが、同時に非現実的であることを前提にした台詞でもある。 しかしながら、現代の技術を目の当たりにすると、この台詞がだんだんと現実味を帯びてきているように思える。 例えば、「VTuber」の誕生。彼ら彼女らは自らの人格や思考を持ち、なおかつバーチャル的存在、いわゆる「二次元」の存在として認識される。現実と非現実の狭間に

      • ロックでメイドなVtuber 染宮メイ

        はじめに「文明とは伝達である。表現し、伝達すべきことが失くなった時、文明は終る。」 村上春樹『風の歌を聴け』、講談社文庫、2004年、31頁より引用。 逆に言えば表現し、伝達し続ける限り、文明は続く。 ロックメイドVtuber、染宮メイが無期限活動休止を発表した。 彼女の活動は一つの区切りを迎えるが、染宮メイのリスナー「ソメイト」が染宮について表現し伝達し続ける限り、彼女が多くのロック音楽リスナーやVtuberリスナーに灯した灯は輝き続けるだろう。 私はこの文章を発表する

        • 小夜セレネ 「消えたい」の続きを描く表現者

          一瞬の衝撃私がバーチャル表現者・小夜セレネの活動を追うようになったのは、この動画がきっかけである。 NUMBER GIRL『透明少女』という選曲、インスト音源を伴った歌唱からエレキギターによる弾き語りへの移行という粋な演出、そしてがなるような力強い歌声に、短い再生時間の中で一瞬にして心を奪われた。 小夜セレネの魅力を挙げ始めればキリがないのだが、そのうちの一つに、コンテンツの中で自身の良さを120%引き出す自己プロデュース力の高さがある。 小夜セレネは作品を制作する際に、必ず

          「これ、私のための曲やんけ!」ってなった曲3選

          「これ、私のための曲やんけ!」 音楽を聴いていて、誰もが一度はそう思ったことがあるのではないだろうか。 自分のために書かれたような曲。ひとたびそのように認識した曲は、一瞬にして自分の中で特別な曲になる。 この記事では、私が今まで出会ってきた「自分のために書かれた(ような)楽曲」を3つご紹介する。 BUMP OF CHICKEN 『オンリー ロンリー グローリー』私はこの曲を、草野マサムネさんのラジオ番組で初めて聴いた。 聴き終えた瞬間CDショップに駆け込んで『ユグドラシル

          「これ、私のための曲やんけ!」ってなった曲3選