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仕事を辞めることについて考える① ~新卒1年目で辞めた経験を踏まえて~

こんばんは。今日もお疲れ様です。
大伴旅人です。

私事ですが、2か月ほど前に仕事を退職しております。
仕事内容としてはIT企業でシステムの営業をしておりました。

今回は新卒1年目で会社を辞めることについて2つの時期から考察していこうと思います。

  • 仕事を辞める前

  • 仕事を辞めた後

今回は”仕事を辞める前”に絞って書いていこうと思います。

良かったら仕事を辞めた時の率直な記事も読んでみてください。

仕事を辞める前の心境

人が会社を辞める直前とはいかなる精神状態であるか、ぜひこの記事を通して疑似体験をしていただければと思います。

前提として私の退職は「やりたいことが見つかったから」や「もっと良い条件の会社が見つかったから」などといったポジティブな退職ではございません。
純粋に職場の環境が悪化し、自分の精神状態が限界に到達した為の退職となっています。転職市場ではポジティブな退職を謳う必要があるかと思いますが、私の場合は避難的な退職となりました。

今回の一連の記事を通して、転職を考えている人が良くぶつかる悩みである
「次を見つけてから退職すべきか」という点について自分なりの見解を示せればと思っています。

前提:どんな状況だったのか

まず仕事を辞めた理由としては以下の点が挙げられます。

● 長時間労働
業務量の多さ
仕事内容(新規のテレアポ)
上司との軋轢
給料の安さ
異常なノルマ

私の経験より

私が勤めていた会社はITベンチャーかつ薄利多売のビジネスモデルということもあり、常に人手不足が続いている会社でございました。
※余談ですが薄利多売だと長時間労働になりやすいです。

会社で何が起きていたかをざっくり書き起こします。

薄利多売のため、量を売る営業が求められる。

量を売るために案件当たりの効率化と長時間労働が強いられる

先輩社員の余裕は無くなり、後輩の指導に充てる時間は無くなる

新卒はほとんど何も指導がないまま業務につき、営業をかけることに

結果として2年以内の新卒定着率は0%

私の経験より

このような負のスパイラルになっていたわけです。

例えばこれで給料がとても高かったり、インセンティブがあるなどのお金の面で期待できることがあればモチベーションが保てたのかもしれませんが、薄利多売のビジネスだと1件当たりの利益も薄いので、そういったことはございませんでした。

入社して2か月目で先輩が鬱病で異動し
円形脱毛症になる先輩も現れ
大黒柱の先輩は今期で退職することを表明

新卒1年目にしては処理しきれないような出来事が立て続けに起こったわけです。
このような出来事があっても業務量や環境が緩和されなかった時点で違和感を持っておくべきだったなと反省しております。



本論:なぜ仕事を辞めたのか

ここまでどのような職場で働いていたのかをお伝えしてきました。
あくまで辞めた側からの視点なので、批判的な意見になってしまうことをご了承ください。まだ、その域まで人格ができてはおりません。

ここで転職を考えている皆さんにお尋ねします。
今の会社のどこが一番不満でしょうか?

私自身、この問いの答えを知ったのは退職して心を落ち着けてからでした。
なんとなく自分の中で「仕事を辞めるのには確固たる理由が必要だ」という考えを持っており、それがはっきりしないうちは辞めてはいけない、そう考えていたのです。

しかし、「仕事を辞める理由」を考えている間も仕事は増え続けます。
リモートワークで毎日3~4時間ほど残業をし続ける生活が続き、「明日が来なければなんて楽なんだろう」と思い続けるようになってしまいました。

しばらくこのような日々を過ごしていくと日常生活に支障をきたすようになってきます。睡眠障害やイライラ、味覚障害や何もしていない時に涙がでてくる。このように身体に支障がでてくるのです。

そんなある日、プライベートで心の支えにしていたものが消えるという事態が発生しました。
その次の日から私は働けなくなりました。

次の日、産業医、上司、社長と面談をしてしばらく休職をすることになりました。(この時点で復帰する気はありませんでした。)

私が退職した理由を改めて振り返ると「我慢の限界」に到達したからということになるでしょう。
今まで我慢し続けていたことが、ある日突然限界を迎える。
そのような幕引きでした。



考察:なぜ仕事を辞めることを悩むのか

その後、心療内科に行き「適応障害」の診断書をいただくことになりました。

「石の上にも三年」
「我慢していればやがて報われる」

我慢が美徳とされることがありますが
我慢して身体を壊すことに何の意味があるのだろうか
診断書をもらった時、そう思わずにはいられませんでした。

少しそれますが、「傍目八目」という言葉をご存知でしょうか。

「傍目八目」
ある物事の当事者より第三者のほうが、事の成り行きや真相、また利害得失などを正しく判断できるというたとえ。

学研 四字熟語辞典

当時のことを振り返って「何が嫌だったのか」「なぜすぐ辞めなかったのか」と思うことがありますが、これはまさに傍目八目ということなのでしょう。

今振り返れば
「新規のテレアポが一番嫌だったこと」
「辞めても次に働く場所は必ず見つかる」
このようなことは容易く思いつくわけです。

しかし、これは"傍目八目"にほかならないのです。
疲れ果て、苦しんで、自分の判断が今後の人生をさらに不幸にしてしまうのではないか、そんな不安が押し寄せてやまない渦中の人が世の中にはいるのです。

どんなに優秀な人でも
どんなに優しい人でも
どんなに素晴らしい人でも
窮地に陥ると正常な判断ができないことがあるのです。

だからこそ
いま自分が正常な判断を下せる心の余裕があるのか確認してみてください。
もし、「休職や退職でその余裕を取り戻せる」ということであれば
私はこころからあなたの休職や退職に賛同します。


最後に

この記事では仕事を辞める前の気持ちを率直に書きました。
また、「仕事を辞めた後」に絞った記事も書きたいと思います。

調べると新卒1年目で辞めることには賛否があるようです。
賛否の両者の言い分は的を射ており、両者とも正しいと思います。
だからこそ、あなたの心と身体にもう一度確認してみてください。

「無理をし過ぎてはいないか?」


ありがとうございました。


大伴旅人

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