【福島県/県立中学校・高等学校等】2024年9月(2)【教育の現状レポート】
お疲れ様です。
人財教育/人事労務コンサルタントP206です。
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福島県教育委員会は、2023年3月にnoteと協定を締結し、「福島県の教育を支える地域の人々や企業・団体などが発信する情報をまとめたメディアをnoteに構築する」という、新しい試みをスタートしています。
このプラットフォームには、興味深い記事・多くの方に共有して頂きたい記事などが多く発信されています。
私も福島県の教育に関わっている一員ですので、様々な関係者の思いを伝えるため、定期的に取り上げることが出来ればと思い、まとめ記事を発信しています。
今回は『2024年09月10日まで』の記事まとめです。
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1.【Tachibana Life♯50】医療従事者のタマゴ×県教育委員会×福島県立医大(県立橘高校)
橘高校が令和4年度から「普通科 特色あるコース制」のうち、「教育」「保健・医療」の2つのコースの導入校となっていることは折に触れて紹介しているところです。
【♯48】では教育コースの取り組みを紹介しましたが、今回は「保健・医療」コースの取り組みの様子を紹介します。
医療方面の進路を希望する生徒たちが、「ふくしまの未来を医療で担う夢応援事業」として県教育委員会が主催する「メディカルセミナー」に参加してきました。(看護は7/6、医学・保健医療は7/13に実施)。
本校からは、3分野に合計で23名が参加しました。会場となった福島県立医科大学のキャンパスの様子を間近で見るのはもちろんのこと、現場ではたらく皆さんの体験談(現職の言語聴覚士、県立医大卒業の看護師)や現役医大生との座談会、震災時の対応や先進医療に関する特別講義など、充実した内容となりました。
参加した生徒の感想からは、改めて医療の現場に対する関心と意欲の高まりが感じられました。
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動画やリモートでの交流ももちろん必要ですが、このように、実際の施設と働いている方々の声を聞くことが出来る機会は重要です。
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2.【探究推進部】British Hills英語研修がスタートしました!(県立相馬高校)
本日より2泊3日の「British Hills 英語研修」がスタートしました。
本事業は、福島イノベーションコースト構想の人材育成事業により実施されております。
1,2学年から選ばれた30名は、これから天栄村にあるブリティッシュヒルズを舞台に3日間英語漬けの日々となります。
到着後すぐにチェックインとなりますが、もちろんすべて英語です!日本語禁止の3日間、様々なプログラムが準備されており、ものすごく濃密な時間を過ごすこととなります。
そして3日目には、英語によるプレゼンテーションを実施します。この3日間で大きく成長することを期待します!みんな頑張れ!
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英語など語学履修には「周囲の環境が重要」と言われています。プログラムが終了した後の生徒の成長が楽しみです。
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3.(福島高校)コミュタンサイエンスアカデミアネクストに参加しました(県立福島高校)
8月1日(木)・2日(金)環境創造センターで、SS部1年生が、実際に研究に携わっている研究者による研究講座に参加してきました。
環境創造センターは、原子力災害からの環境の回復・創造に取り組むため福島県が設置した施設で、福島県、日本原子力研究開発機構、国立環境研究所で構成されています。今回はこの三機関が連携し、高校生向けの研究体験講座を開講しました。
まず、東日本大震災・原子力災害についての講義を聞き、現状と課題を認識しました。
これから、各コースに分かれて研究体験をしました。
コースは、
三次元蛍光分光光度計を用いた河川水等の分析
液体シンチレーションカウンタを用いた放射性物質の分析
赤外線分光分析機器を用いたプラスチックの劣化状況の分析
環境調査に関する調査分析体験
水蒸気蒸留法による福島県産の木等からのアロマオイルの抽
環境に関するデータサイエンス
です。
実際研究に使われている分析装置なども使い、科学への興味関心が高まりました。
また福島県の課題を具体的に知ることができ、今後の自分たちの研究活動の参考になりました。
環境創造センターの皆さん、ありがとうございました。
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研究には、多種多様なものがあります。このような、身近な研究に触れることも重要です。
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4.一日体験入学が行われました(県立郡山北工業高校)
7/24(水)令和6年度 中学生一日体験入学が行われました。
今年は中学生が572名、保護者307名、引率教員4名と900名に迫る多くの人数の方が見学に訪れました。
機械科は金属を溶かしたり、削ったりするような、大きな加工機械が多く迫力があります。
電気科といえば、電気工事士の資格がまずはじめに思い浮かびます。
屋内配線の実技指導や発電機・電動機などの実験設備、課題研究の作品を見学します。
電子科は電子工作、マイコン、通信、メカトロニクスといった、ものをどのように制御するのかを勉強するところです。大きさも机のテーブルぐらいのものづくりが多くなってきます。
情報技術科といえばコンピュータ、ネットワーク、プログラミングということになります。クーラーのきいたPC室ですが、画面上では難しい勉強をします。Arduino・・・MESH・・・IOT・・・難しいですね。
建築といえば木材加工ですか、他にも測量や強度計算などの実習、設計や建築の計画、図面などの勉強を行います。絵も上手な方がいいかもしれません。
化学工学科では石けんやワックス製造を見学しました。また金属イオンの検出や中和滴定など中学校の理科の実験より、もっと高度な化学分析や実験を行います。
2024年の郡山北工業一日体験入学はいかがでしたでしょうか?
いずれも甲乙つけがたい特徴のある6学科。広い校舎、数多くの部活動、あっという間の半日だったのではないでしょうか。
就職に圧倒的に強く、理工系を中心とした進学実績もある郡山北工業高校で、勉学に部活動に充実した高校生活を送ってみませんか!!
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現在、様々なモノを作り出す工業高校の価値が上がっていると感じます。中高一貫の安積高校・探究学習推進などの他に、こういった高校のカリキュラムを充実させる必要があります。
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