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詩「ページを戻す街」書きました。

ページを戻す街


この街にも慣れ、
羽を大いに伸ばしていた時
煤けた彗星から王冠を借りて
君は現れた
無邪気に自我を際立たせて
すぐに住人の一員となり、
可愛い両耳を僕に傾けて
「手のひらをみせて」と耳元でつぶやいた

飄々と見られがちな僕は
器量が小指の幅より狭すぎて
利き手を開くのを恐れたのだ
開けばたちまち 住処が崩れていくと
握りしめた指の隙間から
囚われの雫が 何度も落ちていった

この街が 何もかもを
受け入れていくことを
僕は すっかり忘れかけていたのだ

手持ちのカードの切り札には
残念ながら ジョーカーは存在しない
僕が僕で無くなるような
君のレプリカに なってしまうような
そんな胸騒ぎがしていた

贋作であり続けることが楽なのだ、と
思わず口にしたのは、
それは果たして本心だろうか
血の通った心臓で奏でた指だけが、
僕の本心ではなかったか

(君の望みは、僕のレプリカになることなのか)
(ふふ、貴方って手が冷たいんだね)

心臓を捧げて身を書くと誓い、
自身がある限り本物であり続けたいと
願った時
君の両耳が隠れたフードをとりあえず撫でてみた

たとえ仮に 贋作だと指を差されたとしても
僕は僕で あり続けるだろう
僕も君も少なからず
この街のページに存在しているのだから













2024. 8.4  更新



あとがき

みゆと申します。
詩をご覧いただき、ありがとうございます。

この詩が生まれたきっかけは、
ひどくかなしいものでした。
今日のつぶやきでも触れましたが
ここ最近、文章や創作で色々感じることがあり
思い悩むことが増えました。

詳しくは有料記事で書こうと制作中ですが
時期はまだ未定です。
自身の黒さと澱みに埋もれて動けなくなる前に、
先日からこの詩を書き上げて
先ほどまで修正していました。

自我が大きければ大きいほど、
器が無さすぎるほど、
驚くほど詩が書けてしまうことに少し自己嫌悪です。
ただ、筆が勢いよく乗るだけで
表現として良い物かは不明です。





最後までご覧いただき、
ありがとうございました。
このあとがきまで読んでくださったことに
心から感謝申し上げます。

今日はいつもと記事の雰囲気が異なり
戸惑われた方もいらっしゃるかもしれません。
また次回にしっかりフザけますので
よろしくお願いいたします。


それでは、また書きます。
お付き合いいただき、
ありがとうございました。

本日はあなた様の佇む街で、
心穏やかに過ごせる夜でありますように。



昨日までエゲツないドシモを
盛大に放り出していたヤツ
言うセリフではなかった気がしますが…

(※正論すぎてマジ卍〜)←※古くね?


(↑※何で最後にソレを言うんや)



※文章のオーラが張り詰めすぎていて、
もう言わずには入られませんでした。
フザけて失礼いたしました。


みゆ



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みゆ
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