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幸福感の本質とは / セロトニン
人が生きていく上で重要なものには、健康、お金、人間関係などが挙げられ、よくQOL(クオリティオブライフ)を向上させましょうとか言われたりしています。
最終的に人は皆、「幸福感を追求して生きる」ことになるのではないでしょうか。
仮に、健康な身体と十分なお金を持っていたとしても、幸福感が0のままでは「生きるために生きている」という状況になりかねません。
では、どうしたら人は幸福感を得られるのでしょうか。
「幸福感」は、幸せホルモンとも言われる、ドーパミン、オキシトシン、セロトニンといった神経伝達物質からもたらされます。
気をつけなければならないのがドーパミンで、これは飲酒やドラッグ、砂糖のたっぷり入った甘いものを摂取したり、過度なSNSへの依存、物欲の解消、ギャンブルやゲームでの一時的な興奮から得られるものです。
脳の報酬系を刺激し、瞬間的な興奮による幸福感のようなものを与えますが、いつまで経っても満たされることはなく、また際限無く追い求めてしまいます。
本来、ドーパミンは、やる気や集中力、人格形成に重要なものですが、過剰分泌によるループは大きなデメリットとなります。
一方、オキシトシンは、人や動物との触れ合いや、良好な人間関係の中でのコミュニケーションからもたらされます。
そして、最高の幸福ホルモンがセロトニンで、日光を浴びて身体を動かしたり、創造的なことに没頭することで得られます。
セロトニンの多くは腸からもたらされるため、腸内環境を整えるということも重要視されていますが、なにより、ドーパミンによる一時的な幸福感を求めるループから抜け出すことを優先しなければ、セロトニンも満たされていきません。
現代社会は、人の一日24時間という限られた時間を奪い合うサービスで溢れています。
上辺だけの情報化された新しい刺激を次々と提供し、中毒に陥らせ、次第にユーザー自身を自主的に奴隷化させて搾取し続けます。
多くの人がSNSのタイムラインに張り付いたり、YouTube、Instagram、TikTok等のショート動画を延々と見続けてしまっている姿は容易に想像できると思います。
また、他人との比較による優越感のようなものも、一時的なまやかしの幸福感であり、何度繰り返しても満たされることはありません。
こういった環境からは自分の意志で距離を取り、ループから抜け出さないといけません。
自分が本当にやりたいこと、やるべきことは何なのか。
自分が本当に大事にしたり感謝するべきなのは誰なのか。
情報過多や、人との過度な繋がりに振り回されず、自分自身と向き合いながら、本来やりたかったことに没頭できる時間を過ごし、心から身近に感じられる理解ある人たちとの良好な関係を築いていくことで、本当の「幸福感」を得ることができます。
それは一時的に消費される薄っぺらいものとは違い、継続して自分の人生を満たしていくものになるはずです。
これから益々加速していく情報化の波の中で、本当の幸福感を見失わないように気をつけていきたいものです。