#鎌倉投信 第10回「結い 2101」 #受益者総会 に参加しました。
#鎌倉投信 さん。私はかれこれ9年以上お世話になっています。お世話になっている=毎月、毎月、コツコツと、鎌倉投信さんが運営されているファンド「結い 2101」を買い続ける、ということです。
私がファンドを買うことによって、そのお金がファンドの中に流れ込みます。そして、そのお金は、鎌倉投信さんではたらく皆さんの手によって、鎌倉投信さんが「いい会社だ!」と選んだ、選び抜いた会社の株式に替えられます。そうした過程を通じて、私は、鎌倉投信さんが選んだ「いい会社」の関係者となることができます。間接的に「株主=オーナー」になるということができると思います。
鎌倉投信さんは「結い 2101」がスタートした2010年以来、 #受益者総会 というイベントを年に一度、催されています。受益者総会では、ファンドがこの1年間どのように運用されて、結果、どのような成績だったのか、の説明の場であると同時に、ファンドに流れ込んだお金がどんな会社と関係を持っているのか、鎌倉投信さんが選び抜いた「いい会社」がどんな会社なのか、を、ファンドにお金を託している投資家が自分の目で、耳で、体で感じられる機会の一つです。
実際、今回の受益者総会の会場にも沢山の投資先の「いい会社」の皆さんが企業展示をされていました。
(この写真は、投資先の #カゴメ さんのブースでの、私自身の「ベジチェック」の結果。毎日さらに100g程度、野菜を摂った方が良いそうです)
このノートでは、受益者総会に参加した私の感想を書いてみよう、と思います。
「現場」に訪れることの重要性
実は、私が受益者総会にお邪魔するのは5年ぶりでした。「結い 2101」がスタートした最初の頃は、鎌倉で開催されていたのですが、年を重ねた現在、開催地は横浜、京都と1年ごとに行ったり来たりしています。ここ数年は別の予定があったり、京都まではさすがになかなかと考えたり、で、すっかりご無沙汰になっていました(総会の後に都内で催される報告会には参加していました)。今回は別の予定も無く、三連休ということもあって、京都を訪れることにしました。受益者総会の「現場」に、ここ数年、お邪魔できていなかったのです。
今回の受益者総会のテーマは
「人」すべてはひとりの想いから
となっていて、三人の「いい会社」の経営者、三人の「いい会社」の社員の皆さんがご登壇されました。
ご登壇の経営者のお一人、 #マザーハウス の #山口絵里子さん が壇上で何度も強調されていた言葉が「現場」でした。ミドリムシを連呼していた、 #ユーグレナ の #出雲充さん 、「学校の成績が奮わない女子生徒に自社のサービスで"生まれて初めて英語の勉強を楽しいと思った!"と言ってもらった」時の感慨を述べられた、 #すららネット の #湯野川孝彦さん のお話の全ての根底には「現場」というキーワードを感じ取りました。また、社員の皆さんは当然「現場」にいらっしゃいます。事業の価値は、その受け手にしっかりと届いてこそ実現するもの、それは「現場」でしか起こり得ない、という、当然のことなのかもしれないけれど、つい、忘れがちなことを気づかされました。
三人の経営者の会社は、いずれも「それ(ミドリムシの大量培養、e-Learningのマネタイズ、途上国から高級なブランド)は無理だよ、不可能でしょ」という声を周囲から沢山、何度も受けながらも、「そうじゃない、可能なんだ、できるんだ」と着実にそれを実現させてきた実績をお持ちです。その起業時の使命感を「すべてはひとりの想いから」と鎌倉投信さんは表現されたのだと思います。その想いが生まれるのも、やはり「現場」なんですよね。経営者の皆さんのお話をお聞きしてそれを強く感じました。
同時に、こうした想いを現実にする、可能にするのに、その力となるのが、金融であり、投資であるのだろう、ということも再確認しました。自分が関わりを持っている会社が、どんな想いを基に創業されて、その後、どんなプロセスを通じて価値を実現してきたか、それらを基にして将来、どんな価値をつくりだそうとしているのか、を知ることが、信頼や応援する気持ちを強くするのを体感しました。
私も今回総会の「現場」にお邪魔して、「現場」でしか感じることの出来ない学び、気づきを得ることができました。
年に一度の最大のイベント。でも、社長が登壇しない!?
