リゾートワーク部の奄美大島レポート~2022年5月版
全国のどの地域にも緊急事態宣言が発令されていない(移動制限のない)ゴールデンウィークは、コロナ前の2019年以来。
観光地でもある奄美大島にも、久しぶりに賑わいが戻りました。名物の舟こぎを競う舟こぎフェスティバルも3年ぶりに開催。
また、同じ奄美群島の徳之島では、名物の闘牛が満員の観客で盛り上がったのだとか・・・。
今回はそんな5月の奄美大島の模様をプレイバックします。
梅雨入り(5月11日頃)
例年、ゴールデンウィークが終わるか終わらないかくらいのタイミングで梅雨入りする奄美大島(昨年は5月5日頃)。今年はほぼ平年と同じタイミングで梅雨入りしました。
ちなみに奄美大島の平年は梅雨明けは6月末頃と、全国で一番梅雨の日数が長い地域でもあります(奄美地方と九州が長い)。
ちなみに、奄美や沖縄の梅雨の特徴といえるのが、「本州に梅雨前線が行くと梅雨の中休みになりがち」ということだと思います。
したがって、本州で「わー、梅雨になった・・・雨ばっかり降って嫌だなあ」とぼやいている声が聞こえるタイミングでは、奄美にはプレ夏の陽気が訪れていたりすることも・・・。
といっても2ヶ月近い梅雨の間は、標準的にはこんな感じで、どんよりとした灰色の空、くすんだ色の海を眺めることになりテンションが下がり気味だったりします。
梅雨がジメジメしているのはもちろん奄美でも同じ(というかより強烈)で、超一流の湿気は容赦なく襲いかかってきます。
逆にいえば「移住したいなら梅雨を体感して乗り越えられれば大丈夫」という説もあるくらいです。とはいえこの時期を乗り切ればいよいよ夏、1年で最も南の島が楽しい季節がもうすぐ・・・!
※移住を考えている方は梅雨や冬などあんまり良くない季節を事前に体験するのがオススメです。憧れだけで移住するよりは現実を・・・。
かくれ浜、出現
奄美大島の北部、笠利地区にある喜瀬集落の海に、干潮潮位がマイナスとなるタイミングのみ現れる「かくれ浜」(地元ではナーバマといわれる)。
昼間に見られるのは年に数日といわれる幻の浜と出会いやすいのが5月前後の時期。地元の人は知っているので、このタイミングで天気が良いと人が集まっていたりします。とはいえ平日ど真ん中だったりして、行きたくてもどうしようもない、なんて悩みも(いっそ気にしないでかくれ浜眺めながら仕事しようかと思っているのはナイショ)。
観光で訪れて偶然見られると相当ラッキー!なかくれ浜。どうしても見たい方は、潮位表とにらめっこしながら、干潮潮位がマイナスになるタイミングに合わせてぜひ来島を・・・(笑)。
海は産卵の季節!?
5月頃には、さまざまな海の生き物たちの産卵が話題となります。
たとえば夕日も有名な国直海岸では、サンゴの一斉産卵が行われ、海中に無数の「バンドル(精子と卵の入ったカプセル)」が確認されたそうです。
海水温が高すぎて白化するなどの被害も見られたこともある奄美大島のサンゴですが、ここ最近は比較的健康で、力強く繁殖しているようです。サンゴが広がるきれいな海を守っていくことは、島にとって重要な課題でもあります。
また、海中にミステリーサークルをつくることで一躍有名となった新種、アマミホシゾラフグの産卵の様子が見られる時期でもあります(ピークは6月頃)。
そういえば、アマミホシゾラフグのミステリーサークルは産卵床だそうなので、産卵の時期に来ないと見られないということでもあり、これまたこの時期は貴重な時期といえるのかも・・・。
ゴールデンウィークで観光需要がピークを迎えた後、梅雨に入る5月。どんよりとした空と超一流の湿気で過ごしにくい時期ではありますが、一方でかくれ浜や海の生き物たちの産卵・繁殖などの貴重な光景が見られる時期でもあります。
・・・ほら、遊びに来たくなってきたでしょう?(5月はまた来年にならないとやってきませんが)
遊びに行きたくなってきた方、また夏になったら遊びに行きたいという方も、ぜひスキやシェアをお願いします・・・!