【ざっくリサーチしき #20】 調査協力者さんの一般的な傾向
調査に協力してくれる対象者さんたちに関する頭の隅に置いておきたいざっくり知識
ビギナーの方々に、ざっくりとした知識をお届けするシリーズ の第20弾。
今回は、リサーチをおこなうのに絶対に欠かせない「調査対象者さん」「調査協力者さん」の頭の片隅に置いておきたい一般的な傾向について、ざっくり解説します。
リサーチをおこなうにあたり、データの妥当性・信頼性が非常に重要です。
その精度を理解するにあたり、「そもそも、調査に協力してくれる方々は、一般的に行って、どういう傾向があるのか?」を知っておくことは必須です(絶対こういう傾向があるということではありません)。
調査協力者さんにおける一般的な心理行動的傾向
世の中に貢献したい/人の役に立ちたい
社会的な活動に参加したい
誰かとコミュニケーションしたい
自分の知っている/得意なテーマで会話したい
謝礼が欲しい(現金、金券、ポイントなど)
感謝が欲しい(ありがとうと言われたい)
自分の時間を有効に使いたい
社交性/外向性が強い
好奇心が強い/新しい場所やものに興味が高い
もちろん、今回ここで示した傾向が全ての協力者にあてはまるわけではありません。1人の協力者が全ての傾向を持っているわけでもありません。
また、協力者さんをそういった人たちだと決めつけたり、印象付けたりしたいわけでは一切ありません。
そうではなく、リサーチャーやリサーチ関係者は、盲目的に目の前のデータを絶対とするのではなく、一般的にそういう傾向があるという知識を持った上で、「今回、取得したデータをどのように扱うのか?」「収集したデータについて、どういった基準でクリーニングおこなうのか?」を考えるようにしたいということです。
例えば、実際に大規模なアンケート調査などをおこなうと、「縦一列回答」という全設問に同じ評価をしている回答があったり、自由記述欄に「あ」一文字や意味をなさない文字列を打ち込んだりしている回答があったりします。
縦一列回答などは見破るための設問がありますが、それを見越して、もっと巧妙に、適当な評価やコメントを入れる方々もいます。
こういった回答をする協力者さんは、「謝礼が欲しい」という気持ちが強く、「アンケートをこなす」という形になってしまっていると言えます。
調査会社さんのパネルであれば、そのうちBANされるなどの対応はありますが、アンケートデータ回収時点では、自分たちでデータに対して適切な処理や判断をおこなう必要があります。
もちろん、ほとんどの調査協力者さんは、すごく真っ当に回答いただいています。一部、こういった方々がいるということです。
ただ、おられる以上、リサーチ側でデータ処理や分析の部分で工夫・判断するしかありません。
今回は、リサーチをおこなうのに絶対に欠かせない「調査対象者さん」「調査協力者さん」の一般的な傾向について、ざっくり解説しました。
データは調査対象者さん・協力者さんからしか頂けない以上、そのデータを取り扱う側のリテラシーや知識・経験が問われます。
より詳細を知りたい方や、実際にリサーチを検討されている方で相談されたい方を、ぜひ、お気軽にお声かけください。
ご相談は、もちろん無料です!
本記事も読んでいただき、ありがとうございました。
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