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ポートレート撮影 作例の紹介 (滾る感情を吐き出す)その13:撮影中、擦り抜けていく何かを掴む

■ 撮影中、何かを掴みかける(暑さのせいかもしれない)

ポートレート作例のご紹介、第13弾です。

モデルは第10弾と同じ知人女性にお願いしました。

前回は、ロケーションは都心で時間帯は夕方〜夜でしたので、今回は全て逆の方向性を狙って、ロケーションは海で時間帯は日中、という状況を狙って撮影させていただきました。

前回記事でこのモデルさんの「目力」について触れましたが、撮影に慣れてきたのか、レンズを射抜く目線にさらに磨きがかかったように思います。なるべく目線をはずした写真を撮りたいのに、カメラ目線を要求してしまう自分がいました。

今回の撮影中、私の頭の中では、「何かを掴めそうな気がするけど、それが何なのかはわからない。すぐにこの手からすり抜けてしまう。だけど、それでも、何かを掴めそうな気がする」という思考がぐるぐると回転していました。

結果的に、撮影終了後に何かを掴めたのか? と問われれば、やはり「何かは掴んだが、それが何かはわからない」という禅問答のような答えになります。この日は、相当暑かったからな・・・。

■ 撮影機材紹介

<使用機材>
Camera:SONY FX3
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
    ASAHI Super Takumar 55mm F1.8
Maunt Adapter:K&F CONCEPT M42-E Ⅳ PR
CFExpressA:NEXTORAGE NX-A1PRO 160GB
SDXC:SONY UHS-II TOUGH SF 560GB
Filter:NiSi TRUE COLOR ND VARIO
   TOKYO GRAPHER OPF 480-L
Rig:SmallRig 4184、3813、3766、3577
Strap:Peak Design SLIDE LITE
Camera Bag:Manfrotto Advanced Active Backpack III
Tripod:Ulanzi TT09 VideoGo F38

■ カメラバッグ沼

カメラバッグを新調しました。

ポートレート撮影の際には、主に、ショルダータイプの「ピークデザイン エブリデイスリング10L」を使っていたのですが、上記機材を全て詰め込むと、片側の肩だけでは重さに耐えきれなくなってきました。
そこで、重量を分散させるためにバックパックタイプにしてみました。

「マンフロット アドバンスド アクティブバックパック III」というモデルです。

Manfrotto Advanced Active Backpack III のサイドポケットに、
Ulanzi TT09 VideoGo F38を装着した状態
シンプルなデザインのバッグ&カーボン三脚が萌えます(自画自賛)

このモデルを選んだ理由は、、、

1、シンプルなデザイン
ブラック1色で比較的シンプルにデザインに惹かれました。昔ながらのフロントポケットのあるバックパックを現代風にした感じ、というか。また、ロゴもボディと同色の黒で、目立たないのが嬉しい。強いて言えば、ショルダーベルト部分にアクセントのように付いている赤タブが目立ちますが、ギリギリ許容範囲ですかね。黒と赤は弊社のコーポレートカラーでもありますし。

2、2気室構造
カメラ機材収納部と、その他荷物収納部が2気室となっており、荷物の整理がしやすいです。ピークデザイン エブリデイスリングでは、機材以外の荷物スペースは、仕切りで無理やり捻出している感覚でした。
その分、カメラ機材だけの収納量は少なくなりますが、どこに出かけるにしても、機材以外の荷物も必ず必要ですので、バランスが良い気がします。

3、カメラ機材収納部分の構造
バッグ下部のカメラ機材収納部分は、荷物を取り出す際、斜めにスライドするように開閉します。これが本当に取り出しやすくて、最もお気に入りのポイントです。

機能を謳っているカメラリュックはサイドアクセスのものが多いのですが、個人的にはこのスライド式開閉収納の方が使いやすい気がしています。片側だけでバッグを持つ場合はサイドアクセスの方が良いのかもしれませんが、電車に乗るときのように、両肩で前側に保持すれば機材を取り出しやすいです。

こんな感じで、前側に斜めスライドする感じで開閉します

4、三脚の固定方法
三脚はサイドポケットに入れ、さらにストラップで固定可能です。
エブリディスリングのような底面にストラップでくくりつけるタイプの場合、カメラバッグを置く際に、いちいち三脚を外すのがかなり面倒だったので、撮影時のQOLが爆上がりしました。

