オートレストラン鉄剣タロー
最後に訪れた日:2019年8月13日
埼玉県行田市は県名の発祥とされる「埼玉(さきたま)」の地です。市内には、前方後円墳8基と大型古墳1基からなる埼玉古墳群がありその中のひとつである稲荷山古墳ではワカタケル大王の名が刻まれた鉄剣が出土し国宝に指定されました。この鉄剣はさきたま古墳公園内にある埼玉県立さきたま史跡の博物館にて見学することができます。
そんなさきたま古墳公園からほどちかく、国道17号沿いに、「鉄剣」の名のつくオートレストラン・ゲームセンターがあります。熊谷方面から鴻巣方面へと向かう熊谷バイパスの周辺は大きなホームセンターや飲食店はあるものの視界が広くフェンスの無い高速道路を走っているような光景ですが、中でも(特に夜間などは)とても目を引く建物ではないかと思います。
夜間の看板です。
店内に入るとゲーム機やUFOキャッチャーがたくさんあり、それぞれのBGMが流れています。
ちなみにですが昨年が30周年だったとのことでオープンは1988年だということです。
店内に設置されている食品自動販売機はうどん、ハンバーガー、トースト、アイス、カップ麺、お菓子類です。ロッテアイスクリームの自販機はしばらくの期間故障中とありましたが相模原市にある中古タイヤ市場の方がご好意で修理をしてくれたとのことです。
店の奥はガランと広いスペースになっており壁には2014年に公開された映画「TOKYO TRIBE」のロケ地となった際に描かれたものがそのまま残っています。それまではトイレと両替機がある以外は倉庫のようなスペースとなっていました。以前にはDVDなどを販売するお店を吸収して鉄剣ジローという名前で営業していたり、それよりもっと前はこのスペースにもテーブル型のアーケードゲーム機が並んでいました。
自動販売機のほとんどは500円硬貨やお札はつかえないため100円硬貨を多めに用意して行くと良いと思います。千円札や500円硬貨を100円にする両替機は設置されていますが防犯の面から少しずつしか補充していないそうです。
店内にたくさんある貼り紙などからはお店を管理する方の親切な人柄が伝わってきます。お客さんが自由に書けるコメントノートが用意されていますが行くたびに冊数が増えており、また「ご自由にどうぞ」と書かれたゲーム機のスペースにある植物の種を持ち帰ったお客さんからのお手紙や育てたお花の写真なども見ることができます。県内外から訪れる長距離ドライバーやツーリングを楽しむ人だけでなく近所に住む人や家族連れの方々まで幅広く愛されていることがわかります。
夜間になると店内にはブルーとピンクの照明が点灯します。
この派手な照明がとてもかっこよく、同じ商品を撮影してもこのように雰囲気が違います。いずれの日も天ぷらうどん(300円)とチーズバーガー(220円)をいただきました。うどんはお店の方が日に3度ほど売れ行きの確認と補充を行なっているため運が良いと自販機の内部を見ることができます。天ぷらの具は季節などによってかわり、海老が入っている時もあります。
バーガーは群馬県伊勢崎市にあるマルイケ食品製です。週に一度製造元から車で運ばれてくるとの事ですがこの会社で作られたハンバーガーやトーストは冷凍されて埼玉・群馬のみならず全国にも流通しているそうです。また、鉄剣タローにある木目調のハンバーガー自販機は、全国でも稼働しているものはここだけとのことです。
カウントはニキシー管で表示されます。
うどんは食べ終えたら残った汁はバケツに捨て、容器は決められたところに返却します。捨てたり持ち帰らないようにしてください。
トーストは素手では持てないほど熱々です。専用の銀紙の製造が終了してしまったため現在では普通のアルミホイルに包まれています。種類はハムチーズの1種類です。
常連のお客様のご好意によってステッカーの販売をはじめられていました。看板のロゴをデザインしたもので白と黒の二色、ひとつ450円でした。
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【オートレストラン鉄剣タロー】
営業時間:24時間
定休日:年中無休だと思われます。
価格帯:220円〜
駐車場:有(無料)、広い
その他:ゲームコーナー有、お花の種などのサービス・コメントノート有