【短編小説】男子校生・復縁ネガティブキャンペーン
「未だに忘れることができない人達、というのは自分に新たな価値観を提供してくれた人であることが多い。」とバカ真剣に言ったら、すっかり酔いの回ってる達也は、「俺ってそんないいやつなんか…」と返してきた。いや、お前じゃねえよ。というしかない。忘れることができないのベクトルがちげえよ。週1で飲みに行くこいつは、学科同じだし、授業で一番会ってるし、多分社会人になっても飲みに行くし、結婚式にも呼ぶくらいの奴だ。価値観なんて1ミリも変わってない。あれ、そしたら矛盾するやんか、と思ったけど、