note さん、2023年11月期第2四半期 決算をちょこっと眺めてみました
上の記事の通り、 note さんの株式が上場したその日、株式を取得しました。
そのnote さんが2023年11月期第2四半期(2022年12月〜2023年5月)の決算を発表されました。
noteでも要旨をまとめた記事を発信されています。
上記の資料に載せられたいた定量的なデータからいくつかグラフをつくってみました。
note全体の売上高(直近12ヶ月)の推移
決算説明資料 の10ページの数字を元につくったグラフです。
直近12ヶ月(LTM; Last Twelve Months)で見ると、2022年6月〜2023年5月の売上高は、2021年6月〜2022年5月の売上高の+20.6%となりました。
note事業の売上高(直近12ヶ月)の推移
note pro事業の売上高(直近12ヶ月)の推移
注目していきましょう。
街の様子はどんなふうに移り変わっているか
資料では、noteを「クリエイティブの街」と表現しています。
そして、こう述べられています。
CREATION、DISTRIBUTION、FINANCE を考えながら、発表の各種データを関連づけてみました。
まずCREATIONです。
CREATION
創作するのは「人」、クリエイターのみなさんですよね。クリエイターの数の推移です。
2023年5月で1,179千人。対前年同期比 +20%となっています。
そのクリエイターが創り、世に送りだしたコンテンツ数です。
一方、その来場者にコンテンツを提供するクリエイターはどうでしょうか。
2023年5月、3,490万件。対前年同期比+36%。クリエイターさん数の伸び率よりもコンテンツ数の伸び率が高くなっています。したがい、コンテンツ数➗クリエイター数を出してみると、こうなります。
クリエイターさん一人あたりの創作記事数が増えていると捉えて良いのかな。創作を続けられているクリエイターさんが増えているのかもしれない。
「街」にクリエイターさん、創作物が着実に増えているものと認識できます。
DISTRIBUTION
創作物を受け取る、楽しむ側の会員数が着目するところだと思います。
2023年5月、663万人。対前年同期比+29%。会員数も着実に増えていますね。
会員数➗ユニーククリエイター数 の推移を描いています。
数値がどうなったらいいのか、はちょっと何とも言えないのですけれど。この数字が大きい方が「創作してみよう」という最初の一歩を促す可能性はありそう、というのが僕の仮説です。
FINANCE
一番ストレートなのがGMVとARPPUになるかと思います。
GMVの推移です。
こちらもLTMで推移を見ています。前の四半期との比較で+29%です。
ARPPUの推移です。
資料にあった 月間購読者数を会員登録者数で割った数値の推移です。
これらの数値は有料コンテンツがどの程度受け入れられているか、も示しているので注目です。
前四半期の決算説明資料との違い
4月に発表された2023年11月期第一四半期決算。その当時の決算説明資料からの変化を後藤敏仁さんがまとめられています。
この3つの点はnoteという街が創り出している付加価値という点で重要なポイントだと思います。ぜひ、↑の後藤さんの記事をご覧ください。
こちらのスライドです。
このスライドで注目したのは「売上原価」です。これは主として「開発人件費」とされています。ということからすると、粗利率だけではなく売上原価の絶対値も注目すべき数値かもしれない、という発想が浮かびました。
コスト、費用として認識されていても、新しい価値創造につながる投資の側面もあるかもしれないので、この数値は気にしてみようか、と思いました。
ポイント制?
こちらのスライドです。
どんな企みが練られているのか、気になりますね。楽しみに待っています。
株主として定点観測していきます。
投資信託の場合、毎月、月次レポートが発信されていますが、noteさんは何か月次で開示されるデータがあるんですかね。今後の情報開示がどうなっていくか分かりませんが、株主としてさらに関心を持って見守りたいと考えています。
note の皆さん、どうぞよろしくお願いします!
IRをご担当の皆さんの記事も楽しみです。
第3四半期の決算発表は10月13日が予定されています。それまでにどんな新しい動きがあるのかワクワクです。
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