見出し画像

【簡単あらすじ】世界でいちばん透きとおった物語(微ネタバレ)【杉井光/新潮文庫】

『 その作品の題名は、世界でいちばん透きとおった物語 』


書店でアルバイトをしている藤阪燈真は、父親に認知されていない・隠し子のまま成人した。

父親は、有名なミステリー作家の宮内彰吾

燈真は母子家庭で育ったが、母親が交通事故で突然この世を去る。

燈真は交通事故の件でも宮内と全く連絡を取っていなかったが、宮内が亡くなった一か月後、宮内の息子・松方朋泰から突然「会いたい」という電話がかかってくる。

訝しがりながらも朋泰との面談に向かうと「未出版作品の行方を捜して欲しい」という依頼を受ける。





『はじめに』
突然強烈な寒波が押し寄せ、一気に冬になりましたが、「寒くて外出したくない」ということは、逆に言うと「室内での読書が捗る時期になった」とも言えますので、私だけでなく読書好きとしては良い面も多い時期ではないでしょうか。
衝動買い時期が中々終了せず、積読状態になりつつありますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んだりした本の感想を書こうと思います。
この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

私の小説レビューは、「簡単なあらすじ」と「わずかなネタバレ」を書いています。

しかし本作品については、申し訳ありませんが、読まれる方の衝撃度を考えた場合に、作品の外側だけのあらすじだけを紹介したほうが良いと考えましたので、ここで終了させて頂きたいと思います。

ですので、出来れば上記内容だけで読んで欲しいです。
間違いなくショックを受けますよ!


ーーー

ただ、ここで終わるとタイトル詐欺の内容になってしまいますので笑、ここから下は、少しだけネタバレを含みます。




ネタバレを見てもよろしいでしょうか?




心の準備はよろしいでしょうか?




では、微ネタバレの部分を書きます。


まず、読了後には、本作をパラパラめくり返し・読み返しをする方が多いでしょうし、実際に確認してみると、書いてある通りだ!・ホントにその通りなんだ!と凄く感動します。

さらに、手元にある他の文庫作品を見ても、さらに理解が深まります。

大変素晴らしい読書体験をさせてくれた作品で大満足なのですが、唯一の不安点?は、ある登場人物が話した

「この原稿は素晴らしい出来ですけれど、処女作で大傑作をものしながら書き続けられなかったという方が、少なからずいらっしゃいます」

P226

になってしまう可能性があることだけが心配です。

などと書いていましたら、何と、2025年1月29日「世界でいちばん透きとおった物語2」が出版されるという情報を見かけました。

内容はバディもの!?ということで、ちょっと意表を付かれましたので、こちらも是非読みたいと思います。



☆他の小説レビュー☆


いいなと思ったら応援しよう!

P206 - モチベーター講師/教育と読書とスイーツも -
記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。

この記事が参加している募集