「勝手に好きなnoteを紹介企画」始めます!
今年の2月からnoteを始めまして、フォローしてくださる方が100以上となりました!
フォローしていただいている方、スキやシェアしてくださる方、コメントくださる方、読んでくださる方、皆さま、本当にありがとうございます。
100という数はまだまだ大規模なアカウントとは言えないのかもしれませんが、もし全員がリアルに集結してくださることがあったら、間違いなくズラッと並んで、「多いな!!」って感じる人数だと思います。
特に、バズったり、オススメに入ったりということもないので、ここまで行くとは自分では思ってなかったです。本当にありがたいです。
フォローいただく方のおかげで、少しは自分も拡散力が出てきたかな?というところで、「勝手に好きなnoteを紹介企画」を始めたいと思います!
企画と言っても、特に募集とかでなく完全に私が勝手にやるだけです(笑)しかも完全不定期。自分の中で紹介したいなー、語りたいなーって思った作品が4つ、5つくらい溜まったら勝手にやります。(自由)
あ、全然批評とかではないです。超個人的な感想です。勝手に途中から自分語りになる可能性もあります(わりとウザい)
ということで、今回紹介したい作品を発表します!
自分は筆力的にネタバレなしで感想を書くのが無理すぎたので、まだお読みになっていない方は、ぜひまずは作品をお読みください!そのうえで戻ってきていただけますと大変うれしいです。読んだ後、語りたくなる作品ばかりかと思います!
勝手に紹介する作品
はぴびの超個人的な感想
はい!ここから勝手に紹介してまいりまーす。
君と、透明な夏をとじこめる
こちら最初読んだときの衝撃がすごかった!!うっま!!
透明とにじいろの対比がスゴくないですか!?関係性をかきごおりに、なぞらえているのも、ぜんぜん無理矢理な感じじゃなくって全部びしーっとハマっている。
最初から「君」には別に恋人がいることは書かれてるんですけど、冒頭はわりとイノセントな感じで、「あー、2人は趣味が合うのね。異性の友達って素敵やん」みたいなノリで読んでいたんですが、
にじいろかきごおりのことを考えながら、しゃりしゃりと透明なこおりを食べ続けていると、不意に頭がきーんと音をたてた。しあわせの中にまざる不協和音。「たのしい」の中にふと訪れる「さびしい」や、「好き」の中に潜む「だいきらい」みたいだ。
のあたりから、転がるように緊迫感が出てくる。
だからといって、多分、「わたし」は「君」の「いちばん」になりたいってわけでもなくて、「透明」にはそれならではの美しさがあって、でも「わたし」は「君」の「にじいろ」を知りたくはないんだよね。
自分が「わたし」の友達だったら、「え、それって好きってことやん!」みたいな、無粋なことを言ってこの話をぶち壊しそうだけど、そんな単純な話ではないと思う、多分。
でも、「君」も「わたし」のことを何かしら「とくべつ」な存在と思ってくれてたらいいな、と思った。
今回、紹介するために改めて読んでみて思ったんだけど、すごく「ひらがな」の使いどころがうまいんだなぁ。「かきごおり」とか「にじいろ」とかひらがなだったんだね。漢字の方が象形文字だから、色のイメージとか伝わりやすいかな、と思って、自分はよく漢字使っちゃってたんだけど、お茶さんの文章はひらがな多めでも、色やその場の温度を感じました。「かきごおり」にすることで、なんか発音する口の形まで感じられるというか…。そんな印象も全体の少しあどけない感じに繋がっているのだろうか。
擬音語/擬態語もカタカナが使われているのはガリガリとキラキラだけなんだよなぁ。それもなんか、前に出てきすぎないというか、激しい感情もあるんだろうけど、全体的に一歩引いたような、コントラストを落とした写真みたいな雰囲気になってるのかもしれない。
エイトビートの恋人
こちらはオンライン文芸番組「ブリリアントブルー」で拝見しまして、一気に読んでしまいました!3人の紳士と、知的さとみずみずしさを同時に感じさせるふらにーさんが醸し出す番組の空気感も素敵で、文章好きには絶対響くと思うので、ぜひご覧ください。
番組でのフィードバックを受けて、これからリライト予定とのことです。(ということで、私の感想が変な影響を与えないか少し心配ではあるのですが、ただの感想ですので本当にスルーでお願いします!)
読んでまず思ったのが、そもそも『スプートニクの恋人』のすみれに似てる、とは絶妙なところ選んだな!!と!!
