【大阪府】「小学一年生の壁」対策【小学校】
大阪府豊中市では、小学校の開門を朝7時にしたところ、一学期は延べ約六千人の利用者がいた。
というニュースを読みました。
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最近、育児・教育業界で使われだした用語に「小1の壁」問題というものがあります。
これはどういう問題か、簡単にまとめると、
共働きをしている家庭の場合、小学校入学前までであれば、保育園に一般的に定められている「延長保育制度」を利用することによって、朝早くでも子どもを預けることが出来るようになりつつある状況になっています。
しかし、小学校入学後は同じように子どもを預けることが出来る場所はかなり少ないため、親が勤務している業種・会社の業務内容によって早く出勤しなければいけない場合には働きづらくなり、結局離職してしまうという親が増加する。
という問題です。
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まず、育児のための制度は、出産直後・出産後一年程度ではなく、長期間必要だということが認識されてきたことは大変良いことです。
ですので、上記のように小学入学まで制度が広げることは良いのですが、もちろん、小学校職員の負担が増してしまっては、さらに職員数が少なくなってしまうという悪循環に陥ってしまうので気をつけなくてはいけません。
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どこかにしわ寄せがくるような仕組みではなく、公的施設/民間企業など、各分野で負担を分散し、バランスを考えながら制度を作る必要があります。
そして、各自治体で育児制度の充実度に差が出ることをなるべく少なくすることで、居住地による不公平さを減らすことも考えなくてはいけません。
当然、財源が必要になりますが、育児関連制度については個別で考えるというよりも、2000年頃から2010年頃まで実施された「平成の大合併」というような市町村合併まではいかなくとも、市町村の枠組みを超えた仕組み作りを整える必要があります。
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