本棚に隠された『ふっかつのじゅもん』
『あれ?わたしって、何をしているときが楽しいんだっけ?』
あっという間に過ぎていく毎日に、ふと、自問自答した。 ちょっとだけ体調がすぐれない。気怠さが体にも心にもある。きっと、ただのリモートワーク疲れ(?)だろう。そう思い、見て見ぬふりをしてなんとなくで毎日を過ごしてしまっていた。
けど、見て見ぬふりの方がきつい。 この気怠さの原因はいったい何なのか。解明すべく、このゴールデンウイークは、『自分と向き合う時間にする』と決めた。
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そこで、整理がてら自分の本棚を見返すことにした。 マーケティングの本、コピーの本、デザインの本、カメラの本、恋愛小説、SF小説、自己啓発本、大好きな漫画…。 こんな本買ったなー!なんて思い返していると、完読できていない本を見つけてしまった。
それは、前田裕二さんの『メモの魔力』だ。
完読できていないものだから、どんな内容の本か覚えていない。効率がいいメモの方法を教えてくれるんだっけ?なんて思いながら、改めて最初から読んでみることにした。
内容はこうだ。 メモは、日常に気付きを与えてくれる存在。だから日常的に気になったもの、気付いたことをメモすることはすごく大切。けれどメモはメモだけで終わってしまうと意味がない。抽象化させて思考を深めること(自己分析)で、アイディアや自分の夢の実現につなげることができるといったもの。これを前田さん独自のやり方・考え方で紹介してくれている。
わたしは、はっとした。理由は3つ。 ①わたしのメモは「備忘録」で終わっていたこと ②だから、なぜ?を突き詰める習慣が疎かになってしまっていたこと ③今のしごとを選んだ理由、目的、夢を忘れかけていたこと
わたしが感じていた、気怠さ。見て見ぬふりをしていた、気怠さ。 本来の目的を見失ったまま、毎日を過ごしていることがわたしにはとても窮屈だったのだ。さっそく、自己分析を始めてみた。夢のこと、好きなこと、幼少期のころのこと、自分の特技・苦手なこと… あらゆる角度で思い返してみると、今のしごととつながっているではないか!と改めて気付いた瞬間、モヤモヤしていたものが晴れ、とてもすっきりした気分になれた。
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わたしはとってもなまけもので臆病なので、つらいことから逃げ出したくなってしまう瞬間が多い。だけど、そんな自分と向き合いつつ、それでも叶えたい目標・夢があったから、今を選んでいる。 新しいものをインプットすることも大事だけれど、今までを振り返って原点に立ち返ること、これもすごく大切なことだと「メモの魔力」で気付かされた。
モヤモヤしているときは、本棚を見返してみるとスッキリする魔法のことば『ふっかつのじゅもん』が隠されているかもしれない。