村上春樹の小説って、けっこう誰とでも寝ちゃう男の子が登場すると思うんですけども、『スプートニクの恋人』の語り手は、すみれに強い想いを抱きながらも2人が交わることはないんですね…。
「あのひと」がそのキャラクターを選んできたのがねー、にくいねぇ!!って思っちゃったんですよね。
自分はそんな語れるような立場にないくせにエラそーに語ってしまうのですが、恋愛って自分の考えを補強してくれるような人をどこかで求めるのかもしれません。普遍的にそうだと思うのですが、やっぱり10代のときはさらにそうかも。
このエッセイでも、「わたし」は「あのひと」を追っているようでありながら、きっと「わたし」の中に元からあった何かを「あのひと」は言葉にして、肯定してくれたんだろうなって思います。
だから、直接に「あのひと」を追っているのではなく、「あのひと」という概念というか、「あのひと」に見えている世界を追っているのかもしれない。
今後どのようにリライトされるのか、楽しみです!
毎日投稿100日達成!
こちらは私が「みんなのフォトギャラリー」にあげていた画像をアイキャッチとして使っていただいて、その通知で知った作品です。
最初は、連続投稿達成おめでとう!ってか、「下書きに戻す」とか使えるんだー、知らんかった、有益〜とか思って読んでいたのですが、途中から様子がおかしい(笑)
こっから、そういう方向に持って行くとは思わなかったですね!どっからそうなった!?と思って二度読みしちゃいました。
自分が画像あげてるのもあり、自分としては、連続投稿達成用に使ってくださいねーって気持ちであげてるから、余計にね、こんな用途に使われるとは!!って感じでした。自分のかけた罠に自分でかかったみたいで楽しかったです。
構成も面白いですし、note自体が重要な小道具であることも、すごく面白いのはもちろんなのですが、この作品は、noteを書く人、いや、創作する人であれば共感必至なテーマを扱っているんですよね。
何かを生み出そうとされている方であれば、絶対にグッとくる作品だと思います!
「きれいごと」を諦めない大人でいたい。
こちらの作品は非常に重いテーマを扱っていて、私なんかが言葉を寄せていいものだろうか…と悩む部分もありましたが、非常に心動かされたので、それを言葉にしたくなってしまいました。
「今まで他の病院でも言われたことがあるかもしれないけど、これはとても大切なことなので言いますね。虐待のことにしても、それ以外のことにしても、あなたは何も悪くないし、汚されてもいません。あなたという人間の尊厳は、今も昔も保たれています」
この言葉を、読めてよかったと思った。
虐待であったり、事件の被害に遭ったとき、被害者には一生心の傷が残るという表現をすることがある。
確かに、そんな側面があって、心身に不調が出ることも多いだろうし、社会全体が被害に遭われた方をサポートして行くべきだと思う。
でも、傷が残るっていう言葉が、それだけで使われるとなんだか納得できなくて、傷が残ったら困るのは被害に遭った方なのに、なんかそれを、当たり前のことのように言うなよって思ってしまう気持ちもあったんだ。
明るみに出ずに封じ込められてしまうケースが多いだけに、深刻な問題として訴えていこうという文脈で使われることはもちろん必要だし、そもそも当事者でもない私なんかがそれこそ軽々しく口出しできることじゃないけど。
たとえ、被害にあったからって、人間の尊厳は汚されたりしない、決して。
もちろん、だからといってサポートもしなくていいとか、ほっといっていいと解釈されてしまうのは、絶対に違うけど。
このエッセイの中の力強い言葉に、私自身、勝手にすごく勇気づけられた。
きっと継続的なサポートや法整備が必要であることとセットで、尊厳についての考え方も広く認知されるべきだと思った。
まとめ
「勝手に好きなnoteを紹介企画」第1回ということで、4本のnoteを紹介させていただきました。
クリエイターの皆様の意図と違っていたら、ご迷惑をかけてしまうかな…という気持ちもありますが、今回紹介文を書くことで、自分にとって大きな学びがあったと思います。(もし、意に沿わない表現などございましたら削除等、対応させていただきますので、気兼ねなくご連絡くださいね!)
文体模写などはまだまだできませんが、なんども文章を読み直すことで、いかに細かい表現がされているか、構成の妙など感じました。文章上達のために、「書く」だけではなく、作品を「読み込む」ことも大切かもしれません。note感想文、オススメです!
ということで、今回もはぴびのおしゃべりにお付き合いいただき、ありがとうございました!
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