見出し画像

【簡単あらすじ】透明な螺旋(微ネタバレ)【東野圭吾/文春文庫】


『 ようこそ、横須賀へ 』


上野の生花店で働く島内園香は、母・千鶴子と二人暮らしをしている。
ある日、園香は夕飯を買い自宅に帰ると、千鶴子は浴室で倒れており、すぐに病院に運ばれるもくも膜下出血で亡くなってしまった。

その後園香は、勤務先の生花店で知り合った、映像関係の仕事をしている上辻亮太という男性と二人暮らしを始めるのだが、その上辻は、南房総沖で遺体となって発見された…



『はじめに』
かなり秋も深まり、最低気温は10℃前後・最高気温も25℃を下回ることも多くなるなど、読書が捗る時期になっており、私だけでなく読書好きとしては大変嬉しい時期ではないでしょうか。
今の時期は、自室でも外出先でも読書が出来るという大変良いシチュエーションを得られますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

ーーー

本作は、帯に記述されているように、家族の絆が重要なテーマになります。

そして、このテーマは犯人やその関係者だけでなく、ガリレオこと湯川先生にも深く関わってきます。

ですので、本作においては(この言葉が相応しいのかは微妙なところですが)、湯川先生が、どんどんと人間臭くなっています(人間臭く描写されています)。

前作のレビューでも、似たようなことを書きましたが、



今作では、湯川先生の両親という、どんな人間にもいる存在をクローズアップしているため、それがよりはっきりと読者に分からせられています。

これは果たして、ガリレオ先生の才気あふれる・尖った部分が丸くなってしまった、という劣化を表しているのか。

それとも、才気あふれた若い頃には必要と感じなかった・今まで欠けていた部分を補い、新たなガリレオ像を作るための序章なのか。

次作もとても楽しみです。

また、巻末の特別収録短篇「重命る(かさなる)」は、短編でしたが、かなり私の好みでした。こちらもどうぞご覧ください。

また、帯の「ガリレオ タイトル大募集!」も気になる方もいらっしゃると思いますが、皆さんは参加しましたでしょうか。

私はそういった想像力に乏しいため、色々考えては見たものの参加するまでには至りませんでした… 

こちらもどのようなタイトル&作品に仕上がるか楽しみです!
※締め切りは10月31日なので、キャンペーンは終了しています。

ーーー
★同作者の他作品レビュー★



★他の小説レビュー★


いいなと思ったら応援しよう!

P206 - 人財教育/人事労務コンサルタント -
記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。

この記事が参加している募集