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隠キャの独り言

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辛かった時や苦しかった時など、陰キャの私がストレスを感じた時に湧き上がって来るものを文章にしました。
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#小説

虚偽の友

まずは疑問提起から。 友達とは何か? どこからが友達でとこからがそうでないのか? 消しゴム貸してくれたら?何度か会話したら?共に遊んだら? やはり中学生は人生で初めにぶち当たる人生の転換点というか難所というか、この時期は難しい。 “成長”という厄介者がついてくる。 小学生の時はなんの重み(肉体的・精神的なありとあらゆる重み)無く過ごしていた。 ”友達”と呼べる人たちとたくさん遊んだしたくさん話した。 しかし中学生になり他小学校出身の人達と無理やり一緒にさせられ

私は仕事ができない人間である

学生生活において避けては通れない行事として文化祭がある。 無論私は嫌いである。 そりゃ確かに自分のシフトがある(存在認知される安心感)、土・日を潰してまでやりたくないということもあるが、なんといってもその準備である。 (話がそれてしまうからあまり深入りしないが、自分のシフトでない時間帯は家に帰るわけにもいかず共に行動するクラスメートもいやしないから、一日中休憩スペースの椅子に腰を下ろしもっぱら読書やスマホゲームに浸るだけであった。) 文化祭ともなると学校全体をあげての

教室で先生の差し入れにソワソワする隠キャ

主に体育祭など何か大きめの学校行事が終わると、よく先生が差し入れとしてクラスでお菓子やアイスを配ることがある。 それに対しただ素直に感謝や嬉しみを感じ、当たり前のように席を立って前に取りに行く周りの人たち。 私にはできない。 自分が取りに行くタイミングになっても何故だか足が動かない。 立ち上がろうとしない。すなわち素直にもらおうとしない。できないのだ。 私は落ち着いて周りの様子をうかがってみる。 ちらほらいるのである。私と同じように取り行こうとせず頑なに座っている

恋に苦しむ隠キャ

私は高校の修学旅行で台湾に行くことになった。 この時の私に帰国時の気持ちなど微塵も想像出来なかった。 あれは最終日の前日だったか。 最終日と言っても旅行経験のある方ならお分かりの通り、帰国の準備や移動の時間等で観光などほとんどできやしない。 最終日の前日こそ(気持ち的には)最終日なのである。 そんな最終日前日の内容が、「各グループに現地の大学生が一人ついてくれて、一日かけて台湾を案内してもらう」というものだった。 私のグループを担当してくれたのは、どちらかといえば

思春期の苦しみ

この時私は中学二年。思春期真っ盛りである。 実にタイミングが悪い...。 弟は習い事の合宿、妹は祖父母宅にお泊まりとうことであいにく今日は私と両親のみでの外食となった。 レストランに着くと座席は次のようになった。こちら側は私一人で、私の正面に母・父が座る。 妹、弟がいれば私はその二人と喋るし、また両親を交え会話しやすい雰囲気になる。 しかし今は私と両親の三人。 思春期の私はどこに視線を向ければいいか分からずすぐさまメニューを手に取った。 注文を終えると再び手持ち

憂鬱な朝から一日が始まる

※Mから聞いた通り忠実に慎重にそのMの身になって記す。 この時私は高校二年。世にもおぞましいことであった。 共感できる人も多少はいるかもしれない。 これは本当に子の私を苦悩に陥れた出来事である。 ある夜、私はふと目が覚めてしまったのである。 多分あれはまだ日が上っていない冬の寒い朝4時くらいだろうか? 少し目が覚めただけで、まだ寝ぼけがあるというか意識が朦朧としている。 そんななか、幻聴か?何か”音”がするのである。 「うん?これは手と手を叩いて拍手するような

エゴイズムな母です

13時半過ぎまで家に戻らず、そこには「うどんスープの素」がただポツンと置かれている。 私はその味に飽き飽きしてお理、どうしてもうどんを食べたくなかった。 パンにハマっている私は昼もパンで済ませたかったのだが、色々と都合が悪くパンを食べられる状況になかった。 仕方なくこの日の昼食は次のような”屑飯”で済ませた。 小分けの小さなお菓子、熟した(とても甘いが酷い食感)のバナナ一本、珈琲一杯、コーンスープ、ソーセージ3本そして茶3杯。 食事にこだわる私にとっては”屑飯”とし

