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このセリフ今度言ってみよ。

数学徒:リミットn無限大エフエヌぶんのエフエヌプラス1イコール。
相手女子:2ぶんの1プラスルート5。
数学徒:そう。僕たちは古代メソポタミアでどんな風に数字が生まれたのかその成り立ちは知らないけど、こうやって数式を解くことはできるでしょ。
あなたの過去は知らなくても、この先の未来で起こる難しい問題を一緒に解いていくことはできます。

『劇場版 あなたの番です』での二階堂(横浜流星)と黒島(西野七瀬)の会話。

映画館で観てて「このセリフ俺も言いてぇぇーー!!」ってなった。

$${\lim_{n \to \infty} f(n+1)/f(n) = (1 + \sqrt{5})/2}$$

「フィボナッチ数列の極限が黄金比になる」という素晴らしい結果を流用したこのセリフ。

(ちなみにフィボナッチはアラビア数字を広めた。”数字の成り立ち云々”って言ってることと地味に関連してるのがまたいい)


状況整理

どういう流れでこのセリフが出たのかを整理。

二階堂が「黒島の過去を調べた」ってことを黒島に打ち明けてるシーン。
(彼女の元カレがいて、その元カレが死んだというとこまで調べた)

「今まで黒島さんの周りでどんなことが起きていたとしても僕は気にしない。あなたの過ごしてきた時間を軽視してるのではなくつまりその…うまく言えないです。」

二階堂としては、そうして好きな人を亡くしてしまった黒島を支えたいという気持ち。過去を暴いてやるという気持ちではない。

それに対し黒島が「言葉にしてください。聞きたいです。」と要求したところ、上記のセリフ「リミットn無限大…」が放たれた。

使い方

意味としては、

過去は振り返らない。過ぎ去った過去のことはどうでもいい。
これからを一緒に幸せに過ごせばいいじゃん。

的なことだと解釈した。

だから使うタイミングとしては、例えば誰かが過去のことでくよくよしてたり、過去の失敗とか後悔とかしてる時に

「リミットn無限大エフエヌぶんのエフエヌプラス1イコール。」

と言ってあげよう。

(作中の二階堂の言い方は「…プラス1イコール?」ではなく、「…プラス1イコール。」というように、最後の部分は疑問形として音を上げるのではなくそのまま言っている。)

使用上の注意

相手が理系の方が効果的と同時に危険性も低い(作中の設定でも黒島は数学科の出身)。

数学徒がいきなり「リミットn無限大エフエヌぶんのエフエヌプラス1イコール。」と言ってきたら、それを知らない相手が引くことは想像に難くない。

個人的感想

「フィボナッチ数列の極限が黄金比になる」というこの素晴らしい結果を、このような言い方で伝える二階堂がカッコ良すぎる。
(現実的に言うと、こうやってセリフに落とし込んだ脚本家の人がすごい。)

でも改めて考えてみるとこのセリフ面白すぎる。

現実に存在しない会話www。

ありえない会話すぎてツボった。あのシーン見るたびに笑ってしまう。

でもありえないからこそ、いつかはこのセリフ絶対に言ってみたい。

ちなみに、めっちゃ数学できてめっちゃ可愛いかつサイコパスっていう黒島のギャップ萌えがハンパない。


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