その筋トレで助かる人がいる。私が献血に行く理由
毎日が自己ベスト!積み立て筋です。
突然ですが、皆さんは献血に行ったことはありますか?
コロナ禍が始まってから、献血に行かれましたか?
下記の記事は関東甲信越の状況ですが、1ヶ月あたり約9万人分の需要に対し、約8万3千人の供給、つまり7千人分ほどの血液が不足しているそうです。
この記事の主な読者層は筋トレをされている方、健康に気を遣っている方かと思いますが、献血はそんな皆さんの日頃の努力が間接的に世のため人のためになる、すばらしい社会貢献です。
献血に行った経験がない方が少しでも興味を持ってもらえるように、私が献血に行くようになったきっかけ、献血に行くメリット、注意点をご紹介したいと思います。
私が献血に行くようになったきっかけ
実は祖母がMDS(骨髄異形成症候群)という血液の病になり、輸血のお世話になっているのです。
コロナの流行が始まってから祖母とはリモートでしか会っていませんが、輸血のおかげでまだまだ元気そうです。
しかし、先にも述べたようにコロナ禍の影響で献血に行く人は減少しており、このまま続くと必要な人に輸血するシステムが機能しなくなるおそれがあります。
今回は祖母でしたが、いずれ他の家族、周囲の人々、そして私自身も輸血のお世話になるタイミングは必ず訪れます。身近な人がお世話になったことで危機感をおぼえたので、ほんの一助になればと思い献血に行くことを決意しました。
とはいえ、内心は不安しかありませんでした。
10年前に献血をした際に、血管がしぼんで血が流れなくなり献血を中断する事態があったので、少し不安になって足が遠のいていたのです。
今でも流れが止まりそうになるのをなんとか絞り出す(?)状態なので、体質的にあまり献血に向いてないのは事実です。
でも、勇気を振り絞って献血を終えると身体も心も軽くなって、献血する意義を別の視点から考えられるようになりました。
健康習慣を続けていると献血で他人を助けられる
思えばこうして健康体でいられるのも毎日のように筋トレを続けているおかげです。
これまで筋トレは自分のためだけにやっていると思っていましたが、献血をしてどなたかのお役に立てるなら、それってめちゃくちゃ筋トレしがいがありますよね?
その筋トレで助かる人がいるんですよ!
これに気付いてから、私は3ヶ月に1回の献血が楽しみになりました。
日頃の習慣で得られた健康を困っている人に還元する、尊い社会貢献ですので筋トレで鍛えている人、健康な食生活に気を遣っている人にはぜひ献血に足を運んでほしいです。
献血に行くべき3つのメリット
献血に行って得られるメリットは3つ挙げられます。
・血液検査してもらえる
・無料で飲み物やお菓子がもらえる
・社会貢献した充実感を味わえる
メリット① 無料で血液検査してもらえる
献血したあと、血液検査の結果を教えてもらえるのがメリットの1つ目です。
7項目の生化学検査成績と8項目の血球計数検査成績が数日後にホームページ上で閲覧できます。
会社員なら1年に1回は健康診断を行うかもしれませんが、個人事業主の場合は、保険適用しても5千円程度に相当する検査です。
詳細な検査項目については赤十字のHPをご確認ください。
メリット② 無料でドリンクやお菓子がもらえる
献血の前後に無料でドリンクやお菓子がもらえるのもありがたいですね。
特に献血後に貧血になるのを防ぐため、ドリンクは何度も勧められます。
また私の行きつけの献血センターでは、無事献血が完了した人限定でアイスクリームをもらうこともできます。
さらに、日時の予約をして献血すると、献血グッズももらえたりします。
そもそも1960年代、献血するとお金がもらえ「売血」と呼ばれる時代もあったそうですが、献血の制度が整備されていなかったのでお金目当てで毎日のように献血して不健康な血を提供する人がいたそうです。
そのような過去を踏まえて、献血の対価としてお金ではなくドリンクやお菓子などを提供する今の制度になっているんですね。
メリット③ 社会貢献した充実感を味わえる
非医療従事者にとって、献血ほど困っている人を直接的に助けられるイベントはなかなかないと思います。
特に、先に述べたように日頃から健康に気を遣っている方々にとっては自分の健康習慣が自分以外の誰かの利益に結びつくすばらしい機会です。
30分ほどベッドで横になっているだけでできる社会貢献として、休日の充実感upにつながりますよ。献血は健康の再配分です。
献血する際の注意点
献血する際の主な注意点を3つ挙げます。
・献血後に体調不良になるリスクがある
・基準をクリアしないと献血できない
・HIVウイルスの検査目当てで献血を受けない
注意点① 献血後に体調不良になるリスクがある
血を抜かれるのでどうしても場合によっては気分が悪くなったり、めまいがするリスクがあります。
少しでも血液の回復を早くするためにドリンクや糖分を多く摂取するのがおすすめです。
もし体調不良になっても通常は30分ほど安静にしていれば回復します。
仮に体調不良の自覚症状がなかったとしても、激しい運動などは控えた方が良いでしょう。
注意点② 基準をクリアしないと献血できない
献血できるのは一定の基準をクリアした健康な人だけです。これは献血する側、輸血される側双方の安全を守るためです。
赤十字のHPには下記の項目が挙げられています。
・体調のすぐれない方
・この3日間に出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けられた方
・海外から帰国(入国)して4週間以内の方(地域・滞在期間によってお願いできない期間が長い場合がございます)
・1980年~1996年の間に、英国に通算31日以上滞在された方
・24時間以内にインフルエンザなどの予防接種を受けた方(予防接種の種類によっては、お願い出来ない期間が長い場合がございます)
・器具を共用してピアスをあけ、6ヶ月間経過しない方(共用していない場合は、1ヶ月後であればお願いできます)
・輸血や臓器の移植を受けたことがある方
・B型やC型の肝炎ウイルス保有者(キャリア)、エイズ感染の可能性がある方
・梅毒などの性病、C型肝炎、マラリアにかかったことがある方
また少量の採血を行って簡易的な血液検査を行い、ヘモグロビン濃度も確認されます。
健康上の不安がある場合は、献血会場の検診医さんに相談してみてください。
注意点③ HIVウイルスの検査目当てで献血を受けない
HIVウイルスの検査目当てで献血を受けるのは絶対にやめましょう。
なぜなら、感染してからある一定の期間はウイルスを検出することができないからです。
偽陰性(本当は陽性なのに陰性という結果が出ること)が出ると輸血する相手にも自分の周囲の人にも大きな被害がありますし、誤った結果に安心して自分も感染に気づかないまま長期間過ごしてしまう恐れがあります。
HIV感染の不安があったら、献血ではなく然るべきところで検査してもらいましょう。
さいごに
献血の発祥はアメリカ・シカゴの病院内の血液バンクだそうです。血液を長期間保存する技術を考えた人、身体中をめぐる血液を社会の中で循環させるシステムを考えた人の英知に感服です。
そしていま世界中の献血センターで働く人々がこの健康の再配分システムを維持してくれています。
これを読んでくださった方の中で1人でも献血に行こうかなと思ってもらえたら、それでこの記事の試みは成功です。長文にお付き合いいただきありがとうございました。
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