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京阪大津線を乗り倒せ 成瀬が教えてくれない大津観光案内 ③

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京阪大津線の魅力は多面性にある

乗り換えアプリで乗り換え検索すると、京都駅からJRで大津に向かうのが良いことになるが、観光のために移動するならその検索結果は間違いと言える。惜しいかな乗り換えアプリでは、「最も楽しい移動手段」を調べられないのだよ。
京阪電鉄京津線石山坂本線を合わせて、「大津線」と呼ぶが、大津の主要観光地をめぐるには大津線をフル活用するのが最適解なのに。

観光施設からの徒歩ルートもさることながら、大津線に乗ることが大津観光の一部だからだ。
地下鉄、登山電車、路面電車、ラッピング電車と、様々な顔を持つのが大津線の魅力だ。

京阪大津線路線図

京都市地下鉄東西線からは直通だが、京都駅から大津線を利用して向かうには、JR山科駅で下りて京阪山科駅で乗り換えるのが一般的だよ。

京阪山科駅でフリーきっぷを買おう。

大津の各施設で割引優待が受けられるので、利用しない手はない。遠方から車でお越しの方も、この「びわ湖1日観光チケット」で駐車場の割引が受けられるから、車を置いて京阪に乗り換えるといいぞ。
大津線の総延長は決して長くないにもかかわらず複線なので、そんなに待たされることもなければ本数もほどほどにあるから、細かいことは気にせずに京阪でGOだぜ。

京津けいしん

京都市山科区にある御陵みささぎから始まり、終点のびわ湖浜大津駅石山坂本線に接続する。
京都市営地下鉄に直通乗り入れしているために、御陵駅では地下鉄として始まり、山越えを経て、大津の中心部を突き抜ける路面電車に様変わりする。
京都府境の逢坂峠を越えるために急傾斜が多く、JR東海道線・新幹線・名神高速と違って、長いトンネルを通過しないために、急カーブが多いのも特徴だ。

急カーブを下ってカクカククネクネ

上栄町駅から浜大津に至る区間では、やたらと長い路面電車となる。下の記事中の動画で、京阪線で使われる800系が、いかに特殊な車両かが説明されている。

遊園地のアトラクションに乗ることを考えたら、フリーきっぷの料金やJRとの時間差などは、ほんの少しで済んで御の字ってことよ。京津線は京都市営地下鉄に乗り入れるために、4両編成にする必要があり、運が良ければ乗った車両が貸切状態になるぞ。ちなみに、通常は全線で各駅停車となる。

石山坂本いしやまさかもと線(石坂線)

読み方が紛らわしいが「いしやまざか“本線”」ではないことは覚えておくように。地元では「いしざかせん」とか「いっさかせん」とか呼んで親しまれる大津市民の足がこの石坂線で、石山寺駅からびわ湖浜大津駅を経て坂本比叡山口駅までの、大津の中心部分を南北に縦断する路線だ。かつての石山駅から坂本駅までの路線だから石山坂本線なのだ。
2012年にはNHK大津放送局によって、石坂線を舞台にドラマ化もされた。

始発駅の石山寺駅は、名刹石山寺の玄関口だ。紫式部ゆかりの寺で大河ドラマ「光る君へ」の特別展示も開催中だ。

終点の坂本比叡山口駅は、延暦寺の門前町坂本にある。延暦寺の山上へは日本一長いケーブルカー路線の坂本ケーブルで登れる。

ラッピング電車   

成瀬以前から石坂線は、数多くのラッピング電車に彩られている。その多くは派手な萌え絵で、新作は鉄道オタクの注目を浴びる。

けいおん
鉄道むすめ
ちはやふる

ラッピング電車の運行は石坂線だけだ。これらの車両で京津線から京都地下鉄に乗り入れたら、駅ホームに入線した時のインパクトは絶大だろう。京都市が許すわけないけどな。

成瀬スタンプラリー

まだ大津観光案内に本気を出していない成瀬に代わって、京阪電鉄がスタンプラリーを開催している。これらでめぐるポイントのすべてが、石坂線沿線(坂本ケーブル含む)の徒歩圏に所在している。

周辺みどころMAP

かるたの聖地近江神宮も、この沿線にある。ちなみにこの路線は市街地を抜けるので、車窓の眺めはあまり期待しないでくれ。

私は基本的に旅先で写真を撮らない。今後も、、、

お断りしておかねばならない。私はあちこちを回りながら写真を撮るのが苦手だ。大抵の場合は、来訪の備忘録がわりに何かを1枚写しておくだけである。
そして、帰宅してから旅の思い出になる画像を検索する。まったく同じ光景こそ再現できないものの、立ち寄った箇所の画像が見つからなかったことはただの一度もない。撮影された画像はファインダーやスマホ画面で見たものであり、旅先の光景は肉眼で少しでも長く眺めたいのだ。こうして後から画像で思い出を反芻できるのは、こまめに写真を撮影してネットに上げてくださる方のおかげであることは感謝に堪えない。
この「成瀬が教えてくれない大津観光案内」は特定日時の旅行記ではなく、幾度か来訪した記憶を繋ぎ合わせてまとめたものであることはご了承いただきたい。最新情報を確認してはいるが、もし記述に誤りがあればご教示いただきたい。

私はこれからも写真を撮らないであろう。撮ってもせいぜい同行者との結び付きを残す目印としてだ。旅の写真を撮らなくても後から困らないとは、まことに良い時代になったものだ。


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