5、適度な収納量
上記のその他荷物収納部に、MacBookPro 14inch、スマホ、モバイルバッテリー、財布、サングラス、イヤホンなどを収納した場合、このアドバンスド アクティブバックパック IIIは、パンパンになります。
他にも持参したい機材もあるのですが、このバッグにギリギリ収まるだけの総重量の時点で、私にとっての活動限界重量です(肩だけでなく膝にもくる感じ)。

これ以上荷物が増える場合は、本業の映像制作時に使用している同じマンフロットのキャリータイプバッグ「PL ローラーバッグ TOUGH L-55」に切り替えます。
これのポイントは、三脚キャリーバッグがフロントに取り付けできることです。
このバッグに関してもいづれ書きたいと思います。

「すべてのカメラバッグは、少し小さいか、少し大きいか、そのどちらかしか存在しない」

ネットでカメラバッグを検討している際に、こんな格言を見つけました。だからこそ、撮影の目的や規模の違いに合わせて、大量のカメラバッグが必要になるのだと。

私自身、今年の4月にSONY FX3を購入してから、約3.5ヶ月経過しましたが、このバックパックですでに4つ目のカメラバッグになりますので、カメラバッグも相当な沼であり、終わりなき旅のようです。

また、カメラバッグを探し始めると、「既存のカメラバッグはくそダサいので、全く新しいデザインのカメラバッグを作りました」という新興メーカーやクラファン系ブランドが、わんさかヒットします。
ということは、こうした謳い文句のメーカーのカメラバッグも、別の新興メーカーから見たら同じってことなんですかね? 

「既存のカメラバッグはくそダサいので、全く新しいデザインのカメラバッグを作りました、という商品も同じようにくそダサいので、全く新しいデザインの(以下、無限ループ)」。

この事象を見ていると、「深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」というニーチェの言葉を思い出します。

というわけで、私は無限ループや深淵にハマらないようにするため、大手メーカーのプロダクトを購入しました。

■ 新しいフィルターも導入

今回の撮影からTOKYO GRAPHERというブランドのカラーフィルター 「OPF 480-L」を実践導入してみました。
メーカーサイトの説明では、「〜青の色を鮮やかでクリアな写真を撮ることが出来る」とのこと。

私はカラーグレーディングすることを前提で撮影していますが、撮影した素材そのものも、かなり雰囲気のある写真に仕上がっていました。

また、単体使用はもちろんですが、猛暑日の日中ということもあり、NiSiの可変NDフィルター「 TRUE COLOR ND VARIO」と重ね付けして、さらに光量をコントロールしてみました。

オールドレンズ「ASAHI Super Takumar 55mm F1.8」で撮影した一葉も作例で紹介していますが、「OPF 480-L」の方がナチュラルなフレアが出ています。これからも使っていきたいと思えるフィルターでした。

■ ポートレート作例

Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Filter:TOKYO GRAPHER OPF 480-L
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Filter:TOKYO GRAPHER OPF 480-L
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Filter:TOKYO GRAPHER OPF 480-L
Lens:ASAHI Super Takumar 55mm F1.8
※五角形のフレアがいい感じ
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Filter:NiSi TRUE COLOR ND VARIO & TOKYO GRAPHER OPF 480-L
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Filter:NiSi TRUE COLOR ND VARIO & TOKYO GRAPHER OPF 480-L
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Filter:NiSi TRUE COLOR ND VARIO & TOKYO GRAPHER OPF 480-L
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Filter:NiSi TRUE COLOR ND VARIO & TOKYO GRAPHER OPF 480-L
Lens:SONY FE 24-105mm F4 G OSS
Filter:NiSi TRUE COLOR ND VARIO & TOKYO GRAPHER OPF 480-L

■ 最後に

ポートレート作例紹介第13弾をご覧いただき、ありがとうございます。

最初の記事でご紹介したように、このアカウントでは、映像・デジタルコンテンツ制作会社の代表兼プロデューサー/プランナーが、自らポートレート撮影のカメラマンとしてクライアントワークを受注することを初期目標に設定し、新規事業化を目指すべく、ポートレート撮影の作例をあげていきますので、よろしくお願い致します。

そして、こちらのnoteと同じく、ポートレート撮影の作例をあげていくInstagram アカウントも開設しました。是非ご覧になってください。
https://www.instagram.com/resonance_portrait/
よろしくお願い致します。

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