『神はのりこえられる試練しか与えない』 そうは言うけれど。
チャツウッドのフィットネスファースト(通っているジム)でも入館時のおでこお熱チェックが始まった。マスクをしたちょっと太めのお兄さんがニッコリしながらガンをおでこに当ててくる。
セントレナーズ(チャツウッドより二駅南、つまりシティ寄り)のフィットネスファーストが例の猛威を振るう彼のせいでクローズになってしまったから、神経質になっているのかもしれない。そういえばウールワース(大手スーパー)も同様にクローズしているらしい。ジムにとっても、スーパーにとっても大損害だし、客側にとってもダメージは少なくない。
以前ユニクロ入店時にも同じことをされたが、あれで食い止めることができる可能性もあるのだろう。
残念ながらメルボルンが再びロックダウンとなってしまって非常にお気の毒(お見舞い申し上げます)なのだが、シドニーがその二の舞になるわけにもいくまい。
まだまだ時間はかかるんだろうな。
時間がかかると言えば、エンゼルスの大谷だ。
メージャーリーグが開幕して3週目に入るが、先発した2度のゲームは散々だった。防御率は37.80と、見たこともないような数字だ。打撃も不振でホームランが2本あるとはいえ、8月3日現在で1割4分8厘。4安打しかしていないのに三振は9つ。クリーンアップを打つ選手の成績にしては残念な状態だ。
まだまだ時間はかかるんだろうな。と思っていたら、だ。
日曜日の登板のあとに受けたMRI検査で右肘の回内屈筋群の炎症と診断されて、今季の登板が絶望的になってしまった。
どうやら投球再開までに4~6週間かかるようで、最短の4週間だとしても9月1日前後からのリハビリ開始では9月27日のシーズン終了には間に合わないということらしいのだ。
気の毒としか言いようがないが、無理して来季に響いても困る。
打者としてはやれるのであれば、バッティングで成績を上げてチームに貢献して欲しい。やれないのであれば、本当にゆっくり十分に身体を治してほしい。
今年は例の猛威を振るう彼のせいで世界中の人々が大きな試練を与えられている。
そのせいで影が薄くなってしまったが、オーストラリアは昨年末からの数か月間のブッシュファイヤーで、物凄い面積の森林が焼け、人間も動物たちも大きな試練を負った。
日本でも相次ぐ大雨で、熊本や山形で水害の被害が起こった。
球磨川の氾濫のあった人吉の親類たちの家も浸水して1階部分は何もかも全てダメになった。年寄りたちには大きな試練だ。
しかし何もしてあげられない。
当然俺にも大きな試練が降ってきた。
猛威を振るう彼のお蔭でどう生活していけばいいのか、
先がちっとも見えなくなった。
人のことを心配している場合では全然ないのだ。
『神はのりこえられる試練しか与えない』
そうは言うけれどな。
※写真はシドニー市内のウィズリー教会内に展示してある拙作。
同教会での東日本大震災のチャリティイベントの際に揮毫し、そのまま教会に寄付した。