#つづくをつくる 出版記念トーク(2019年7月26日)
銀座の蔦屋書店で開催されたイベントに参加してきました。
参加の理由は #ナガオカケンメイさん のお話をナマで一度聴いてみたいと思ったからです。
ナガオカさんの #ロングライフデザイン について、Webを通じて沢山インプットしているのですが、こりゃ一度ナマのお話を、ってね。
今回はこちらの本の出版記念イベントでした。
https://www.amazon.co.jp/dp/4296102990
「日経デザイン」で2016年2月から約2年半連載された内容がベースになっているそうで、一緒に取材、編集をされた西山薫さんとナガオカさんが取材先でのエピソードやその際強く印象に残ったことをお話してくださいました。
イベントの会場でこの本を買ったので、すみません、「未読」です。聞いてから読む、です。
ロングセラー23商品(サービス)の送り手に深く、濃く、時にはしつこいくらいに「長く続いている」ワケを、探偵のごとく、掘り下げた、とのことでした。ナガオカさんの目から見たポイントとともに、4つの視点、「つくる」「売る」「流行」「つづく」で解説が加えられています。
この本のカバーは博多の #ふくや さんの「味の明太子」のパッケージデザインが使われていますが、本はこの商品からスタートします。今回のトークもここからスタートしたのですが、
デザインをがんばって開発していない
そのエピソードをお話してくださいました。なぜこのロゴデザインになったのか、どのような過程があったのかを明らかにするために、かなり多方面に取材をされたそうです。しかし、です。結局、分からなかったそうです。探偵のように根掘り葉掘り調べた結果、「わからない」ことが判明した、と。今回取り上げられている #コクヨ さんのキャンパスノートでも似たお話があったそうです。初代のデザインはどんな過程で生まれたか、、、分からない、と。
デザインとは、目に見える姿だけではなく、もっと広く捉えるべきなのだ、ということを再確認することができました。そういう意味で「xxさんがデザインを担当」というのはPRの為の材料となるかもしれない。ただ、誰がデザインしたのか匿名を貫き通すことは、それは目に見える姿に意味を与え過ぎないという意味で、良いことではないか、とのお話がありました。
本で取り上げられた #タワーレコード さんのお話も印象的でした。学生時代、よく訪れてましたが、最近とんとご無沙汰です。米国では無くなってしまった、ってな話は聞いたことがありましたが、日本では元気で頑張っているんですね。"All things must pass" Amazonで検索したらGeorge Harrisonのアルバムが出て来るのですが、ググると出て来ました。
https://tower.jp/article/feature_item/2016/04/27/2504
こんな映画があるなんて知りませんでした。
今はなくなってしまった米国タワーレコード。
ラス・ソロモンの想いや、野望は、日本のタワーレコードに受け継がれている。
トークでは #スーパーカブ や #養命酒 #ヤクルト #シウマイ弁当 ほか、本で取り上げられた沢山のロングセラーの取材でのエピソードを沢山聴くことが出来て、本を読むのがとても楽しみになりました。
ナガオカさんが最後に何度か出されたキーワードが「当事者」という言葉でした。オーナーシップってことだと思います。送り手が届く先のことを考えて「自分はこれがいいと思うんだ。これをぜひ試して欲しい。」そういう想いが大事で、その想いに「デザイン」が肉付けするのだろなあ、と思いました。
もう一つ。ロングライフとは、長く「ただ」生きていれば良いというものではないのだ、ということ。たえず若々しさを得ようと挑戦をしながら、日々蘇生するような気持ちが大事。最初の想いからブレていなければ、結構、挑戦の幅は広く(養命酒のキャンペーンは知らなかったので、ちょっとビックリしました)て良いのだ、と。
なんかまとまりのない感想文になってしまいました。でも、とても素晴らしいインプットを得ることが出来た、そう思っています。
ナガオカさん、西山さん、関係者の皆様に感謝です。