コムジェスト・アセットマネジメント 2020年10-12月期 運用状況アップデートレポート
コムジェスト・アセットマネジメントさんが、2020年10-12 月期の運用状況アップデートレポートを発信されました!
四半期レポートは今回で3回目です。
コムジェストさんのアップデート
世界各地域の長期投資家の皆さまに支えられ、2020年12月末時点でのグループ預資産残高は約390億ユーロとなりまし た。また、約15ある運用戦略のうち、グローバル・エマージング市場株式戦略、世界株式戦略、ヨーロッパ株式戦略、ヨー ロッパ・オポチュニティ株式戦略、ヨーロッパ中小型株式戦略、日本株式戦略、アジア(日本を除く)株式戦略の7つの戦略 が、10億ユーロを超える規模に成長しました。
長期投資家の支持を着実に獲得されていることを感じますね。
投資先との対話については、次のような報告をされています。
過去1年間も活発にエンゲージメントを実施しました。これには他の投資家と共同で行った重要な活動が含まれており、投資家主導による初の国レベルでの取組み(ブラジルでの森林破壊に関するもの)も実施しました。さらに、Facebookや Googleといった「ビッグテック」企業数社とデータのプライバシーと保護に関する問題にも関与しました。コムジェストでは企業の調査・分析の観点および責任ある投資家としてこれからもエンゲージメントが重要な活動であると考えています。
「責任ある投資家」という言葉が印象的です。その責任の一つの表れだと感じます。
従来のエンゲージメントやESG調査についてまとめた責任投資レポートに加えて、気候変動に関するレポート(Climate impact)の作成を開始しました。
コムジェストさんの、欧州の会社、新興国の会社、日本の会社への投資の様子が伝えられています。
欧州の会社への投資 2020年10-12月
2015年まで投資していた会社への投資を再開されたそうです。成長への確信度が高まった投資先への買い増しについても報告されています。詳しくはレポートをご覧ください。
過去3年でパフォーマンスに大きく寄与した投資先として、Sartorius Stedim Biotech が紹介されています。
価値の創造を感じますね。
新興国の会社への投資 2020年10-12月
当四半期、4銘柄の全売却を実施しました。
大きく値上がりした銘柄を一部削減し、株価が堅調に推移した銘柄や成長への確信度が高まった企業を買増ししました。
上記のような投資行動だったそうです。
2020年9月末の投資先数は 38社、それに対して12月末は 34社ですので、10−12月で新たに投資先に加わった会社は無かったようですね。
日本の会社への投資 2020年10-12月
2020年9月末の投資先数は 38社、それに対して12月末は 37社。
Zホールディングスとの経営統合に伴い上場廃止となるLINEを全売却。
ということですので、こちらも10-12月で新しく投資開始した会社は無かったものと見られます。
過去3年でパフォーマンスに大きく寄与した投資先として、エムスリーが取り上げられています。
エムスリーは2013年から投資を開始し、現在でも保有している企業です。
最新の決算短信では業績予想が明らかにされていません。
ただ上表の通り、前期比増収増益はほぼ間違いないでしょう。
バリュエーションについて、コムジェストさんの見解が示されています。レポートで是非ご確認下さい。
コムジェストでは長期的な視点で成長への確信度、成長性、バリュエーションの3点で投資比率を決定しています。
という説明が最後にありました。
今回も興味をそそられる報告がされており、大変楽しく読めました。
是非とも来四半期も発信をして欲しい、そう切に祈っています。
で、マガジンをつくってみました。
次回のレポートが待ち遠しいです!