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maple11250122
【毎日400文字?】#12 朝のおててがあったかいんじゃあ~
娘ちゃんが産まれてから、毎朝欠かさず行っている儀式がある。
朝を迎えて目が覚めた娘ちゃんに、にっこりと視線を送り、「今日もいいですか?(ニヤニヤ)」と確認をとる。
特に反応がなくても、その先の行為をするので、確認する意味があるのかと言われると困るけど、無理やりするよりはマシなはず。
寝ている娘ちゃんの足元に正座して、娘ちゃんのお胸に自分の顔を近づけ、両手を娘ちゃんの頭を覆うようにスタンバイ。
そして、母、発狂の儀式を始める。
「◯◯◯ちゃん(娘ちゃんの名前)」
「おはよー!!」
「今日もかわいいね」
「だいすき!!」
娘ちゃんのお胸にうずめた顔を左右に振りながら、頭を両手でナデナデしつつ、4つの言葉をランダムに繰り返す。
端から見ているとヤベェ奴なんだけど、顔を上げると、満面の笑みを返してくれるくらいには、娘ちゃんお気に入りの儀式である。
そんな儀式をいつものように行っていたら、今朝珍しく、娘ちゃんが私のほっぺを両手でギューッと挟んでくれた。
大人のほっぺを包み込むには、まだまだちっちゃいおてて。
そのおててが、不器用にペターっと、私のほっぺに。
とってもあったかくて、かわいくて。
「はぁぁああ・・・しあわせぇぇええ」
いつもの倍近い時間をかけた、首の振りと言葉が多めの激しい儀式で、娘ちゃんにお返し。
さすがにちょっと困った顔をしていた娘ちゃんでした。笑
Reve-chan(レヴちゃん)