上記でもお分かりの通り、受益者総会は鎌倉投信さんにとって、また、多くの受益者(投資家、ファンドを保有している人たち)にとって、年に一度の最大のイベントです。その最大のイベント、12:00から16:40の長丁場、にもかかわらず、鎌倉投信の社長、鎌田さんは一度も、本当にただの一度も、ステージの上に登られることはありませんでした。
今年の受益者総会は、司会やファシリテーター等を含めて、すべて社員がおこないます。社長である私は、皆様をお出迎えし、裏方に徹します。https://www.kamakuraim.jp/106724-2/
という具合に、メルマガではかなり「前フリ」はされていたのですが、最後の最後にはステージに登場されるのでは?なんて思っていたんです。でも、その予想は大外れでした。鎌田さんの強い意思だったのでしょうね。
今回の受益者総会にご登壇の山口絵里子さんの最新著『サードウェイ』からです。
組織にもっとも強烈な変化を生むのは、「新しいチャレンジ」だ。
今回の鎌田さんの意思貫徹は非常に大きな「新しいチャレンジ」だと感じました。鎌田さんが一切壇上に登られなかったことに色々な感想を持った方がいらっしゃると想像しますが、鎌倉投信さんの中に強烈な変化のタネが蒔かれたのではないか、と私はとても楽しみになりました。
「いい会社こそが主役」は、一切変わっていなかった
これまで鎌倉投信さんの受益者総会を訪れると、毎回強く感じていたのは、「投資の成果を届けてくれる主役はいい会社なんですよ!」ということ。5年ぶりの参加で、そこが少し変わっていたりするかな?ということも少し考えていたのです。が、一切変わっていませんでした。
というのも、これを言っちゃうと非常にマズいかもしれないのですが、、、
橋本さんの運用報告で、不覚にも眠気が襲ってきたんです。ごめんなさい。しかし、これは橋本さんが悪いわけではありません。以前のあの新井さんの説明でさえも眠気を毎度感じていたので。
どういうことか、ご説明しましょう。私は「結い 2101」の他にもファンドマネジャーが投資先を選別するアクティブファンドを保有しています。で、運用報告会等のイベントにも何度も参加しています。これらのイベントに行くと、大なり小なり、投資先を選別しているファンドマネジャーが「俺たちの(投資先を選ぶ)腕を見てくれ、どうだ!スゴいでしょ!」という空気や圧を感じます。個人の感想ですが、鎌倉投信の場合、そういう圧をあまり感じない(新井さんは若干あったかなー)のです。鎌倉投信の皆さんが運用成績のリスクを抑えるために非常に細かく、微妙な舵取りをされているのは承知していますが、そこは運用報告ではほとんど語られなかったような(寝てたから分からない?)。
失礼な物言いばかりで申し訳ないのですが、こういうプロセスを経るせいか、「いい会社」の経営者、社員の皆さんのお話に対する注意、集中度が俄然高まります。だから、皆さんのお話に心奮わされる、という面も私の場合には、ありそうです。
いずれにせよ、投資の果実の源泉、その主役は、投資先の「いい会社」。その「いい会社」がつくりだしている、つくりだそうとする価値が実現される、世の中の進歩に貢献する、そうなって、その「いい会社」の関係者である私たちもいろんな面で報われるのだ、ということを、再確認できました。
30年前、いや、20年前の自分が聴いていたら、、、
今回の受益者総会を通じて強く感じたことのもう一つです。
今回お聴きすることが出来たお話を、30年前の自分が聴けていたら。30年前じゃなくてもいいや、20年前の自分が、と。多分、どの程度かは分かりませんが、その後の人生が変わっていただろうなあ、と。出雲さん、湯野川さん、山口さんのお話には、とても強い「力」がありましたからね。
そんなこと、強く感じたので、来年の受益者総会、二人の息子を連れて行ければなあ、と思いました。
受益者総会に5年ぶりに参加して、今現在、言葉にして書くことができるのは、こんなところです。他にも色々なことを感じましたので、それはまた今後、言葉にすることもあるかもしれませんが、ひとまずはここまで、ということで。
受益者総会という素晴らしい機会をつくってくださった、鎌倉投信の皆さん、投資先の「いい会社」の皆さん、当日の運営ボランティアの皆さん、ご参加の受益者の皆さん、関係された全ての皆さんに深く感謝いたします。
今回得た学び、気づきを何かの形で還元出来るよう、色々と考えていきたいと思います。