【#読物語:本】米澤穂信『氷菓』
平成の少年が読み解く昭和からのメッセージ
推理作家《米澤穂信》のデビュー作となった学園ストーリー。
「やらなくていいことはやらない。やらなければならないことは手短に」をポリシーとする主人公《奉太郎》は、部活仲間《える》の懇願を受け、「柄にもなく」数十年前に自分たちの高校で起きた歴史事件の謎解きに挑む。その事件により彼女の伯父《純》は退学処分とされ、「氷菓」という謎の言葉を部の文集のタイトルに残す。後年、純は幼い頃のえるにそれについて謎の態度を残し、失踪していた。
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