安壇美緒「ラブカは静かに弓を持つ」を読んで
本屋大賞ノミネート10作品読破しましたー!
気持ちいい!
最後の作品も楽しかった。
久しぶりにメモることなく、何か学ぼうというテンションではなく、エンタメとして楽しみました。
良かったよー!
スパイ
スパイもの。
実際にあった事件に着想を得たようです。
着眼点すご。
憧れるなースパイ。
ほんの少しスパイ気分味わいました。
けど、僕には無理かなー。
僕は秘密とかすぐ言ってしまうタイプ。
口が軽い。
信じられないほど軽い。
その軽さたるや、りくろーおじさんのチーズケーキと張れる。
ふわっふわっ。
そして、これまた信じられないほど開き直ってる。
「僕秘密すぐ言っちゃうんでー」と公言してる。
無理なもんは無理。
だって秘密を抱えとくのってめちゃくちゃしんどくない?
最新情報は言いたくてたまらん。
秘密裏の異動のオファーすらも、僕は秒速で言いふらした。
僕が橘なら、塩坪さんに潜入の依頼を受けたその日に誰かにしゃべってしまうだろうなー。
僕の職場はみんな「ここだけの話」が大好き。
信じられないほど大好き。
噂話がめちゃくちゃ盛り上がる。
秘密の共有を押し付けられそうになることがよくある。
それが大嫌いだ。
そんな時この口軽いイメージはめちゃくちゃ役に立つ。
秘密を守る気がない事を積極的にアピールしてるので、僕のもとには少々広がってもいいという情報しか集まって来なくなる。
社内政治からも距離を置ける。
素晴らしいライフハックだと思うので是非使ってください。
浅葉先生の葛藤
印象に残ったのは、浅葉先生がコンクールに出場するかどうかの葛藤を語るシーン。
全日本音楽コンクールの年齢制限は29歳。
ちょうど浅葉先生の年齢です。
たしかに。年齢なんてあてにならんよなー。
浅葉先生、大学時代ハンガリーでチェロを教わってた先生の価値観に影響を受け、コンクールに出場せずフェードアウトしていたといいます。
海外ではコンクールが重視されない文化の国もあるようです。
一方、日本やアメリカは大きなコンクールで入賞し、脚光を浴び、ソリストへの道をこじ開けていくのがスタンダードなやり方。
そこで浅葉先生は悩みます。
あぁ。これは難しい。考えさせられる。
僕も「他人の評価軸には乗っからない」主義だけど、乗っからないと手に入らない欲望を抱いてしまったら、僕はどうするんだろう?
葛藤するだろうな。
郷に入っては郷に従うか。
その欲すらも薄れてしまうか。
音楽と無縁の人生ですが、音楽の持つ魅力を存分に味わえました。
チェロとかめちゃくちゃかっこいいな。思わずYouTubeで調べた。
作中に「光のとこにいてね」でも出てきたパッヘルベルのカノンが登場したときはちょっとテンション上がった。
知ってる知ってるー!つって。
「光のとこにいてね」読むまで知らんかったくせに。
↓面白かった対談も置いとく。
いよいよ明日4月12日13時~本屋大賞発表。
滑り込みで、ノミネート10作品全部読んで感想文を書けました!
読んでよかった!いい作品ばっかりだった!
ほかの人の感想読むのも楽しかった。
ノミネート発表されてからの3か月間。
とっても良い時間になりました!
また明日発表までに投稿まとめよーっと。
以上