私は家庭における母です

うちの長男はもう大学生で来年には成人式。 次男はいつの間にか高校生になったしまいました。ということはその一つ下の妹はもう中三で受験か…。 はぁ~。特に一番最初の長男は特に思いやりが強いんです。 怒って家の外に出したり、また弟をよく泣かせていました。 一緒にいるときは絶対に何かしら会話をしていました。長男と私はよくキャッチボールもしたものです。 「遊ぼう!遊ぼう!」って、幼い頃はとにかく一緒に遊んであげましたね。私もヘトヘトになるくらいですよ。 ”成長”というものは

家庭における父

家庭のために汗水流して働く父、それこそ朝早く行って帰りが遅かったり、逆に朝遅くて夜番を担当する。 それ故家にいる時間が短く、妻子に顔を合わせる機会が減ってしまう。 毎日顔を合わせる家庭という環境で、その顔合わせの量が減るとどうなるか…? 悲しくもやはり妻子の対応が冷たいものとなる。 父の発言・問いかけに対し、子は無視をしたりひどい時には話しかけてくんな等、父が少し口を開くだけで機嫌を損ねるといった有様である。 特に妻は酷い。 まず無視は当たり前となる。それに反して

先輩で申し訳ないが…『恥を知れ!』

高校からの帰宅時。いつも通り私が電車で座って帰っていると爆音でBooyah(パリピ定番の曲)を聴きながら、ポケットに手を突っ込んで、狂ったほど体を揺らしそのリズムにのっている男2人組が乗り込んできたのである。 そいつらは我がもの顔で堂々と席に座る。不幸にも私の向かいの席。 私は視線をそらすためにスマホをいじり始めた。 そこから2駅目だろうか、4~5人組の女子高生が乗車してきた。 それを見たキチガイ2人は見栄を張り自ら席を立ってその女子高生たちに譲ったのである。正直クズ

おぬしはセコイ

弟は羨ましい。兄はしばしばそう感じざるを得ない。 (以下は完全なる兄のエゴイズムな発言にすぎない。) 弟は兄から様々な”きっかけ”を享受することができる。 それはもう本当に様々で遊び、知識、経験…など。 しかし最も兄が腹立たしいと思うことは、兄が自ら時間を掛けて探し当てたものを、弟は兄に影響されそれをいとも簡単に始めるきっかけとすることである。 「おぬし!それは兄がやっていたのをみて興味が湧いたのだろがぁ!」 「兄の存在がなければおぬしはそれに対し自ら時間を掛け、独

I love loneliness. 私は一人が好きなんだ

私は孤独を愛する。 大学に行っても喋るが誰とも会話をしない(つまり独り言が多い)。 馬鹿みたいに人はいるがその中に友達はいない。 がぁーー。家でも一人がいいーー。 一人でテレビ見て、それに一人でつっこんで。(一人で昼飯食いながらヒルナンデスにツッコミ入れるの好きなんよなぁ) とりわけ食事は一人がいい。 食べるタイミンング・スピード・咀嚼音・最後の一個…。 「中途半端に残すんじゃぁねぇ!!」 なに?!最後の一口が入らないだと?見てみろ鏡で貴様の見すぼらしい巨漢の様

俺綺麗好きなんだよ。きたねぇ奴らと一緒に生活したくねぇんだ。

なぜ私が苦労・面倒にさいなまれなきゃいけないんだ。 そう、 綺麗好きは苦労する。 父は絶対にトイレで手を洗ってないし、その言動からして絶対に汚い。というかあまりそういうのを気にしない人だ。 弟も同様に汚いイメージしかない。小さい頃から共に過ごしてきて分かる。弟のスマホなんぞ絶対に触りたくない。 一日中触り続けて、トイレでも、寝る直前も…。 携帯にどれほど細菌がついていることか。自分の携帯を除菌シートで拭いている私にとっては弟の携帯など(無論父のも)絶対に触りたくな

バイトの日々いやでたまらねぇよ

受験が終わった春休み、時間もあり大学生にもなるんだからと母、祖母に「バイト、バイト…」と勧められた。 隠キャの俺にしては我ながら思い切ったと思う。自らメール→面接→実地ですんなり始まった。 寒かったなぁ~。手をかじかませながら立体交差を自転車でのぼり、頬を赤くして鼻水が出かかっている状態で店長と裏へ…。 春休みで暇だから私は始めたんたぞ!月曜日はいいとして、何故土・日曜日に働かねばならんのか。 私はこのような場で反論?ではないが、嫌だと正直に断ることが出来ないのである