A4 POPを貼る店と貼らない店(戦略の違い)
チェーン店にとって、常に付きまとう問題です。
どんなにキレイにすっきりとヒトの視線を意識したサインを計画しても、バンバンと貼ってしまうのが、A4サイズの紙にインクジェットプリンターで印刷したA4一文字POP。
一発で空気を破壊してしまいます。
店舗のデザインをしたモノならブランディングを破壊してしまうPOPなんて決して貼ってほしくはないのですが、日々のノルマに追われている営業はそうはいきません。悩ましい問題です。
ではA4POPを貼らない為にはどんな店にしたら良いのでしょうか?
ブランディングの違い
アップルストアとソフトバンクショップ
どちらも厳しい施行マニュアルに沿ってお店は作られていますが、この2社の戦略には決定的な違いがあります。
アップルストア
ソフトバンクショップ
一目瞭然ですね。
アップルストアは告知の類を窓に貼りませんね。
でも貼るのが悪いわけではありません。多くのモバイルショップはPOPに高い効果があるから貼っています。
A4POPには通りすがりの人間を中に引き寄せる効果はあります。
※ただし著しくブランドイメージは損ないます。
ソフトバンクショップにはauやドコモというライバルとサービスの内容で激しく争っているので、ノルマを達成する為になりふり構わず、通行客を引き込まなければいけません。彼らモバイルキャリア間のブランド力の差はごく僅かなので、訴求力のあるA4POPを多用するし、集客力のあるガラポン抽選会も行うのです。
かたやアップルストアは価格やサービスで目の前のライバルに勝つという戦略はとっていませんし、そもそもライバルを設定していません。
アップルは「アップルの製品を使いたい人」が真っ直ぐに店に入ってくるのですから、通行客に訴求をする必要はないのです。
A4POPを貼る必要のないブランドを目指せ
A4POPを貼らせない為の結論はタイトルの通り。
僅かなサービス(価格やスピードなど)で争うライバルのない店になること。
通りすがりの人を引き込まなきゃいけない店ではなく、顧客はあなたの店のファンであり、あなたの店だけをめがけて真っすぐにやってくる。
そんな「顧客と信頼関係のあるお店」を作ることですね。
そんな「ファンの付くお店」については、次の機会に。
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